GTECスピーキングテストの3種の違いと対策

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「GTECのスピーキングテストは、どんな問題が出るのだろう」

「大学入試の出願でGTECのスコアが使えるみたいだけれど、どのテストを受けたらいいんだろう」と思ったことはありませんか?

GTECは、小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験するテストです。年齢層や英語レベル別に3種類、10個の問題タイプに分かれているため、もっとも適切なものを選んで受ける必要があります。

この記事では、GTECのなかでもスピーキングテストに特化して、3種類のテストの違いや問題例、対策方法についてお伝えしていきます。

GTECとは?

GTEC(ジーテック)とは、「Global Test of English Communication」の略で、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定です。

学年別にさまざまなレベルに分けられており、小学5年生から中学1年生までを対象にしたGTEC Junior、中学生・高校生対象のGTEC、大学生・社会人対象のGTECの3種類があります。

3種類のテストのレベル分けについては、以下の一覧表をご覧ください。

(引用:GTEC公式サイト)

上記のように、GTEC Juniorは3レベル、中高生対象のGTECは4レベルに分かれており、それぞれの学年で学んだ内容に沿ったテストが受けられるのが特徴です。

学校などの団体受験が多いのも特徴で、個人で申込可能なのは、大学受験に向けてスコアを活用したい生徒が受験するGTEC CBT(中高生用)と、大学生・社会人向けのGTEC Businessのみです。

GTECの概要

それでは、GTEC3種類のテスト概要をそれぞれ見ていきましょう。

下の一覧表をご覧ください。

・GTEC Junior

受験資格目安:小学校5年生~中学1年生
料金団体申込のみとなっているため、所属団体に問い合わせ
受験可能時期2021年度は、2021年11月1日~2022年2月1日の3か月間のみ
受験時間Junior 1:85分間(スピーキングテストは13分)Junior 2:90分間(スピーキングテストは12分)Junior Plus:95分間(スピーキングテストは12分)
結果返却実施約2ヶ月半後にスコアレポートを返却
使用可能デバイスタブレット(ベネッセから会場に直送)
出題内容Junior 1:小学3年~5年の範囲の語いJunior 2:小学3年~6年の範囲の語いJunior Plus:小学4年~中学1年の範囲の語い
採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う
評価方法Junior 1:「GTEC Junior」Grade 1~4で測定Junior 2:「GTEC Junior」Grade 1~4で測定Junior Plus:「GTEC Junior」Grade 1~5で測定

GTEC Juniorは、小学校や英語教室などでの団体受験のみ可能です。

テストに必要なタブレットはベネッセから会場に送られるため、テストを受けるために自分で電子機器を用意する必要はありません。

・GTEC(中高生向け)

受験資格目安:中学1年生~高校3年生
料金CBT:9900円(税込)※CBT以外は団体申込のみとなっているため、学校など所属団体に問い合わせ
受験可能時期アセスメント版:通年(年間2回まで受検可能)検定版:6月、8月、12月CBT版:7月、11月、3月(年間2回まで受検可能)
受験時間Core:約92分(スピーキングテストは25分)Basic:約110分(スピーキングテストは25分)Advanced:約110分(スピーキングテストは25分)CBT:約150分(スピーキングテストは20分)
結果返却アセスメント版:実施約2ヶ月後にスコアレポートを返却検定版:実施約2ヶ月後にオフィシャルスコア証明書とスコアレポートを返却CBT版:実施約5週間後にオフィシャルスコア証明書を返却
使用可能デバイスCore、Basic、Advanced:紙もしくはタブレットCBT:パソコン
出題内容Core:中学2年生~3年生レベルBasic:中学3年生~高校2年生レベルAdvanced:高校1年生~高校3年生レベルCBT:高校2年生後半~高校3年生レベル
採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う

中高生向けのGTECはアセスメント版・検定版・CBT版と3種類のテスト方法がありますが、個人受験が可能なのは会場受験のCBTのみです。また、アセスメント版のみ、スピーキングテストを除いた3技能での受験が可能になっています。

団体受験を行う検定版、アセスメント版は、Core・Basic・Advancedの3種類のテストに分かれるため、適切なレベルの試験を受けましょう。

・GTEC(大学生・社会人向け)

受験資格目安:大学生~社会人
料金・Academic(2技能)2200円・Academic(4技能)6600円・Business自宅(2技能)2420円・Business自宅(4技能)8800円・Business公開会場(2技能)4620円・Business公開会場(4技能)14520円
受験可能時期Academicは所属団体に問い合わせが必要Business自宅受験は24時間可能、公開会場は試験場所によって異なる※自宅での受験は最大年10回、公開会場での受験は最大年5回まで
受験時間4技能は50分間(Listening&Readingの2技能は30分間、Listening&Speakingの2技能は20分間)
結果返却自宅受験:スコアレポートを返却(実施約10日後)公開会場受験:スコア証明書を返却(実施約10日後)
使用可能デバイスパソコン
出題内容ビジネスや日常生活シーンを想定した出題内容
採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う

