英語スピーキングテストって何を受けるべき? 9種のテストを徹底解説!

投稿 更新
Category:
テスト全般

contents section

Share

グローバル人材の重要性が叫ばれる現代、主体性や語学力などが求められていますが、ビジネスの現場では英語のスピーキング能力が必要とされるケースが増えています。

また大学入試改革により、高校以下の学校でも英語教育の内容が変化しはじめ、小学校5年生から英語が正式な教科となりました。

こういった現状を受けて、より実践的な英語力を測るスピーキングテストが、近年になって多く実施されるようになっています。

この記事では、代表的な9種類の英語スピーキングテストを取り上げ、その特徴や試験内容などについてお伝えしていきます。

英語スピーキングテストにはどんなものがある?

多くの英語スピーキングテストがありますが、なかでも代表的なものは、以下の9種類です。

  • PROGOS
  • VERSANT
  • TOEIC Speaking & Writing
  • 英検
  • GTEC
  • TOEFL
  • IELTS
  • TSST
  • Linguaskill Business

スピーキングテストのみを受験するものもあれば、4技能すべてを受験するテストもありますが、スピーキングテスト自体は15分~30分程度で終了します。

受験方法は会場や自宅となり、面接形式で試験官と話をする場合と、パソコンやタブレットなどに向かって解答を録音する形式があります。採点は、AIもしくは試験官が担当しますが、AI採点の場合は試験後すぐに結果がわかる場合がほとんどです。

以下で、それぞれのテストの特徴をまとめていきます。

PROGOS

ビジネス現場で使える英語力を判定するPROGOS(プロゴス)は、法人向けのスピーキングテストですが、オンライン英会話のレアジョブ受講生は無料で受験できます。

PROGOSのテスト概要は以下の通りです。

受験資格特になし
料金自動採点版:税込550円
採点官による手動採点版:税込3278円
レアジョブ英会話受講生:毎月1回~2回無料(受講コースによる)
受験可能時間24時間いつでも
受験時間20分間
結果返却自動採点版:受験後24時間以内(最短2~3分)手動採点版:受験日から15営業日以内(レアジョブで受験の場合)
使用可能デバイスパソコン、スマートフォン、タブレット
出題内容ビジネス英語(インタビュー、音読、プレゼンテーション、ロールプレイなど)
採点方法AIによる自動採点もしくは手動
評価方法CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を日本基準に変換した「CEFR-J」に基づき評価

テスト時間20分問題数21問で550円! PROGOSの特長とテスト構成は

PROGOSの特徴は試験終了後、わずか2~3分で結果が出るスピーディーさです。

また受験料も550円と安価のため、気軽に受験できます。結果返却時には、詳細なフィードバックも合わせて送られるため、ビジネス英語をどうやって伸ばしていけば良いかもよくわかるでしょう。

PROGOSの特長については、以下の公式動画をご覧ください。

PROGOSの出題形式と構成は以下の通りです。

内容問題数回答時間
Part 1インタビュー(一問一答形式)10問各20秒
Part 2音読8問各10秒
Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)
Part 4プレゼンテーション(グラフや図を使用)1問60秒(準備別途40秒)
Part 5ロールプレイ4問各30秒(準備別途40秒)

以下の公式動画で、サンプル問題や解答例が紹介されています。

 

終了後は、以下のようなシートが発行されます。

(引用:レアジョブ公式サイト

VERSANT

VERSANT(バーサント)は、ピアソンジャパンと日本経済新聞社が運営しているスピーキングテストで、200社を超える企業や教育機関が導入しています。

VERSANTのテスト概要は以下の通りです。

受験資格特になし
料金スピーキングテスト:税込5,500円
※別途料金を支払うことで、ライティングテスト、4技能を測るプレイスメントテストも受験可能
受験可能時間24時間
受験時間約17分間
結果返却終了約5分後
使用可能デバイスパソコン(ブラウザ利用もしくはソフトウェアインストール)、スマートフォン(アプリ利用)
出題内容Part A:音読 Part B:復唱 Part C:質問 Part D:文の構築 Part E:話の要約 Part F:自由回答
※VERSANTの公式サイトでは、「ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。リスニング能力とスピーキング能力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を測定します」と記されています。
採点方法AIによる自動採点
評価方法20~80点【CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と相関関係あり】

