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3ヶ月集中スピーキングテスト対策コース
3ヶ月集中スピーキングテスト対策コース
「英語を話せると思って採用したのに、仕事に入ったら全く英語が使えず困った」 このように感じている企業の採用担当者が増えていると言われています。TOEICや英検をはじめとするテストで良いスコアや級を取得することは素晴らしいですが、実際に英語を話せるかどうかはまた別なのです。 ビジネスの現場で使える英語力を測定するテストとして世界的に有名なものに、Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)という試験があります。 企業としては、ビジネスの場面で英語が使える人材を発見することができ、受験者は就職や転職活動時のアピール材料として、あるいは英語学習のペースメーカーとしてLinguaskill Businessを活用することができます。 この記事では、Linguaskill Businessの概要やテストの構成、結果判定方法などについてお伝えしていきます。 Linguaskill Businessスピーキングテストとは? Linguaskill Businessは、ビジネスの場面で必要となる英語のコミュニケーションスキルを測定するテストです。そのため、テスト内容はビジネスに関する実務的なものとなります。 英検やTOEICに比べると、まだ日本での認知度は低いかもしれません。しかし、ケンブリッジ大学英語検定機構が開発したテストで、ヨーロッパやアジアなど多くの国の企業を中心に採用されており、年間約150万人がLinguaskill Businessを受験しています。 このように、Linguaskill Businessはビジネスに直結した英語力を測るテストのため、日本でも三井物産をはじめとする多くの企業が導入し、採用時やグローバル人材育成の研修時などに活用しています。 画像:Linguaskill Business公式ホームページより引用 ちなみに、Linguaskill Businessは英語4技能のスキルを測るテストですが、好きなスキルのみを選んで受験することも可能です。つまり、スピーキングテストのみを受験したい場合は、ほかのリーディング、リスニング、ライティングの試験を受ける必要はありません。 Linguaskill Businessの評価は、世界基準であるCEFRに基づいて行われるため、国際的な基準で英語力を確認できます。また、合わせてケンブリッジ英検でも用いられているCambridge English Scaleのスコアも表示されます。 もっと詳しくLinguaskill Businessについて知りたい場合は、全編英語となりますが、公式動画をチェックしてみてください。 Linguaskill Businessのテスト概要 それでは、Linguaskill Businessのテスト概要を見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 受験資格特になし料金・リーディング&リスニング:2900円・スピーキング:6900円・ライティング:3900円【セット割引】・リーディング&リスニング+スピーキング:8900円(900円割引)・リーディング&リスニング+ライティング:5900円(900円割引)・4技能すべて:11900円(1800円割引)受験可能時間・団体:相談の上、希望の日時・会場にて実施・個人(会場受験):東京と大阪で実施・個人(リモート受験):24時間受験可能受験時間・リーディング&リスニング約60~90分・スピーキング約15分・ライティング約45分結果返却受験終了3営業日後使用可能デバイスパソコン出題内容ビジネス英語採点方法AIによる自動採点と試験官による採点(ハイブリッド)評価方法CEFR(A1〜C2ランク)で評価 上記の一覧表を見て頂くと分かるように、Linguaskill Businessは団体と個人で受験方法が異なります。個人受験でリモートを選択した場合は、24時間いつでも受験可能です。 会場受験を選択する場合、試験スケジュール表はこちらになります。1か月に1回のペースで試験が行われており、平日実施の月と週末実施の月がありますので注意してください。 テストは4技能すべて受験することも可能ですし、好きなものだけを選んで受けることもできますが、リーディングとリスニングについては、必ず2技能をセットで受験する必要があります。 Linguaskill Businessの問題構成 それでは、Linguaskill Businessの出題形式や構成について説明していきます。 内容問題数回答時間Part 1インタビュー8問設問1~4:各10秒設問5~8:各20秒Part 2音読8問各10秒Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)Part 4グラフを用いたプレゼンテーション1問60秒(準備別途60秒)Part 5コミュニケーション5問各20秒(準備別途40秒) すべて、パソコン画面に表示される問題文を読み、マイクとヘッドセットを使って回答を録音します。 スピーキングテストについての詳しいチュートリアルが公式サイトに掲載されていますので、ぜひご覧ください。 Linguaskill Businessスピーキングテストの問題例 それぞれのパートではどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。 Part1の問題例 自分自身について短い質問がなされるので、それに対して英語で答えます。前半の4問は各10秒、後半の4問は各20秒の持ち時間があるので、目いっぱい使って話をしましょう。なお、最初の2問は採点されません。採点対象となるのは残りの8問です。 ちなみにチュートリアルでは、Question1は”What’s your name?”でした。 ほかには、出身地や仕事内容、将来のキャリアプランなどについて問われるようです。 Part1については「自分自身のことを話す」と決まっていますので、出身地や趣味について、仕事について話ができるように準備しておきましょう。 とくに、Linguaskill Businessはビジネス場面の英語力を測定するため、仕事関係の質問が多い可能性があります。どんな仕事をしていて、何がきっかけでその仕事をするようになったのか、今後はどのように働いていきたいかなど、細かい点まで話ができるよう準備しておいてください。 Part2の問題例 画面に表示された英文を音読します。サンプル問題では、”The team needs sales staff who can speak more than one language.”という文章が表示されていました。 発音が評価されますので、慌てずにハッキリとした声で読み上げましょう。対策法としては、オンライン英会話などで直接ネイティブスピーカーから指導を受けるほか、発音チェックができるスマホアプリなどを利用することをお勧めします。 Part3の問題例 与えられたトピックについて、40秒間の準備後、1分間のプレゼンテーションを行います。論理的にプレゼンテーションが行われているかどうかや、文法の正しさや語彙力についても判定されます。 サンプル問題では、”Talk about a training course you have attended for your work.”(あなたが仕事で参加したトレーニングコースについて話してください)というトピックが与えられました。 回答には、以下の3点を含めるように指示があります。 You should say: ・what the course was(コースはどうだったか) ・why you did the course(なぜそのコースを受講したのか) ・whether you would recommend this course(このコースをお勧めするかどうか) 何について話すべきかが提示されているため、後述するPart4よりも取り組みやすい問題です。しかし、話し慣れていないと時間内に3つのポイントをまとめることができず、減点となってしまいます。 対策としては、最初と終わりにはこう話すというテンプレートを作成しておきましょう。「これから〇〇について話します」と述べた後に、「まず最初に・・次に・・最後に・・」と述べて、「以上で終わります。聞いてくださってありがとうございました」と締める。 このようなテンプレートを作成し、様々なテーマで回答ができるように練習を重ねておくことをお勧めします。 ちなみに、回答内容は本当のことではなくても構いません。上記のサンプルであれば、「なぜそのコースを受講したのか」と問われ、「受けたくなかったが、上司から強制されたので仕方なく」とは答えられませんよね? 