大学生、社会人向けのGTECは、AcademicとBusinessの2種類に分かれています。Academicは大学のクラス分けなどで用いられることが多いため、社会人はBusiness受験一択となるでしょう。

また、GTEC Juniorや中高生向けのGTECとは異なり、結果返却まで約10日と早いのが特徴です。

GTEC スピーキングテストの問題構成

それでは、GTECの4技能のうち、スピーキングテストの出題形式や構成について説明していきます。

・GTEC Junior1、2

パート内容問題数
1 音を聞いてまねして読める対話の応答文などを読み上げる形式の出題、正確な発音で読み上げる力4問
2 絵を見て質問に答えられる状況を表す絵を見て、それに関する質問を聞き適切に応答する4問
3 自分のことについて伝えられる自分のことに関する質問に対して答える3問

・GTEC Junior Plus

パート内容問題数
1 文を声に出して読める対話の応答文などを読み上げる4問
2 絵を見て質問に答えられる状況を表す絵を見て、それに関する質問を聞き適切に応答する4問
3 絵の説明ができる日常的な出来事の絵を見て、その状況を説明する1問
4 自分のことについて伝えられる自分のことに関する質問に対して答える2問

・GTEC (中高生向け)Core、Basic、Advanced

パート内容問題数
1 音読30秒の準備時間の後、30秒で音読する2問
2 質問を聞いて応答するCore:受験者自身の回答を述べる問題と、与えられた情報をもとに適切に答える問題に、10秒の準備時間の後、10秒で回答する
AdvancedとBasic:与えられた情報をもとに、10秒の準備時間の後、15秒で回答する
4問
3 ストーリーを英語で話すCore:4コマのイラストを見て、30秒の準備時間の後、ストーリーを40秒で話す。
AdvancedとBasic:4コマのイラストを見て、30秒の準備時間の後、ストーリーを60秒で話す。
1問
4 自分の意見を述べるCore:質問に対しての自分の考えとその理由を、60秒の準備時間の後40秒で話す。
AdvancedとBasic:あるテーマについての自分の考えとその理由を、60秒の準備時間の後60秒で話す。
1問

・GTEC (中高生向け)CBT

パート内容問題数
1 会話応答問題質問の内容に即座に応答する6問
2 情報伝達および照会問題与えられた情報を整理して説明する3問
3 意見展開問題与えられたトピックについて、自分の考えや経験をもとに意見を述べる3問

・GTEC (大学生、社会人向け)Business自宅、Business公開会場

パート内容
A 発音・リズム・イントネーション音読。30秒後に録音がスタートするので、15秒以内に話す
B 会話シミュレーション問題動画を見て、会話相手に適切な応答をする
C ストーリーテリング問題9コマのイラストを見て、ストーリーを1分以内に話す
D ショートプレゼンテーション問題あるテーマに関する自分の意見と理由を述べる

・GTEC(大学生、社会人向け)Academic

パート内容
A 発音・リズム・イントネーション音読。30秒後に録音がスタートするので、15秒以内に話す
B 会話シミュレーション問題動画を見て、会話相手に適切な応答をする
C ショートプレゼンテーション問題あるテーマに関する自分の意見と理由を述べる

GTEC スピーキングテストの問題例と対策

それぞれのパートではどのような問題が出題されるか、以下をご覧ください。対策方法については、CBTとBusinessのみお伝えします。

GTEC Junior1、2、Plusの問題例

公式サイトでサンプル問題が公開されています(Junior1と2は同じサンプル問題です)。書かれた英語を読み取る必要はなく、すべて絵を見て判断していくのが特徴です。

Plusでは英文が少し長くなり、絵がなく音声のみを聞いて答えを選ぶ問題があります。公式サイトで公開されているサンプル問題はこちらです。

以下のような問題が出題されます。

・絵を見て流れてきた単語と同じものを選ぶ

・絵を見て、英語の質問と3つの答えから正しいものを選ぶ(日本語説明あり)

・会話を聞いて、絵の中から正しいものを選ぶ(日本語説明あり)

・英文を聞き、話の順序と内容に合う絵を選ぶ(日本語音声あり)

GTEC (中高生向け)Core、Basic、Advancedの問題例

公式サイトでCoreとBasicのサンプル問題が公開されています。Advancedのサンプル問題はこちらです。

以下のような問題が出題されます。

・音読(日本語で状況説明の文章あり)

・画面上の情報を見て、質問に対して英語で答える

・4コマのイラストを見て、英語でストーリーを説明する(日本語で状況説明の文章あり)

・ある質問やトピックについて、自分の意見と理由を説明する(日本語で状況説明の文章あり)

GTEC (中高生向け)CBTの問題例と対策

意見展開問題のみですが、公式サイトでサンプル問題が公開されています。

Part 1の会話応答問題は、質問に対して即座に応答します。名前や趣味、出身地などが聞かれるため、自己紹介の練習をしておきましょう。英検の二次試験と内容も似ておりそれほど難しくないので、確実に正解したいパートです。