テスト時間20分問題数63問で5,500円 VERSANTの特長とテスト構成は

VERSANTはビジネス英語に特化した内容で、24時間いつでも受験が可能です。試験後、AIによる自動採点システムにより、わずか5分ほどで結果が分かります。

VERSANTの特長については、以下の公式動画をご覧ください。

VERSANTの出題形式と構成は以下の通りです。

内容問題数内容
Part A音読8問提示された文章を、指示された順序で声を出して読むことで、「流暢さ」「発音」を診断
Part B複唱16問音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返すことで「文章構文」「流暢さ」「発音」を診断
Part C質問24問質問で使用された単語を使って回答することで「語彙」を診断
Part D文の構造10問ばらばらに並び替えられた単語または単語の連なりを聞き、文章を正しく作り答えることで「文章構文」「流暢さ」を診断
Part E話の要約3問短い物語を聞き、内容を自分の言葉で正確に伝えることで「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」を診断
Part F自由回答2問簡単な質問に対して自由に回答していただきます

クリアな音声というよりは、電話越しに聞く声のような、少しくぐもった感じがするのが特徴です。そのため、少し聞き取りづらいと感じるかもしれません。
出題内容やサンプル問題が公式動画にまとめられていますので、確認してみてください。

また、VERSANTの総合スコアは20~80点で採点され、CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)と相関関係があります。

終了後には以下のようなシートが発行されます。

(引用:VERSANT公式サイト

総合点とは別に、上記のように「文章構文、語彙、流暢さ、発音」の4つのサブスコアが出ます。スコアの見方や活用法については、無料で「スコア活用ブック」をダウンロード可能です。

TOEIC Speaking Test

TOEICと言えば、リスニングとリーディングの力を測定するTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)が広く知られていますが、それとは別に話す力と書く力を測定するTOEIC Speaking & Writing Test(以下、TOEIC S&W)という試験があります。

以前はスピーキングテストとライティングテストの両方を受けなくてはなりませんでしたが、2016年からはスピーキングテストのみの受験も可能になりました。

TOEICスピーキングテストの概要は以下の通りです。

受験資格特になし
料金通常申込:税込6,930円追加申込:税込8,745円(申込締切後、空席がある場合に可能)
受験可能時間月1回、日曜日の午前もしくは午後午前の実施: 9:15~9:30午後の実施: 16:00~16:15
※試験会場によって、実施しない月もある(詳細)
受験時間約20分間
結果返却・30日以内に公式認定証を発送・試験日から17日後にインターネット上でスコアを確認可能
使用可能デバイス試験会場に設置されているパソコン
出題内容ビジネス英語
採点方法デジタル録音された解答を、ETSの認定を受けた採点者が採点
評価方法・Question 1から10の採点には0~3のスケール・Question 11の採点には0~5のスケール
各項目のスケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換

テスト時間20分問題数11問で6,930円 TOEIC Speaking Testの特長とテスト構成は

TOEIC Speaking Testはビジネス英語に特化しており、試験会場でパソコンを使用して行います。

採点はETSの認定を受けた人が担当するため、結果が分かるのが最短でも17日後とAI採点のような速さはありません。しかし、より実践に即した英語スピーキング力の測定が可能になっているのが特長です。

TOEICスピーキングテストについての詳細は、以下の公式動画で確認できます。

 