仮にそうだったとしても、「コースに含まれていた〇〇というプログラムが、私が担当している〇〇という業務の効率向上に役立つものだったからです」などと答える必要があります。 Part4の問題例 グラフから読み取れる内容について、分かりやすく説明していきます。サンプル問題では、ある会社に4年間で寄せられた苦情の種類や割合についてのグラフが示され、4年の間に苦情の種類がどう変化したのかについて述べるようになっていました。 Part3とは異なり、答えるべきポイントが細かく指定されていません。しかし、Part3と同様テンプレートを作成しておくことで、回答しやすくなるでしょう。 具体的には、「何についてのグラフなのか」「グラフで述べられている内容」「減った、増えたなど数字の変化があった箇所についての説明」を必ず入れるようにしてください。 サンプル問題であれば、”types of complaints”(苦情の種類)という見出しがついていますが、この見出しは必ず回答に含めましょう。 Part5の問題例 提示されたトピックに関するロールプレイを行います。 サンプル問題は、以下のようになっていました。 “A business owner is thinking about using sponsorship to publicise his company. He wants to find out your opinion about the best way to organise a sponsorship programme.” He will ask you questions about: ・benefits for companies ・who to sponsor ・length of sponsorship ・possible problems ・judging success 自分の意見とその根拠を述べ、具体例も合わせて述べることができると高評価につながると考えられます。しかし、どのような問題が出るかは分かりませんし、事前に対策するのは難しいでしょう。 Part4までの準備を重ねておくと、英語を話すことに対する抵抗感が薄れてくるはずです。Part5の準備よりもまずは、Part4までに集中して対策することをお勧めします。 公式サイトでは、オンライン版のサンプルテストを公開中です。実際にどのような問題が出題されるのか、受験前に必ず確認しておいてください。 結果はどのように表示されるのか? Linguaskill Businessの評価は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づき評価が行われ、以下のような結果シートが送付されます。 画像:Linguaskill Business公式サイトより引用 最高でC1レベルまでの判定がなされますが、詳しい評価基準はこちらから確認してください(英文)。 まとめ この記事では、ビジネスシーンでの英語スピーキング能力を測るテスト、Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)についてご紹介してきました。 世界的によく知られているテストで、日本でも三井物産など導入企業が増えてきています。就職希望者や社員の英語スピーキング力を的確に判断することができるようになるため、採用時やグローバル人材育成の研修時などに活用されています。 この記事が、Linguaskill Businessに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「社員を海外出張させたいのだけれど、英語力がどのくらいあるのかよくわからない。本当に出張させても大丈夫だろうか?」 このように感じたことはありませんか?英語の資格試験で良いスコアを取得しているのと、実際に英語が話せるかどうかは別問題だと言われています。 アルク社が実施しているTSSTというスピーキングテストは、24時間電話での受験が可能です。特定の分野に限らず多くのジャンルから出題されるため、純粋な英語運用能力を測定することができます。 また、受験後に返却される結果シートには、レベルだけではなく意識すべきことについてのコメントや、英語力をアップさせるために必要なトレーニング方法が記載されており役立ちます。 この記事では、TSSTの概要やテストの構成、結果判定方法などについてお伝えしていきます。 TSSTスピーキングとは? TSSTとは、英語教育事業を行っているアルク社が実施しているスピーキング力を測るテストです。個人、法人とも受験が可能ですが、法人を中心に年間約1万人が受験しています。 24時間どこからでも電話で受験が可能なため、会場手配や受験者のスケジュール調整が不要です。そのため法人での実施が多く、社内研修の効果測定や海外赴任選抜などに利用されています。 電話越しに質問を聞いたらすぐに回答する必要があるため、自分の考えを瞬時に伝える能力が必要です。実際の会話でも考える時間が十分にないまま話し出すため、とても実践的なテストと言えるでしょう。 TSSTではスピーキング力を正確に測るために、ビジネスや趣味などさまざまな話題について10個の質問がなされます。そのため、特定の分野に知識があるかどうかで試験結果に差が出ることはありません。あらゆる話題について、その場で英語をどれだけ適切に使えるかが問われるのです。 試験結果は、9段階評価と100~995点のスコア表記の2パターンで行われます。評価項目別にできていることと今後の課題、学習方法が提示されるため、受験後にどうやって英語力を伸ばしていったら良いかが分かるのも特徴です。 TSSTのテスト概要 それでは、TSSTスピーキングテストの概要を見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 受験資格特になし料金法人:税込7700円個人:税込8800円受験可能時間24時間いつでも※詳しい実施スケジュールはこちら受験時間約15分間結果返却受験期間終了後、約10日後使用可能デバイス電話出題内容ビジネスや日常生活など多様なテーマに関する質問(10題)採点方法試験官3名による採点評価方法・評価 Level 1 (初級) ~ Level 9 (上級) までの9段階・100~995点のスコア(5点刻み) 上記の一覧表を見て頂くと分かるように、TSSTの大きな特徴は「24時間いつでも」「どの場所からも」受験が可能で、全問が自由発話形式であることが挙げられます。多様なテーマに関して英語で回答するため、純粋な口頭運用能力が計測できます。 TSSTスピーキングテストの問題構成 それでは、TSSTの出題形式や構成について説明していきます。 内容問題数回答時間一問一答形式10問各45秒 TSSTは、他社の多くのスピーキングテストとは異なり、問題構成がとてもシンプルです。質問を聞いたらすぐに英語で回答します(45秒間)。 多くのスピーキングテストでは考えをまとめる時間が与えられますが、TSSTでは問題を聞き終えたらすぐに回答しなくてはなりません。 問題は難易度別にグループ分けされており、コンピューターが自動的に抽出します。リスニング力に左右されないよう、設問は日本語と英語の両方で読み上げられます。 TSSTスピーキングテストの問題例と対策 TSSTでは、以下のように多ジャンルから出題されます。 説明する問題 ・あなたの趣味について話してください ・あなたの大切な人について話してください ・あなたは週末どのように過ごしますか ・あなたの住んでいるエリアについて話してください 意見を述べる問題 ・家に友人を招くのは好きですか?それはなぜですか? ・スポーツ観戦は、テレビと生とどちらが好きですか?それはなぜですか? ・英語以外の言語を学ぶとしたら、何語を学びたいですか?それはなぜですか? ・出張に行くのは好きですか?それはなぜですか? 問題への対応について述べる問題 ・友人と意見が食い違い、険悪なムードになりそうです。あなたはどう対応しますか? ・待ち合わせをしている友人が現れず、連絡もつかない場合、あなたはどう対応しますか? ・友人が「近所の人がうるさくて困っている、どうしたら良いと思う?」と聞いてきました。あなたはどう答えますか? もっと詳しく出題内容などについて知りたい場合は、公式サイトにサンプル問題が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。 TSSTスピーキングテストの対策 TSSTでは多くの問題が用意されているため、答えやすい問題もあれば、考えたこともないようなことを聞かれる可能性もあります。 考えをまとめる時間が与えられないまま45秒間話し続けるため、高度な回答が求められているわけではありません。 実際に相手と話をする際に、関係ない話をしたり、何も話さずに黙り込んでしまったりするのは失礼だということは想像がつくでしょう。