英語で何ができるのかが明確に分かる スピーキングテストのVERSANTテストとは

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「英検やTOEICで良いスコアが出ても、実際にどのくらい英語が話せるようになったか分からない」と感じていませんか?

このような状況を改善するために、各社が英語スピーキング力を測定するテストを開発してきました。

その中でもVERSANTは、国内外のグローバル企業での採用のほか、米国防総省などの政府機関でもそのシステムが導入される、信頼性の高いテストです。[1] 

VERSANTは、スピーキングテスト、ライティングテスト、4技能を測るプレイスメントテストの3種類に分かれており、スマートフォンやパソコンを用い、24時間いつでも受験ができます。

AIが自動採点を行い、約5分で結果が分かるスピーディーさから、今では日本国内で200社を超える企業や教育機関がVERSANTを導入しました。

この記事では、VERSANTの概要やテストの構成、結果判定方法などについてお伝えしていきます。

VERSANTとは

VERSANT(バーサント)は、教育サービス会社のピアソンジャパンと日本経済新聞社が2015年から運営している英語テストです。

スピーキング、ライティング、4技能を測定するプレイスメントテストが提供されていますが、なかでもスピーキングテストの人気が高く、2020年には国内のスピーキングテスト受験者が、累計で30万人を突破しました。

[2] ピアソンが開発した言語認識・自動採点システムにより、受験後わずか5分ほどで結果が分かることもあり、国内外の多数の企業で社員の英語力測定に利用されています。

現在では、200社を超える企業や教育機関がVERSANTのスピーキングテストを導入し、受講者の英語力チェックに利用しています。[3] 

主な導入企業・教育機関は以下の通りです。

画像:VERSANT公式ホームページより引用

VERSANTを導入した企業や教育機関では、以下のようにテストスコアを利用しています。

VERSANTスピーキングテストの利用方法
・海外研修の派遣者選抜
・社員向け英語研修の効果測定
・英語MBAプログラムの受講資格
・英会話スクールで受講生の英語力測定

もっと詳しくVERSANTについて知りたい場合は、以下から公式動画をチェックしてみてください。

VERSANTのテスト概要

それでは、VERSANTのテスト概要を見ていきましょう。

下の一覧表をご覧ください。

受験資格特になし
料金ライティングテスト:税込4400円
スピーキングテスト:税込5500円
プレイスメントテスト:税込7700円
スピーキング&ライティングテスト:税込8800円
受験可能時間24時間
受験時間約17分間
結果返却終了約5分後
使用可能デバイスパソコン(ブラウザ利用もしくはソフトウェアインストール)、スマートフォン(アプリ利用)
出題内容 Part A:音読  
Part B:復唱  
Part C:質問  
Part D:文の構築  
Part E:話の要約  
Part F:自由回答  
※VERSANTの公式サイトでは、 「ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。リスニング能力とスピーキング能力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を測定します」と記されています。
採点方法AIによる自動採点
評価方法20~80点【CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と相関関係あり】

このように、VERSANTの大きな特徴は「24時間いつでもどこでも」受験が可能で、結果返却まで5分ほどという手軽さが挙げられます。

なお、VERSANTは法人・教育機関向けとなっていますが、個人で受験したい場合は販売代理店を通して申し込むことが可能です。

2021年11月現在は、株式会社ディスコと株式会社ドリームブロッサムが販売代理店となっています。詳しくは公式サイトよりご確認ください。

VERSANTの問題構成

それでは、VERSANTの出題形式や構成について説明していきます。

約17分の間に、全部で63問出題されます。試験中にメモを取ってはいけません。

 内容問題数内容
Part A音読8問提示された文章を、指示された順序で声を出して読むことで、「流暢さ」「発音」を診断
Part B複唱16問音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返すことで「文章構文」「流暢さ」「発音」を診断
Part C質問24問質問で使用された単語を使って回答することで「語彙」を診断
Part D文の構造10問ばらばらに並び替えられた単語または単語の連なりを聞き、文章を正しく作り答えることで「文章構文」「流暢さ」を診断
Part E話の要約3問短い物語を聞き、内容を自分の言葉で正確に伝えることで「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」を診断
Part F自由回答2問簡単な質問に対して自由に回答していただきます

サンプル問題が公式サイトで提供されていますが、クリアな音声というよりは、電話越しに聞く声のような、少しくぐもった感じがするのが特徴です。

そのため、少し聞き取りづらいと感じる人もいるかもしれません。

しかし、実際の会話では、相手が分かりやすい声でハッキリと話してくれるとは限りませんので、より現実に即したテストと言えるのではないでしょうか。

VERSANTの問題例

それでは、それぞれのパートでどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。

Part Aの問題例

問題画面に12個の英文が表示されます。そして、何番の英文を読み上げるのかは以下のように音声で指示があります。

例:Now, read sentence 4. 「4番目の文章を読んでください」

12個のうちの8つを音読するため、読み上げない英文が含まれています。指示された番号以外の英文を音読しないように注意してください。

Part Aの開始前に注意事項が流れている間や、音読直後の数秒の間に、できるだけ次以降の英文に目を通しておきましょう。そうすることで、余裕をもって音読することが可能になります。

Part Bの問題例

Part Bは全16問です。音声で流れてきた英文を、聞こえた通りに発話します。

サンプル問題では、以下の英文が挙げられていました。

Leave town on the next train.