TOEIC Speaking Testの出題形式と構成は以下の通りです。

内容問題数解答時間課題概要
Read a text aloud(音読問題)2問各問45秒(準備時間 各45秒)アナウンスや広告などの内容の、短い英文を音読する
Describe a picture(写真描写問題)2問各問30秒(準備時間 各45秒)写真を見て内容を説明する
Respond to questions(応答問題)3問15秒または30秒(準備時間 0秒※各質問とビープ音の間に3秒)身近な問題についてのインタビューに答えるなどの設定で、設問に答えるまたは、電話での会話で、設問に答える
Respond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題)3問15秒または30秒(準備時間 45秒※各質問とビープ音の間に3秒)提示された資料や文書(スケジュール等)に基づいて、設問に答える
Express an opinion(意見を述べる問題)1問60秒(準備時間 30秒)あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる

TOEIC Speaking Testの結果は、0点から200点のスコア(10点刻み)で表示され、以下のような認定証が、試験日から30日以内に発送されます。

総合スコアに加えて、能力レベル別評価(Your Proficiency Level)が8段階で表示されます。また、Pronunciation(発音)、Intonation(イントネーション)と Stress(アクセント)についても3段階で評価されます。

英検2級のスピーキングテスト

学生を中心に受験者が多い英検ですが、2級のスピーキングテストは一次試験合格者に対して行われます。面接形式で試験官と1対1で行われ、社会性のある話題について英語でやり取りをします。

英検2級のテスト概要は以下の通りです。

受験資格英検2級の一次試験合格者
料金個人受験:8400円、団体受験:6000円~8000円(一次試験受験前に支払いを行う)
受験日2022年度は7月、11月、2月もしくは3月※一次試験のWeb合格発表日から2~4週間後に実施
受験時間約7分間
結果返却試験9日後にWebで合否公開、成績表返却は試験16日後
試験方法試験官と1対1の面接形式
出題内容音読、問題についての質問に回答、イラストについての内容描写、自分自身の意見を回答
採点方法面接官が採点(33点満点の内訳:音読5点、質問(No.1~No.5)各5点、アティチュード3点)
評価方法素点をCSEスコアに変換し、650点満点で評価※460点以上で合格

テスト時間は約7分 英検2級の特長とテスト構成は

英検2級のスピーキングテストは英語力のほかに、試験官と積極的に自然なコミュニケーションが取れるかといったアティチュードについても問われます。

英検2級スピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。

形式詳細問題数
音読パッセージを読む(60語程度)1問
パッセージについての質問音読したパッセージについての質問に答える1問
イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する1問
受験者自身の意見などカードのトピックに関連した内容について自分の意見を述べる1問
受験者自身の意見など日常生活の事柄について自分の意見を述べる(カードのトピックに関連しない内容も含む)1問

英検2級スピーキングテストの結果は、試験9日後にWebで見ることができ、試験16日後に成績表が返却されます。素点をCSEスコアに変換したものが650点満点で表示され、合格には460点以上が必要です。

CSEスコアが導入されて以来、合格するためには各技能をバランスよく得点することが重要となりました。

GTECのスピーキングテスト

GTEC(ジーテック)とは、「Global Test of English Communication」の略で、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定です。

学年別にレベル分けされており、小学5年生から中学1年生までを対象にしたGTEC Junior、中学生・高校生対象のGTEC、大学生・社会人対象のGTECの3種類があります。

受験者数が多い中高生向けGTECの概要は以下の通りです。

受験資格目安:中学1年生~高校3年生
料金CBT:9900円(税込)※CBT以外は団体申込のみとなっているため、学校など所属団体に問い合わせ
受験可能時期アセスメント版:通年(年間2回まで受検可能)検定版:6月、8月、12月CBT版:7月、11月、3月(年間2回まで受検可能)
受験時間Core:約92分(スピーキングテストは25分)Basic:約110分(スピーキングテストは25分)Advanced:約110分(スピーキングテストは25分)CBT:約150分(スピーキングテストは20分)
結果返却アセスメント版:実施約2ヶ月後にスコアレポートを返却検定版:実施約2ヶ月後にオフィシャルスコア証明書とスコアレポートを返却CBT版:実施約5週間後にオフィシャルスコア証明書を返却
使用可能デバイスCore、Basic、Advanced:紙もしくはタブレットCBT:パソコン
出題内容Core:中学2年生~3年生レベルBasic:中学3年生~高校2年生レベルAdvanced:高校1年生~高校3年生レベルCBT:高校2年生後半~高校3年生レベル
採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う