可能な限り、質問に対して詳しく、わかりやすく答えることができればベストです。45秒間で話し切ることができなくても構いません。具体例を使うなどして、相手に理解してもらえるように意識して話してみてください。 日常でできるTSSTの対策 実際にどのような問題が出題されるかは、スピーキングテストを受験するまでわかりません。日常的にできる対策としては、趣味や家族、仕事など自己紹介の際にも必要になる内容については、英語で話をできるようにしておきましょう。 また、使える英文を増やしていくことが大切です。具体的には、瞬間英作文などの練習をしていきましょう。瞬間英作文では、簡単な文型の英文をスピーディーに発話していきます。 日本語をいちいち英語に置き換えるのではなく、頭の中でイメージして英語を英語のまま話す練習を積み重ねていくことで、サッと英語が口から出てくるようになるので、ぜひ実践してください。 そして、オンライン英会話などを利用し、英語を話す機会を作りましょう。TSSTでは目の前に相手がいると仮定して、その相手が理解できるよう具体的に話をすることが高得点につながります。瞬間英作文の練習も大事ですが、ぜひ実際に英語を話すようにしていってください。 結果はどのように表示されるのか? TSSTでは、その場で瞬時に話し伝える能力を、以下の4つの基準により総合評価しています。 言語機能理由や意見を述べる、問題解決のために提案する、手順を説明する、苦情を言うなど話題および場面聞かれている内容について話ができているかテキストタイプ話の流れがわかりやすいか、単語やフレーズはどのようなものを使っているか、短い文章か長い文章かなど正確さ文法、語彙、発音、流暢さなど 受験者には、以下のような結果シートが返却されます。結果だけではなく、学習アドバイスが記されているのも特徴です。 画像:TSST公式サイトより引用 このほか、評価項目別にできていることや意識すべきことについてのコメントや、弱点に合わせた効果的なトレーニング方法(音読やオーバーラッピング、1分間スピーキングなど)が提示されます。 レベルは1〜3(初級)、4〜8(中級)、9(上級)の9段階で表示され、レベル4以上が英語を使った国内業務の目安、レベル5以上が海外出張の目安、レベル6以上が海外赴任の目安です。 詳しいレベル概要については、公式ホームページに説明およびサンプル音声がありますので、ぜひ参考にしてください。 まとめ この記事では、アルク社が実施している英語スピーキング能力を測るテスト、TSSTについてご紹介してきました。 電話で24時間どこからでも受験でき、あらゆるジャンルについての英語運用能力を測定します。日頃の英語学習の成果をチェックするのにもとても有用と言えるでしょう。 また、企業でも採用や研修などで利用することで、就職希望者や社員の英語スピーキング力を的確に判断することができるようになります。 この記事が、TSSTに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「IELTSのスピーキングテストが難しい」という声をよく聞きます。 IELTSのスピーキングテストは試験官との自由会話というイメージが強く、とらえどころがないと感じる人がいるかもしれません。しかし、ポイントを押さえておくことで話しやすくなり、高得点につながります。 短い準備時間で話す内容をまとめる必要があるため、普段から戦略的に準備し、練習を重ねることが大切です。 この記事では、IELTSの概要やスピーキングセクションの問題例、対策方法などを紹介していきます。 IELTSとは? IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が、英語力を証明するために受験するテストです。 IELTSは2種類のテストに分かれており、留学希望者向けのアカデミックモジュールと、海外移住申請用のジェネラルトレーニングモジュールがあります。スピーキングとリスニングはどちらのモジュールも同じ問題ですが、リーディングとライティングの問題はそれぞれ異なります。 2019年から東京と大阪会場で、Computer-delivered IELTSが開始し、希望者はパソコンを利用してテストを受験できるようになりました。しかしスピーキングテストは、筆記版、コンピューター版とも面接官との対面式で行われます。 IELTSの概要 それでは、IELTSのテスト概要を見ていきましょう。 日本で受験者の多い、アカデミックモジュールの概要は以下になります。 受験資格特になし(16歳以上を推奨)料金25380円受験日全国16都市のセンターでほぼ毎週末受験可能。実施日はセンターによって異なる。スピーキングテストのみ翌日受験(合計2日間)となる場合もあり受験時間約2時間45分(スピーキングテストは11~14分)結果返却終了13日後に確認可能、同時に公式スコアレポートが発送される使用可能デバイスComputer-delivered IELTSを選択した場合、パソコンを使用出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法研修を受けた試験官による採点評価方法各セクション、総合とも1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表示 4技能すべてのテスト時間は約2時間45分ですが、問題用紙の配布や回収の時間を含めると、スピーキング以外の3技能だけで約3時間半かかります。 同日受験の場合、そのあと午後1時から7時までスピーキングテストが行われます。待ち時間が長い場合は、朝から晩まで一日がかりの試験になる可能性があるので注意が必要です。 IELTSスピーキングテストの問題構成 IELTSのスピーキングテストは以下の3つのパートに分かれ、試験官と話をしながら、解答が録音されます。 パート内容解答時間1.自己紹介とインタビュー家族や仕事、趣味などについて話す4~5分2.スピーチ特定のテーマについて話し、試験官からの質問に答える3~4分(準備1分)(スピーチ1~2分)3.ディスカッションパート2に関連するその他の質問について答える4~5分 IELTSスピーキングテストの問題例 IELTSのスピーキングテストではどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。 パート1:自己紹介とインタビュー お互いの自己紹介の後、パスポートで受験者の本人確認を行い、テストが始まります。仕事や家族、趣味などに関する身近なテーマの質問がなされ、それに対して答えていきます。 自己紹介なので簡単だと思うかもしれませんが、パート1でできるだけ高いスコアを取れるように、事前に準備をして臨んでください。パート1の答え方によって、パート2以降の質問内容や難易度が変わる可能性があるからです。 パート2:スピーチ 試験官から、トピックと話すべきポイントが書かれたタスクカードが渡されます。鉛筆と紙も渡されるので、1分の準備時間でメモを取り考えをまとめましょう。そして、トピックについて1〜2分間話します。スピーチが終わったら、試験官がトピックについて1つか2つの質問をします。 たとえば、以下のようなトピックが出題されます。 「健康のためにあなたが行っている活動について説明しなさい」 スピーチには以下の3つのポイントを含め、その活動がどうあなたの健康維持に役立っているかを説明してください。 ・何を行っているか ・どのくらいの頻度で行っているか ・どこで行っているか 答える際には、できるだけ具体的に説明するようにしましょう。少し文法的な誤りがあったとしても、止まらずに長く話し続ける方が高評価につながります。コンピューターテストとは異なり、制限時間を超えたら録音がストップしてしまうこともないため、2分の制限時間を目いっぱい使うつもりで話してください。 パート3:ディスカッション 試験官がパート2のトピックに関連する、さらに掘り下げた質問をします。たとえば先ほどパート2で取り上げた例題の場合、次のような質問がされるでしょう。 ・健康維持のために行っている活動を続けるうえで、問題になることは何だと思いますか? ・メディアでも健康維持の大切さについて語られていますが、あなたが健康維持のために活動しようと思ったキッカケは何でしたか? 受験者は一貫性のある意見を述べなくてはなりませんが、パート1や2のように事前に質問を予測したり、解答の型を決めたりすることができません。オンライン英会話などを利用して練習を重ねていきましょう。 スピーキングテスト解答のポイント IELTSでは、AIではなく試験官が採点するため、「解答内容に一貫性があり、自然な流れになっていること」がとても重要です。そのため、言葉に詰まってしまったときも、”Well, let me think…”(ちょっと考えさせてください)などを挟みこむことで自然であると見なされます。