Part2は、電話相手に留守電メッセージを残す問題です。伝える内容をウェブサイトなどから読み取り、情報を整理して的確に伝える必要があります。

留守電なので、まずは相手に呼びかけ、自分の名前を名乗りましょう。”Hi, XX.(相手の名前)This is YY.(自分の名前)”と言ってから本題に入り、最後はたとえば”Please call me back. Thank you!”などで終わらせると決めておくと安心です。

Part3は大学の講義を聞いて質問に答える形式です。サンプル問題では、英語学習者が正しい発音を身に付けることが重要かどうかについて、自分の意見と理由を述べるように求められました。

Part1や2とは違い、発話量が格段に増えますが、分かりやすい英語で相手に伝えるように心がけましょう。難しい単語を使う必要はありません。まずは自分の考えや結論を先に話してから、そのあとに理由や具体例を述べるのを忘れないでください。

GTEC Business(大学生、社会人向け)の問題例と対策

公式サイトでサンプル問題が公開されています。Academicはストーリーテリング問題がありませんが、その他はBusinessと同じ問題形式のため、以下の説明をご参照ください。

Part Aでは音読を行います。ハッキリとした声で、発音・イントネーション・リズムに気を配りながら読み上げましょう。

Part Bは会話シミュレーション問題(3問)です。短いビデオを見て、登場する人物と疑似会話を行います。サンプル問題の1問目では、報告書のコピーが見当たらないと言う男性に対して、「自分も知らない」「会議室を探してみたか」と伝えます。

難しい英単語を使う必要はありませんが、基本的な文法を理解し、きちんと使えるかどうかが問われる問題です。

Part Cはストーリーテリング問題です(Businessのみ出題)。9コマのイラストを見て、時系列順に内容を説明していきます。詳しく説明したくなりますが、制限時間は1分なのでテンポよく進めていくことが大切です。実際に時間を計りながら練習してみましょう。説明の際には、過去形で説明にするように注意してください。

Part Dはショートプレゼンテーション問題です。図や写真などをもとに、あるトピックについて説明を行います。

サンプル問題では地図が掲載されており、ハンバーガーチェーンのエリアマーケターになったという設定でした。そして、新規店舗を出店する場合、地図の1~4のなかからどの場所がもっともふさわしいかを、理由を2つ以上含めて説明していきます。

答える内容については、常識の範囲で無理がなければどんな回答でも大丈夫です。論理的に説明を行うために、FirstやSecondly、Also、Thereforeなどを組み込んで説明できるよう繰り返し練習してください。

結果はどのように表示されるのか?

GTECの結果は、以下のように表示されます。

・GTEC Junior Plus

(引用:GTEC公式サイト)

・GTEC CBT(中高生向け)

(引用:GTEC公式サイト)

・GTEC Business(大学生・社会人向け)

(引用:GTEC公式サイト)

上記のように、同じGTECでもスコアレポートの形式は種類によって異なり、中高生向けのGTEC(Core、Basic、Advanced、CBT)と大学生・社会人向けのGTEC Businessでは、4技能それぞれのGTECスコアと合計スコアが表示されます。

中高生向けのGTEC(Core、Basic、Advanced、CBT)のみ、CEFRレベルが合わせて表示され、世界標準での英語力が判定可能となっているのが特徴です。

中高生向けのGTECの評価について詳しくは、以下の表をご覧ください。

CEFRとは、”Common European Framework of Reference for Languages”(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略で、外国語の運用能力を同一基準で測定できる国際標準規格です。

運用能力が低い方から順にPre-A1→A1→A2→B1→B2→C1→C2と表わされますが、GTECでは最高でC1まで判定が可能となっています。CBTを受験して1400点満点中1350点以上の場合、C1となり「自分の専門外の内容についても理解し、発言できるレベル」です。

また、中学2年生、3年生レベルのCoreは最高得点が840点のため、満点をとってもCEFRはA2レベルになります。

大学受験の際に英語力証明としてスコアを提出する場合、GTECスコアを認める学校とCEFRレベルが必要な学校があります。GTECでは両方のスコアを併記してくれるため、どちらのタイプであっても対応可能です。

まとめ

この記事では、小学生から社会人までさまざまな人の英語力を測るテスト、GTECについてご紹介してきました。年齢や英語力に応じて適切なレベルの試験を受けられるため、日頃の学習成果をチェックするのにとても有用と言えるでしょう。

社会人向けGTECのスピーキングテストではビジネスの場面を取り上げ、GTEC Juniorのスピーキングテストでは外国人の友人と会話する場面を取り上げるなど、実際に身近で起こりやすい題材が取り上げられているため、その後の学習にも活かしやすいのが特徴です。

中高生や社会人向けGTECのスピーキングテストでは、自分の意見を論理立てて話す力が必要となるため、事前の対策が必要です。オンライン英会話や学校の先生などにサポートしてもらいながら、練習を積み重ねていきましょう。

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