テストの種類は10タイプ、年齢や英語レベル別に受験できるGTECの特長とテスト構成は

GTECは年齢別に3種類に分かれており、さらにタイプ別に10タイプのテストが行われます。受験方法もタイプ別に紙・タブレット・パソコンなどさまざまです。

中高生向けGTECはレベル別にCore、Basic、Advanced、CBTの4タイプのテストに分かれており、スピーキングテストは20分~25分です。

大学受験の英語力証明として利用される、GTEC CBTのスピーキングテスト出題形式と構成は以下の通りです。

パート内容問題数
1 会話応答問題質問の内容に即座に応答する6問
2 情報伝達および照会問題与えられた情報を整理して説明する3問
3 意見展開問題与えられたトピックについて、自分の考えや経験をもとに意見を述べる3問

テスト終了約5週間後に、以下のようなオフィシャルスコア証明書が発行されます。

(引用:GTEC公式サイト)

4技能それぞれのGTECスコアと合計スコアが表示されます。

GTEC CBTではCEFRレベルが合わせて表示され、世界標準での英語力が判定可能となっているのが特徴です。

TOEFLスピーキングテスト

TOEFLとはアメリカのETSが開発したテストで、英語圏の大学や大学院で学ぶ英語力があるかを測定します。すべてコンピューター上で解答する形式で、英語4技能の能力測定が可能です。

TOEFLのテスト概要は以下の通りです。

受験資格特になし
料金通常申し込み:245ドル、申込締切以降:285ドル
受験日2022年は月3~5回(土日いずれかの実施)詳細はこちらから
受験時間約3時間(スピーキングテストは17分)
結果返却約6日後に確認可能、公式スコアレポートは4~6週間後に発送※Reading, Listeningセクションのみ、テスト終了時にスコア(非公式)が表示される
使用可能デバイスパソコン
出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語
採点方法・AI採点(リーディングとリスニングセクション)・AI採点と試験官による採点(ライティングとスピーキングセクション)
評価方法各セクションのスコアを0〜30で評価、総合スコアは0〜120

大学生活や講義に関連する問題が出題 TOEFLスピーキングテストの特長とテスト構成は

TOEFLは約3時間と試験時間が長いテストです。スピーキングはリーディングとリスニングの試験を75~129分間休みなしで受けたあとに行われるため、集中力を切らさずに臨むことが重要になります。

TOEFLスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。

内容問題数解答時間
Independent task身近なトピックについて意見を述べる1問準備15秒解答45秒
Integrated task読んだ内容を要約して話す2問準備30秒解答60秒
Integrated task聞いた内容を要約して話す1問準備20秒解答60秒

受験後4~6週間すると、以下のようなレポートが送付されます。

(引用:TOEFLテスト日本事務局)

各セクションのスコアおよび合計スコアに加え、過去2年以内に受験したテストがある場合は、そのなかから最高点数をピックアップしたMy Best Scoresが表示されるのも特徴です。

IELTSスピーキングテスト

IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が、英語力を証明するために受験するテストです。

IELTSのテスト概要(アカデミックモジュール)は以下の通りです。

受験資格特になし(16歳以上を推奨)
料金25380円
受験日全国16都市のセンターでほぼ毎週末受験可能。実施日はセンターによって異なる。スピーキングテストのみ翌日受験(合計2日間)となる場合もあり
受験時間約2時間45分(スピーキングテストは11~14分)
結果返却終了13日後に確認可能、同時に公式スコアレポートが発送される
使用可能デバイスComputer-delivered IELTSを選択した場合、パソコンを使用
出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語
採点方法研修を受けた試験官による採点
評価方法各セクション、総合とも1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表示