分からないからと言って黙ってしまうと、減点対象になるので注意です。とにかく話し続けることを意識してください。 また、一貫性を持たせるためには、自分の意見を述べた後には必ず理由も合わせて説明する癖をつけましょう。そして、自然な会話を行うためには、身振り手振りを使ったり、試験官の目を見て話したり、笑顔で話したりといったことも大切です。とくにパート1の自己紹介では、笑顔を絶やさずに話ができるよう、練習を重ねていきましょう。 実際にどのような解答をすればよいかについては、IELTSの公式サイトで受験者がスピーキングテストを行うサンプル動画が公開されていますので、ぜひご覧ください。 バンドスコア別に公開されているため、目標スコアを達成するためにはどの程度のスピーキング力が必要なのかも分かり便利です。また、試験官と受験者との距離やアイコンタクト、ボディーランゲージといった言語能力以外の要素もチェックできます。繰り返し見てテストの様子をイメージしておきましょう。 結果はどのように表示されるのか? IELTSの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 (引用:IELTS公式サイト) 4つのスキルごとに1~9の段階評価で示され、総合評価(オーバーオールバンドスコア)は0.5刻みで示されます。スコア別の評価は以下の通りです。 (引用:IELTS公式サイト) スピーキングテストは、以下の4点について評価されます。 ・Fluency and coherence(流暢さと一貫性) ・Lexical resource(語彙力) ・Grammatical range and accuracy(文法知識と正確さ) ・Pronunciation(発音) 詳しい評価基準について知りたい場合は、IELTSが公表している資料をご覧ください。 まとめ この記事では、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が受験するIELTSについてご紹介してきました。 スピーキングテストは面接官と1対1で行われ、一貫性のある自然な会話ができるかどうかを評価されます。ある程度の出題パターンは決まっているため、解答テンプレートを作成し、練習を重ねることでスコアアップを達成していきましょう。 この記事が、IELTSスピーキングテストに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「TOEFLのスピーキングテストが難しい」という声をよく聞きます。 実際、TOEFLのなかでもっとも難しいセクションのひとつとしてあげられるのが、スピーキングセクションです。準備時間がほとんどない中で、すぐに文章を構成して発話する必要があるため、普段から戦略的に準備し、練習を重ねることが重要といえます。 この記事では、TOEFLの概要やスピーキングセクションの問題例、対策方法などを紹介していきます。 TOEFLとは? TOEFLとはアメリカのETSが開発したテストで、英語圏の大学や大学院で学ぶ英語力があるかどうかを測定します。すべてコンピューター上で解答する形式で、英語4技能の能力測定が可能です。 所要時間は約3時間で、そのうちスピーキングテストは17分です。ヘッドセットとマイクを利用し、パソコンに解答を録音します。 スコアは各セクション30点満点で、合計120点満点です。採点項目が4つあり、それぞれ0〜4点の5段階評価でスコアが決定します。 もっと詳しくTOEFLについて知りたい場合は、こちらから公式動画(日本語字幕あり)をチェックしてみてください。 TOEFLの概要 それでは、TOEFLのテスト概要を見ていきましょう。 下記をご覧ください。 受験資格特になし料金通常申し込み:245ドル、申込締切以降:285ドル受験日2022年は月3~5回(土日いずれかの実施)詳細はこちらから受験時間約3時間(スピーキングテストは17分)結果返却約6日後に確認可能、公式スコアレポートは4~6週間後に発送※Reading, Listeningセクションのみ、テスト終了時にスコア(非公式)が表示される使用可能デバイスパソコン出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法・AI採点(リーディングとリスニングセクション)・AI採点と試験官による採点(ライティングとスピーキングセクション)評価方法各セクションのスコアを0〜30で評価、総合スコアは0〜120 上記を見て頂くと分かるように、TOEFLは試験時間が約3時間と長いテストです。スピーキングテストはそのうち17分ですが、リーディングとリスニングの試験を75~129分間休みなしで受けたあとに行われるため、集中力を切らさずに臨むことが重要になります。 TOEFLスピーキングテストの問題構成 TOEFLのスピーキングテストは、17分間で4つの設問に解答します。 内容問題数解答時間Independent task身近なトピックについて意見を述べる1問準備15秒解答45秒Integrated task読んだ内容を要約して話す2問準備30秒解答60秒Integrated task聞いた内容を要約して話す1問準備20秒解答60秒 Independent taskはほかのスピーキングテストでも一般的な形式です。しかしTOEFLスピーキングテストでは、教授によるレクチャーを聞いて話したり、専門分野に関する英文を読んでから話したりといったIntegrated taskの割合が4問中3問と高い特徴があります。 TOEFLスピーキングテストの問題例 Independent task、Integrated taskでは、それぞれどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。 Independent task Question1では、ひとつの出来事や事象に対して2つの相反する考えが提示され、「賛成か反対か」「どちらが好みか」について自分の意見とその理由を解答します。 サンプル問題では、以下の問題が取り上げられていました。 Some people enjoy taking risks and trying new things. Others are not adventurous; they are cautious and prefer to avoid danger. Which behavior do you think is better? Explain Why? Question1では準備時間が15秒しかないので、考えている時間はほとんどありません。そのため、こう答えるといった解答テンプレートを作成し、そこに文章を当てはめていく方法をお勧めします。 たとえば、賛成か反対かを聞く問題であれば、必ず”I agree / I disagree”から始める。どちらが好みかを聞く問題であれば、必ず” I prefer”から始めるなどです。意見を主張したあとにはBecauseで文章をつなぎ、なぜそう思うのかを述べます。そして、For exampleと続け、具体例を提示する形をとるとよいでしょう。 Integrated task Question2~3では、大学や講義に関する文章を読んだあと、その文章に関する会話を聞いて質問に答えます。 Question2のサンプル問題では、履修する学生が少なくなったため彫刻のクラスがなくなるという英文を読んだのち、男子学生とその決定に反対する女子学生の会話を聞き取りました。 そして質問では、女子学生の意見とその理由について述べます。 The woman expresses her opinion of the university’s plan. State her opinion and explain the reasons she gives for holding that opinion. Question2でも解答テンプレートを用意しておくと、準備時間の30秒間で慌てることもなくなります。男性か女性のどちらかが、賛成もしくは反対の意見を持っていることを表現したい場合には、”The man/woman agrees/disagrees with…”で始めましょう。そして、なぜ賛成もしくは反対なのか理由を述べます。このとき、理由は2つ述べるようにしてください。 Question3では、生物学のテキストの一部を読んだあと、講義を聞いて以下の質問に答えるよう求められました。 Using the examples of the peanut bug and the morpho butterfly, explain the concept of revealing coloration. Question3は、大学の講義に関連する内容を読んで話すことが多いですが、様々な分野から出題されます。