When it’s cold, I don’t go out.

It’s supposed to rain tomorrow, isn’t it?

Won’t you come by and visit us next weekend?

上記のように、問題後半になるにつれてだんだん英文が長くなっていきます。また、一度しか英文が読まれないため、集中力を切らさないように注意が必要です。

Part Cの問題例

パートCは全24問です。2択で答える問題や、一語で答える問題が出題されます。

サンプル問題では、以下の英文が挙げられていました。

Would you get water from a bottle or a newspaper?

Which is more like stone, cement or rubber?

Are oranges and bananas fruits or vegetables?

How many wheels are there on the bicycle?

What season comes before spring?

英文法、語彙とも難しいものは出題されませんが、一度しか読み上げられないため、瞬時に判断して回答しなくてはなりません。

回答は単語ひとつで行うため、もし分からない場合は(2択であれば)どちらかを、計算が必要な問題であれば数字を答えましょう。無言は避けるようにしてください。

Part Dの問題例

パートDは全10問です。3つに分かれた単語リストを聞いて並び替え、正しい英文にします。

サンプル問題では、以下が挙げられていました。

・was reading, my mother, her favorite magazine

・we didn’t, the movie, enjoy

・your books, leave, at home

・to wait here, we didn’t want, very long

回答は、それぞれ以下のようになります。

My mother was reading her favorite magazine.

We didn’t enjoy the movie.

Leave your books at home.

We didn’t want to wait here very long.

中学校レベルの英文法ですので、内容自体は難しくありません。しかし、読み上げられた単語リストを記憶しておく必要があるため、状況を頭に浮かべながら音声を聞きましょう。

主語と動詞に当たる、「誰が何をした」を意識して聞くと分かりやすいかもしれません。

Part Eの問題例

パートEは全3問です。30秒ほどのストーリーを聞き、30秒以内に話の内容をまとめて要約します。

音声を聞きながら、誰が何をしてどうなったのか、起承転結を把握しておきましょう。回答の際には、その順番を崩さずに伝える必要があるからです。

AIが採点するため、可能であれば問題文に出てきた英単語を使って回答しましょう。内容をきちんと理解できていると判断されるからです。

Part Fの問題例

パートFは全2問で、自由回答問題です。センテンスを2回聞いた後に、40秒以内に回答します。

サンプル問題では、以下が挙げられていました。

Would you like to live in a large city or small town? Please explain why.

回答のポイントとしては、必ず結論からスタートすることが大切です。英語は日本語とは異なり「結論」からスタートしますので、上記の場合はまず、「大都市」が良いのか「小さな町」が良いのか結論を述べます。

その後、「どうしてそう思うのか」理由を述べ、具体的にどういう点が良いのか例を挙げて説明します。そして最後に再び、結論を述べて終了です。

以上がVERSANTの問題例となります。

出題内容は以下の公式動画にもまとめられていますので、ぜひチェックしてみてください。

 

結果はどのように表示されるのか?

VERSANTの総合スコアは20~80点で採点されます。

スコアは、ヨーロッパで外国語の習得状況を示す際に用いられるCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)と相関関係があるため、英検などとは違い全世界で通用します。

画像:VERSANT公式サイトより引用

VERSANTの公式ホームページでは、目安として、B1レベル(47点)以上を目指しましょうとあります。英語でビジネスをするにあたって必要な英語力が大体このあたりだからです。

ちなみに、各種試験のスコア対照表は以下の通りです。

画像:VERSANT公式サイトより引用

公式ページで目指そうとされているB1レベルは、英検で言うと準1~2級レベルです。日本人の平均スコアは38点(A2レベル)なので、英検2~準2級レベルと考えると分かりやすいですね。

このVERSANTのスコアですが、以下のように「文章構文、語彙、流暢さ、発音」の4つのスキルごとにサブスコアが出ます。

画像:VERSANT公式サイトより引用

このように、それぞれのスキルごとにスコアが出るため、特に弱い分野を集中的に学習しようなど、英語学習の指針とすることができます。

ちなみに、ここまで述べてきたスコアの出し方やスキル向上法をまとめた、「スコア活用ブック」を公式サイトでダウンロードできますので、必要に応じて利用しましょう。

まとめ

この記事では、英語スピーキング能力を測るテスト、VERSANT(バーサント)についてご紹介してきました。

いつでもすぐにスマホやパソコンから試験を受けることができ、結果もすぐに分かるため、客観化しにくいスピーキング力がどのくらい伸びたかをチェックするのにとても便利です。

また、企業でも社員や就職・転職希望者のスピーキング力を的確に判断することができるため、英語で業務を進めていけるかどうかの目安となるでしょう。

この記事が、VERSANTに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。


情報元:アルク(1ページ目の下、囲み部分です)https://www.versant.jp/_common/_js/pdfjs/web/viewer.html?file=campaign202004_report3.pdf

情報元:アルク(1ページ目の下、囲み部分です)https://www.versant.jp/_common/_js/pdfjs/web/viewer.html?file=campaign202004_report3.pdf

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