試験官との会話が録音される IELTSスピーキングテストの特長とテスト構成は

IELTSスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。

パート内容解答時間
1.自己紹介とインタビュー家族や仕事、趣味などについて話す4~5分
2.スピーチ特定のテーマについて話し、試験官からの質問に答える3~4分(準備1分)(スピーチ1~2分)
3.ディスカッションパート2に関連するその他の質問について答える4~5分

IELTSの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。

(引用:IELTS公式サイト)

4つのスキルごとに1~9の段階評価で示され、総合評価(オーバーオールバンドスコア)は0.5刻みで示されます。

TSSTスピーキングテスト

TSSTとは、英語教育事業を行っているアルク社が実施しているスピーキング力を測るテストで、法人を中心に年間約1万人が受験しています。

24時間どこからでも電話で受験でき、ビジネスや趣味などさまざまな話題について10個の質問に回答します。あらゆる話題について、その場で英語をどれだけ適切に使えるかが問われる試験です。

TSSTのテスト概要は以下の通りです。

受験資格特になし
料金法人:税込7700円
個人:税込8800円
受験可能時間24時間いつでも※詳しい実施スケジュールはこちら
受験時間約15分間
結果返却受験期間終了後、約10日後
使用可能デバイス電話
出題内容ビジネスや日常生活など多様なテーマに関する質問(10題)
採点方法試験官3名による採点
評価方法・評価 Level 1 (初級) ~ Level 9 (上級) までの9段階・100~995点のスコア(5点刻み)

設問は日本語と英語の両方で読み上げられる TSSTスピーキングテストの特長とテスト構成は

TSSTスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。

内容問題数回答時間
一問一答形式10問各45秒

TSSTの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。

画像:TSST公式サイトより引用

4つの評価基準をもとに採点され、レベル1~9の段階評価で示されます。そのほか、英語力アップのためには、どのような学習を行うとよいかについてのアドバイスも提示されるのが特徴です。

Linguaskill Businesスピーキングテスト

Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)は、ビジネスの場面で必要となる英語のコミュニケーションスキルを測定するテストです。ヨーロッパやアジアなど多くの国の企業を中心に採用されており、年間約150万人が受験しています。

Linguaskill Businesのテスト概要は以下の通りです。

受験資格特になし
料金・リーディング&リスニング:2900円・スピーキング:6900円・ライティング:3900円
【セット割引】・リーディング&リスニング+スピーキング:8900円(900円割引)・リーディング&リスニング+ライティング:5900円(900円割引)・4技能すべて:11900円(1800円割引)
受験可能時間・団体:相談の上、希望の日時・会場にて実施・個人(会場受験):東京と大阪で実施・個人(リモート受験):24時間受験可能
受験時間・リーディング&リスニング約60~90分・スピーキング約15分・ライティング約45分
結果返却受験終了3営業日後
使用可能デバイスパソコン
出題内容ビジネス英語
採点方法AIによる自動採点と試験官による採点(ハイブリッド)
評価方法CEFR(A1〜C2ランク)で評価

4技能すべてを受験することもできますし、受けたいものだけを選んで受験することも可能です。詳しく試験概要について知りたい場合は、公式動画をご覧ください。

テスト時間15分問題数23問 Linguaskill Businessスピーキングテストの特長とテスト構成は

Linguaskill Businessスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。

内容問題数回答時間
Part 1インタビュー8問設問1~4:各10秒設問5~8:各20秒
Part 2音読8問各10秒
Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)
Part 4グラフを用いたプレゼンテーション1問60秒(準備別途60秒)
Part 5コミュニケーション5問各20秒(準備別途40秒)