このサンプル問題でいえば、「revealing colorationとは何のことだろう?」と立ち止まってしまうと、解答が難しくなるでしょう。 そのため自分が希望しない専攻分野であっても、大学1年生の基礎科目で履修する程度のボキャブラリーはTOEFLの英単語集などを使って身につけておいてください。 Question4のサンプル問題では、ビジネスの講義を聞いて以下の質問に答えるよう求められました。 Using the points and examples from the lecture, explain the two pricing strategies described by the professor. リスニング内容を聞き取れないとスピーキングにつなげられないため、講義を聞きながら、重要な部分についてはメモを取っていきましょう。 全体を通して、TOEFLのスピーキングでは話すテンポが悪かったり、言いよどんでしまい無言の時間が長くなったりすると減点対象になります。そのため、少しゆっくり目でも構わないので、途中で止まることなく、同じペースで話し続けることを意識しましょう。 もっと詳しく出題内容や対策方法について知りたい場合は、こちらの公式動画をチェックしてみてください。Q1~Q4までサンプル問題をもとに詳しく説明されています。 結果はどのように表示されるのか? TOEFLの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 各セクションのスコアおよび合計スコアに加え、過去2年以内に受験したテストがある場合は、そのなかから最高点数をピックアップしたMy Best Scoresが表示されるのも特徴です。 (引用:TOEFLテスト日本事務局) スピーキングセクションの採点項目は以下の4つあり、それぞれにつき0〜4点の5段階でスコアが出されます。 ・General Description(適切で十分な解答ができているか) ・Delivery(発音やイントネーションが正確か、途切れずに流暢に話せているか) ・Language Use(ミスなく単語や文法が使えているか) ・Topic Development(話の展開が論理的か) 詳しい採点基準について知りたい場合は、ETSが公表している資料をご覧ください。 まとめ この記事では、英語圏の大学や大学院で学べる英語力があるかを測定するTOEFLについてご紹介してきました。 スピーキングテストは、大学のキャンパス内で起こる出来事や講義を読んだり聞いたりしたあとに、質問に対して適切な解答を行います。話す力はもちろん、読む力と聞く力も求められる総合的なテストです。ある程度の出題パターンは決まっているため、解答テンプレートを作成し、練習を重ねることでスコアアップを達成していきましょう。 この記事が、TOEFLスピーキングテストに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「GTECのスピーキングテストは、どんな問題が出るのだろう」 「大学入試の出願でGTECのスコアが使えるみたいだけれど、どのテストを受けたらいいんだろう」と思ったことはありませんか? GTECは、小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験するテストです。年齢層や英語レベル別に3種類、10個の問題タイプに分かれているため、もっとも適切なものを選んで受ける必要があります。 この記事では、GTECのなかでもスピーキングテストに特化して、3種類のテストの違いや問題例、対策方法についてお伝えしていきます。 GTECとは? GTEC(ジーテック)とは、「Global Test of English Communication」の略で、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定です。 学年別にさまざまなレベルに分けられており、小学5年生から中学1年生までを対象にしたGTEC Junior、中学生・高校生対象のGTEC、大学生・社会人対象のGTECの3種類があります。 3種類のテストのレベル分けについては、以下の一覧表をご覧ください。 (引用:GTEC公式サイト) 上記のように、GTEC Juniorは3レベル、中高生対象のGTECは4レベルに分かれており、それぞれの学年で学んだ内容に沿ったテストが受けられるのが特徴です。 学校などの団体受験が多いのも特徴で、個人で申込可能なのは、大学受験に向けてスコアを活用したい生徒が受験するGTEC CBT(中高生用)と、大学生・社会人向けのGTEC Businessのみです。 GTECの概要 それでは、GTEC3種類のテスト概要をそれぞれ見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 ・GTEC Junior 受験資格目安:小学校5年生~中学1年生料金団体申込のみとなっているため、所属団体に問い合わせ受験可能時期2021年度は、2021年11月1日~2022年2月1日の3か月間のみ受験時間Junior 1:85分間(スピーキングテストは13分)Junior 2:90分間(スピーキングテストは12分)Junior Plus:95分間(スピーキングテストは12分)結果返却実施約2ヶ月半後にスコアレポートを返却使用可能デバイスタブレット(ベネッセから会場に直送)出題内容Junior 1:小学3年~5年の範囲の語いJunior 2:小学3年~6年の範囲の語いJunior Plus:小学4年~中学1年の範囲の語い採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う評価方法Junior 1:「GTEC Junior」Grade 1~4で測定Junior 2:「GTEC Junior」Grade 1~4で測定Junior Plus:「GTEC Junior」Grade 1~5で測定 GTEC Juniorは、小学校や英語教室などでの団体受験のみ可能です。 テストに必要なタブレットはベネッセから会場に送られるため、テストを受けるために自分で電子機器を用意する必要はありません。 ・GTEC(中高生向け) 受験資格目安:中学1年生~高校3年生料金CBT:9900円(税込)※CBT以外は団体申込のみとなっているため、学校など所属団体に問い合わせ受験可能時期アセスメント版:通年(年間2回まで受検可能)検定版:6月、8月、12月CBT版:7月、11月、3月(年間2回まで受検可能)受験時間Core:約92分(スピーキングテストは25分)Basic:約110分(スピーキングテストは25分)Advanced:約110分(スピーキングテストは25分)CBT:約150分(スピーキングテストは20分)結果返却アセスメント版:実施約2ヶ月後にスコアレポートを返却検定版:実施約2ヶ月後にオフィシャルスコア証明書とスコアレポートを返却CBT版:実施約5週間後にオフィシャルスコア証明書を返却使用可能デバイスCore、Basic、Advanced:紙もしくはタブレットCBT:パソコン出題内容Core:中学2年生~3年生レベルBasic:中学3年生~高校2年生レベルAdvanced:高校1年生~高校3年生レベルCBT:高校2年生後半~高校3年生レベル採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う 中高生向けのGTECはアセスメント版・検定版・CBT版と3種類のテスト方法がありますが、個人受験が可能なのは会場受験のCBTのみです。また、アセスメント版のみ、スピーキングテストを除いた3技能での受験が可能になっています。 団体受験を行う検定版、アセスメント版は、Core・Basic・Advancedの3種類のテストに分かれるため、適切なレベルの試験を受けましょう。 ・GTEC(大学生・社会人向け) 受験資格目安:大学生~社会人料金・Academic(2技能)2200円・Academic(4技能)6600円・Business自宅(2技能)2420円・Business自宅(4技能)8800円・Business公開会場(2技能)4620円・Business公開会場(4技能)14520円受験可能時期Academicは所属団体に問い合わせが必要Business自宅受験は24時間可能、公開会場は試験場所によって異なる※自宅での受験は最大年10回、公開会場での受験は最大年5回まで受験時間4技能は50分間(Listening&Readingの2技能は30分間、Listening&Speakingの2技能は20分間)結果返却自宅受験:スコアレポートを返却(実施約10日後)公開会場受験:スコア証明書を返却(実施約10日後)使用可能デバイスパソコン出題内容ビジネスや日常生活シーンを想定した出題内容採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う 大学生、社会人向けのGTECは、AcademicとBusinessの2種類に分かれています。Academicは大学のクラス分けなどで用いられることが多いため、社会人はBusiness受験一択となるでしょう。 また、GTEC Juniorや中高生向けのGTECとは異なり、結果返却まで約10日と早いのが特徴です。 GTEC スピーキングテストの問題構成 それでは、GTECの4技能のうち、スピーキングテストの出題形式や構成について説明していきます。 ・GTEC Junior1、2 パート内容問題数1 音を聞いてまねして読める対話の応答文などを読み上げる形式の出題、正確な発音で読み上げる力4問2 絵を見て質問に答えられる状況を表す絵を見て、それに関する質問を聞き適切に応答する4問3 自分のことについて伝えられる自分のことに関する質問に対して答える3問 ・GTEC Junior Plus パート内容問題数1 文を声に出して読める対話の応答文などを読み上げる4問2 絵を見て質問に答えられる状況を表す絵を見て、それに関する質問を聞き適切に応答する4問3 絵の説明ができる日常的な出来事の絵を見て、その状況を説明する1問4 自分のことについて伝えられる自分のことに関する質問に対して答える2問 ・GTEC (中高生向け)Core、Basic、Advanced パート内容問題数1 音読30秒の準備時間の後、30秒で音読する2問2 質問を聞いて応答するCore:受験者自身の回答を述べる問題と、与えられた情報をもとに適切に答える問題に、10秒の準備時間の後、10秒で回答するAdvancedとBasic:与えられた情報をもとに、10秒の準備時間の後、15秒で回答する4問3 ストーリーを英語で話すCore:4コマのイラストを見て、30秒の準備時間の後、ストーリーを40秒で話す。AdvancedとBasic:4コマのイラストを見て、30秒の準備時間の後、ストーリーを60秒で話す。1問4 自分の意見を述べるCore:質問に対しての自分の考えとその理由を、60秒の準備時間の後40秒で話す。AdvancedとBasic:あるテーマについての自分の考えとその理由を、60秒の準備時間の後60秒で話す。1問 ・GTEC (中高生向け)CBT パート内容問題数1 会話応答問題質問の内容に即座に応答する6問2 情報伝達および照会問題与えられた情報を整理して説明する3問3 意見展開問題与えられたトピックについて、自分の考えや経験をもとに意見を述べる3問 ・GTEC (大学生、社会人向け)Business自宅、Business公開会場 パート内容A 発音・リズム・イントネーション音読。30秒後に録音がスタートするので、15秒以内に話すB 会話シミュレーション問題動画を見て、会話相手に適切な応答をするC ストーリーテリング問題9コマのイラストを見て、ストーリーを1分以内に話すD ショートプレゼンテーション問題あるテーマに関する自分の意見と理由を述べる ・GTEC(大学生、社会人向け)Academic パート内容A 発音・リズム・イントネーション音読。30秒後に録音がスタートするので、15秒以内に話すB 会話シミュレーション問題動画を見て、会話相手に適切な応答をするC ショートプレゼンテーション問題あるテーマに関する自分の意見と理由を述べる GTEC スピーキングテストの問題例と対策 それぞれのパートではどのような問題が出題されるか、以下をご覧ください。対策方法については、CBTとBusinessのみお伝えします。 GTEC Junior1、2、Plusの問題例 公式サイトでサンプル問題が公開されています(Junior1と2は同じサンプル問題です)。書かれた英語を読み取る必要はなく、すべて絵を見て判断していくのが特徴です。 Plusでは英文が少し長くなり、絵がなく音声のみを聞いて答えを選ぶ問題があります。公式サイトで公開されているサンプル問題はこちらです。 以下のような問題が出題されます。 ・絵を見て流れてきた単語と同じものを選ぶ ・絵を見て、英語の質問と3つの答えから正しいものを選ぶ(日本語説明あり) ・会話を聞いて、絵の中から正しいものを選ぶ(日本語説明あり) ・英文を聞き、話の順序と内容に合う絵を選ぶ(日本語音声あり) GTEC (中高生向け)Core、Basic、Advancedの問題例 公式サイトでCoreとBasicのサンプル問題が公開されています。Advancedのサンプル問題はこちらです。 以下のような問題が出題されます。 ・音読(日本語で状況説明の文章あり) ・画面上の情報を見て、質問に対して英語で答える ・4コマのイラストを見て、英語でストーリーを説明する(日本語で状況説明の文章あり) ・ある質問やトピックについて、自分の意見と理由を説明する(日本語で状況説明の文章あり) GTEC (中高生向け)CBTの問題例と対策 意見展開問題のみですが、公式サイトでサンプル問題が公開されています。 Part 1の会話応答問題は、質問に対して即座に応答します。名前や趣味、出身地などが聞かれるため、自己紹介の練習をしておきましょう。英検の二次試験と内容も似ておりそれほど難しくないので、確実に正解したいパートです。 Part2は、電話相手に留守電メッセージを残す問題です。伝える内容をウェブサイトなどから読み取り、情報を整理して的確に伝える必要があります。 留守電なので、まずは相手に呼びかけ、自分の名前を名乗りましょう。”Hi, XX.(相手の名前)This is YY.(自分の名前)”と言ってから本題に入り、最後はたとえば”Please call me back. Thank you!”などで終わらせると決めておくと安心です。 Part3は大学の講義を聞いて質問に答える形式です。サンプル問題では、英語学習者が正しい発音を身に付けることが重要かどうかについて、自分の意見と理由を述べるように求められました。 Part1や2とは違い、発話量が格段に増えますが、分かりやすい英語で相手に伝えるように心がけましょう。難しい単語を使う必要はありません。まずは自分の考えや結論を先に話してから、そのあとに理由や具体例を述べるのを忘れないでください。 GTEC Business(大学生、社会人向け)の問題例と対策 公式サイトでサンプル問題が公開されています。Academicはストーリーテリング問題がありませんが、その他はBusinessと同じ問題形式のため、以下の説明をご参照ください。 Part Aでは音読を行います。ハッキリとした声で、発音・イントネーション・リズムに気を配りながら読み上げましょう。 Part Bは会話シミュレーション問題(3問)です。短いビデオを見て、登場する人物と疑似会話を行います。サンプル問題の1問目では、報告書のコピーが見当たらないと言う男性に対して、「自分も知らない」「会議室を探してみたか」と伝えます。 難しい英単語を使う必要はありませんが、基本的な文法を理解し、きちんと使えるかどうかが問われる問題です。 Part Cはストーリーテリング問題です(Businessのみ出題)。9コマのイラストを見て、時系列順に内容を説明していきます。詳しく説明したくなりますが、制限時間は1分なのでテンポよく進めていくことが大切です。実際に時間を計りながら練習してみましょう。説明の際には、過去形で説明にするように注意してください。 Part Dはショートプレゼンテーション問題です。図や写真などをもとに、あるトピックについて説明を行います。 サンプル問題では地図が掲載されており、ハンバーガーチェーンのエリアマーケターになったという設定でした。そして、新規店舗を出店する場合、地図の1~4のなかからどの場所がもっともふさわしいかを、理由を2つ以上含めて説明していきます。 答える内容については、常識の範囲で無理がなければどんな回答でも大丈夫です。論理的に説明を行うために、FirstやSecondly、Also、Thereforeなどを組み込んで説明できるよう繰り返し練習してください。 結果はどのように表示されるのか? GTECの結果は、以下のように表示されます。 ・GTEC Junior Plus (引用:GTEC公式サイト) ・GTEC CBT(中高生向け) (引用:GTEC公式サイト) ・GTEC Business(大学生・社会人向け) (引用:GTEC公式サイト) 上記のように、同じGTECでもスコアレポートの形式は種類によって異なり、中高生向けのGTEC(Core、Basic、Advanced、CBT)と大学生・社会人向けのGTEC Businessでは、4技能それぞれのGTECスコアと合計スコアが表示されます。 中高生向けのGTEC(Core、Basic、Advanced、CBT)のみ、CEFRレベルが合わせて表示され、世界標準での英語力が判定可能となっているのが特徴です。 