公式サイトには、スピーキングテストについての詳しいチュートリアルも掲載されています。

Linguaskill Businessの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。

画像:Linguaskill Business公式サイトより引用

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づき、最高でC1レベルまでの判定を行います。

まとめ

この記事では、数多くあるスピーキングテストの中から9種類を取り上げ、その特長について解説してきました。

それぞれのテストは、以下のようにお勧めする人が異なります。

・スマホやタブレットですぐに受験したい:PROGOS、VERSANT

・結果をすぐに知りたい:PROGOS、VERSANT

・人の目で細かいところまで採点してほしい:TOEIC Speaking Test、英検、IELTS、TSST、Linguaskill Busines

・とにかく安く受験したい:PROGOS

・大学受験や留学に利用したい:GTEC、TOEFL、IELTS

スピーキングテストの内容や特長を理解して、自分に一番合ったテストを選んで受験していきましょう。

この記事が、テスト選びのご参考になれば幸いです。

Category:
テスト全般
Follow

3ヶ月短期スピーキングテスト対策コース

オンライン完結3ヶ月で英語スピーキングテストをスコアアップさせる短期集中トレーニングプログラム

related post

関連記事

  • 英検2級 スピーキングテストの問題内容と

    「英検2級に合格したいけれど、スピーキングが苦手だな」 「一次試験には合格したけれど、二次試験のスピーキング対策ってどうしたらいいんだろう?」と思ったことはありませんか? 英検2級の二次試験では面接形式のスピーキングテストが行われますが、問題の傾向をつかみ、適切な対策を取ることで合格の可能性が高まります。 この記事では、英検2級のスピーキングテストの概要や問題例、対策についてお

  • 英語スピーキングテストって何を受けるべき

    グローバル人材の重要性が叫ばれる現代、主体性や語学力などが求められていますが、ビジネスの現場では英語のスピーキング能力が必要とされるケースが増えています。 また大学入試改革により、高校以下の学校でも英語教育の内容が変化しはじめ、小学校5年生から英語が正式な教科となりました。 こういった現状を受けて、より実践的な英語力を測るスピーキングテストが、近年になって多く実施されるようになってい

  • GTECスピーキングテストの3種の違いと

    「GTECのスピーキングテストは、どんな問題が出るのだろう」 「大学入試の出願でGTECのスコアが使えるみたいだけれど、どのテストを受けたらいいんだろう」と思ったことはありませんか? GTECは、小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験するテストです。年齢層や英語レベル別に3種類、10個の問題タイプに分かれているため、もっとも適切なものを選んで受ける必要があります。 この記事では

  • TOEFLスピーキングの出題形式と対策に

    「TOEFLのスピーキングテストが難しい」という声をよく聞きます。 実際、TOEFLのなかでもっとも難しいセクションのひとつとしてあげられるのが、スピーキングセクションです。準備時間がほとんどない中で、すぐに文章を構成して発話する必要があるため、普段から戦略的に準備し、練習を重ねることが重要といえます。 この記事では、TOEFLの概要やスピーキングセクションの問題例、対策方法などを紹

  • TOEICスピーキングテストは「手持ちの

    Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)として有名なTOEIC ですが、オンライン会議化が進み、近年スピーキングテストにも注目が集まっています。 そこで、今回はTOEIC Programを日本で普及しているIIBC IP事業本部 IP普及ユニットマネージャーの永井様にTOEIC Speaking Testの特徴や試験対策、活用方法などを伺

  • 英語のスピーキングテストといえばこれ!

    「TOEICのスコアは目標をクリアしたけれど、スピーキング力はあまり自信がないな」 このように感じたことはありませんか?TOEICのスコアが良くても、実際に英語があまり話せない人も多いのが現実です。 一般的に知られているTOEICはリスニングとリーディング力を測るテストですが、TOEICにはスピーキング力を測るテストもあり、個人受験はもちろん、大手企業でも活用されています。 こ