中高生向けのGTECの評価について詳しくは、以下の表をご覧ください。 CEFRとは、”Common European Framework of Reference for Languages”(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略で、外国語の運用能力を同一基準で測定できる国際標準規格です。 運用能力が低い方から順にPre-A1→A1→A2→B1→B2→C1→C2と表わされますが、GTECでは最高でC1まで判定が可能となっています。CBTを受験して1400点満点中1350点以上の場合、C1となり「自分の専門外の内容についても理解し、発言できるレベル」です。 また、中学2年生、3年生レベルのCoreは最高得点が840点のため、満点をとってもCEFRはA2レベルになります。 大学受験の際に英語力証明としてスコアを提出する場合、GTECスコアを認める学校とCEFRレベルが必要な学校があります。GTECでは両方のスコアを併記してくれるため、どちらのタイプであっても対応可能です。 まとめ この記事では、小学生から社会人までさまざまな人の英語力を測るテスト、GTECについてご紹介してきました。年齢や英語力に応じて適切なレベルの試験を受けられるため、日頃の学習成果をチェックするのにとても有用と言えるでしょう。 社会人向けGTECのスピーキングテストではビジネスの場面を取り上げ、GTEC Juniorのスピーキングテストでは外国人の友人と会話する場面を取り上げるなど、実際に身近で起こりやすい題材が取り上げられているため、その後の学習にも活かしやすいのが特徴です。 中高生や社会人向けGTECのスピーキングテストでは、自分の意見を論理立てて話す力が必要となるため、事前の対策が必要です。オンライン英会話や学校の先生などにサポートしてもらいながら、練習を積み重ねていきましょう。
「英検2級に合格したいけれど、スピーキングが苦手だな」 「一次試験には合格したけれど、二次試験のスピーキング対策ってどうしたらいいんだろう?」と思ったことはありませんか? 英検2級の二次試験では面接形式のスピーキングテストが行われますが、問題の傾向をつかみ、適切な対策を取ることで合格の可能性が高まります。 この記事では、英検2級のスピーキングテストの概要や問題例、対策についてお伝えしていきます。 英検2級のスピーキングテストとは? 英検2級の二次試験は、一次試験合格者に対して行われます。二次試験は、面接形式で試験官と1対1で行われるスピーキングテストです。 準2級は高校生中級レベル程度だったのに対し、2級では高校卒業程度のレベルとなり、社会性のある話題について英語でやり取りをします。 試験時間は約7分間。問題カードを音読したり、英文についての質問に答えたり、3コマのイラストを英語で描写したり、自分自身の意見を回答したりとさまざまな設問に英語で対応していきます。 また、回答内容だけではなくアティチュードも評価されるため、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢や、自然な受け答えをすることも大切です。 英検2級 スピーキングテストの概要 それでは、英検2級のスピーキングテスト概要を見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 受験資格英検2級の一次試験合格者料金個人受験:8400円、団体受験:6000円~8000円(一次試験受験前に支払いを行う)受験日2022年度は7月、11月、2月もしくは3月※一次試験のWeb合格発表日から2~4週間後に実施受験時間約7分間結果返却試験9日後にWebで合否公開、成績表返却は試験16日後試験方法試験官と1対1の面接形式出題内容音読、問題についての質問に回答、イラストについての内容描写、自分自身の意見を回答採点方法面接官が採点(33点満点の内訳:音読5点、質問(No.1~No.5)各5点、アティチュード3点)評価方法素点をCSEスコアに変換し、650点満点で評価※460点以上で合格 上記を見て頂くと分かるように、英検2級のスピーキングテストは内容理解など英語そのものだけではなく、積極的に自然なコミュニケーションが取れるかなどのアティチュードについても問われます。 また、評価は技能バランスを重要視したCSEスコアで行われるため、受験者自身での合否判断は難しくなっています。 英検2級 スピーキングテストの問題構成 それでは、英検2級スピーキングテストの出題形式や構成について説明していきます。 形式詳細問題数音読パッセージを読む(60語程度)1問パッセージについての質問音読したパッセージについての質問に答える1問イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する1問受験者自身の意見などカードのトピックに関連した内容について自分の意見を述べる1問受験者自身の意見など日常生活の事柄について自分の意見を述べる(カードのトピックに関連しない内容も含む)1問 ちなみに、試験が始まるまでの流れは以下のようになります。 荷物をもって入室し、Helloと挨拶をするPlease have a seat.と言われてから着席するCan I have your card, please?と言われたら面接カードを手渡す面接官に自己紹介してくださいと言われたら、自分の名前を伝える その後、いよいよテスト開始です。20秒間の黙読を行い、音読、パッセージについての質問と移っていきます。 テストが終わったら、問題カードを試験官に返却して退出します。部屋を出る際に試験官が、”Good bye. Have a nice day!”など声をかけてくれる場合がありますので、そのときは無言で退出せずに、”You too!”などと答えてください。テスト前後の試験官とのこうしたやり取りは、アティチュードの評価に影響するため注意しましょう。 スピーキングテストでは、家庭や学校以外にも職場や公共施設、アナウンスなどの場面や状況が取り上げられています。 質問についてもテクノロジーやビジネス、医療や自然環境など、学生であれば普段はなじみのない分野から問われますので、英語できちんと答えられるよう対策が必要です。 英検2級 スピーキングテストの問題例と対策 二次試験の面接ではどのような問題が出題されるか、公式サイトで公開されているサンプル問題をもとに解説していきます。 音読 20秒間の黙読のあとに音読を行います。緊張しているかもしれませんが、時間制限はないため、早口にならないよう落ち着いて音読しましょう。ゆっくり正しい発音を意識し、アクセントや抑揚にも気を付けてください。小さい声ではなく、ハッキリとした声で読むように心がけます。 パッセージについての質問 音読した内容に基づいた質問がなされるため、文章が理解できていれば、正解にたどり着くのは難しくありません。 質問はWhyもしくはHowから始まるため、英文の中から答えに当てはまる部分を探しましょう。Why~?の場合はBecause~で答え、How~?の場合は方法を表している箇所を探し、By~ingの形で答えるなどと、型を決めておくとわかりやすいです。サンプル問題では、Howから始まる質問が掲載されていました。 また、文章に含まれるitやthatなどの指示語をそのまま使ってしまうと減点されてしまうため、何を指しているかを確かめて言い換えるようにしてください。 イラストについての質問 与えられた3コマのイラストについて、セリフを参考に英語でストーリーを作っていきます。サンプル問題では、我が子を美術館の託児所に預けた、佐々木夫妻の行動や気持ちの変化についてのイラストが掲載されていました。 すべて自力で英文を作るのは難しいため、イラスト内のセリフを使って「誰が何をした」かを順番にまとめていきましょう。その際に、佐々木夫妻の心情の変化にも触れていきます。サンプル問題では、最後のコマで赤ちゃんのことを考えて不安になっている奥さんの様子を、”Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying.”と説明していました。 受験者自身の意見など 自分の意見を問われる問題は、カードのトピックに関連しない質問もなされるため難易度が高くなります。できる範囲で事前に対策をしておきましょう。 出題される問題は、ほとんどが社会的なトピックです。先述したように、テクノロジーやビジネス、医療や自然環境などに関連するボキャブラリーを英検対策問題集などを使いインプットしておきましょう。また、可能であればオンライン英会話や英会話学校などで、講師と実際に受け答えをする練習を積んでおくことをお勧めします。 答える際には、最初にYes/Noをハッキリさせ結論から述べてください。日本語とは違い、英語は結論から先に述べる言語だからです。サンプル問題でも、I agree.(賛成です)、I disagree.(反対です)から回答を始めています。その後、なぜ賛成なのか反対なのかについて、理由を述べていきましょう。 アティチュード対策も忘れずに 英検2級の二次試験では、アティチュード(態度)も3点分の配点があります。ここでいう「態度」とは、積極的にコミュニケーションを取ろうとする前向きな態度を指します。上手に話せなかったと思った場合でも、ここで確実に得点していきましょう。 具体的には、以下に注意してください。 ・アイコンタクト→試験官の目を見て話すようにしてください。伏し目がちで相手の目を見ないで話すと、コミュニケーションを取りたくないと見なされます。 ・無言にならない→試験官からHow are you?など挨拶をされた際にも、ひと言で良いので返答しましょう。着席を促されたり問題カードを渡されたりした際には、Thank you.とお礼を言うようにしてください。 ・明るくハキハキした声で話す→ボソボソした声ではなく、ハッキリと話すように心がけましょう。ボソボソした声では、自信がなく聞こえてしまうからです。 もっと詳しくスピーキングテストの流れについて知りたい場合は、公式サイトで「英検バーチャル二次試験」という動画を提供していますので、ぜひチェックしてみてください。 結果はどのように表示されるのか? 英検2級スピーキングテストの評価は、素点をCSEスコアに変換したものが650点満点で表示されます。2級合格には、460点以上が必要です。 以前は素点だけで合否が決まっていたため、たとえば一次試験で極端にリスニングが苦手で0点だったとしても合格できていました。しかしCSEスコアが導入されて各技能にスコアが均等に配分されるようになったため、極端に点数が低い技能がある場合、全体のCSEスコアが大きく下がると言われています。 つまり、合格するためには各技能をバランスよく得点することが重要となりました。CSEスコアの導入により、より実践的な英語力を測定できるようになったと言えるでしょう。 まとめ この記事では、英検2級のスピーキングテストについてご紹介してきました。 日頃の英語学習の成果を測るテストとして学生を中心に受験者が多い英検2級ですが、合格すると高校卒業程度の英語力があると見なされます。二次試験では社会性のある話題について、自分の意見を論理立てて話す必要がありますが、適切な対策を取っていけば合格する可能性が高まるため、しっかりと準備をしていきましょう。 この記事が、英検2級の合格を目指す方にとってお役に立てたら幸いです。
グローバル人材の重要性が叫ばれる現代、主体性や語学力などが求められていますが、ビジネスの現場では英語のスピーキング能力が必要とされるケースが増えています。 また大学入試改革により、高校以下の学校でも英語教育の内容が変化しはじめ、小学校5年生から英語が正式な教科となりました。 こういった現状を受けて、より実践的な英語力を測るスピーキングテストが、近年になって多く実施されるようになっています。 この記事では、代表的な9種類の英語スピーキングテストを取り上げ、その特徴や試験内容などについてお伝えしていきます。 英語スピーキングテストにはどんなものがある? 多くの英語スピーキングテストがありますが、なかでも代表的なものは、以下の9種類です。 PROGOSVERSANTTOEIC Speaking & Writing英検GTECTOEFLIELTSTSSTLinguaskill Business スピーキングテストのみを受験するものもあれば、4技能すべてを受験するテストもありますが、スピーキングテスト自体は15分~30分程度で終了します。 受験方法は会場や自宅となり、面接形式で試験官と話をする場合と、パソコンやタブレットなどに向かって解答を録音する形式があります。採点は、AIもしくは試験官が担当しますが、AI採点の場合は試験後すぐに結果がわかる場合がほとんどです。 以下で、それぞれのテストの特徴をまとめていきます。 PROGOS ビジネス現場で使える英語力を判定するPROGOS(プロゴス)は、法人向けのスピーキングテストですが、オンライン英会話のレアジョブ受講生は無料で受験できます。 PROGOSのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金自動採点版:税込550円採点官による手動採点版:税込3278円レアジョブ英会話受講生:毎月1回~2回無料(受講コースによる)受験可能時間24時間いつでも受験時間20分間結果返却自動採点版:受験後24時間以内(最短2~3分)手動採点版:受験日から15営業日以内(レアジョブで受験の場合)使用可能デバイスパソコン、スマートフォン、タブレット出題内容ビジネス英語(インタビュー、音読、プレゼンテーション、ロールプレイなど)採点方法AIによる自動採点もしくは手動評価方法CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を日本基準に変換した「CEFR-J」に基づき評価 テスト時間20分問題数21問で550円! PROGOSの特長とテスト構成は PROGOSの特徴は試験終了後、わずか2~3分で結果が出るスピーディーさです。 また受験料も550円と安価のため、気軽に受験できます。結果返却時には、詳細なフィードバックも合わせて送られるため、ビジネス英語をどうやって伸ばしていけば良いかもよくわかるでしょう。 PROGOSの特長については、以下の公式動画をご覧ください。 PROGOSの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数回答時間Part 1インタビュー(一問一答形式)10問各20秒Part 2音読8問各10秒Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)Part 4プレゼンテーション(グラフや図を使用)1問60秒(準備別途40秒)Part 5ロールプレイ4問各30秒(準備別途40秒) 以下の公式動画で、サンプル問題や解答例が紹介されています。 終了後は、以下のようなシートが発行されます。 (引用:レアジョブ公式サイト) VERSANT VERSANT(バーサント)は、ピアソンジャパンと日本経済新聞社が運営しているスピーキングテストで、200社を超える企業や教育機関が導入しています。 VERSANTのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金スピーキングテスト:税込5,500円※別途料金を支払うことで、ライティングテスト、4技能を測るプレイスメントテストも受験可能受験可能時間24時間受験時間約17分間結果返却終了約5分後使用可能デバイスパソコン(ブラウザ利用もしくはソフトウェアインストール)、スマートフォン(アプリ利用)出題内容Part A:音読 Part B:復唱 Part C:質問 Part D:文の構築 Part E:話の要約 Part F:自由回答※VERSANTの公式サイトでは、「ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。リスニング能力とスピーキング能力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を測定します」と記されています。採点方法AIによる自動採点評価方法20~80点【CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と相関関係あり】 テスト時間20分問題数63問で5,500円 VERSANTの特長とテスト構成は VERSANTはビジネス英語に特化した内容で、24時間いつでも受験が可能です。試験後、AIによる自動採点システムにより、わずか5分ほどで結果が分かります。 VERSANTの特長については、以下の公式動画をご覧ください。 VERSANTの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数内容Part A音読8問提示された文章を、指示された順序で声を出して読むことで、「流暢さ」「発音」を診断Part B複唱16問音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返すことで「文章構文」「流暢さ」「発音」を診断Part C質問24問質問で使用された単語を使って回答することで「語彙」を診断Part D文の構造10問ばらばらに並び替えられた単語または単語の連なりを聞き、文章を正しく作り答えることで「文章構文」「流暢さ」を診断Part E話の要約3問短い物語を聞き、内容を自分の言葉で正確に伝えることで「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」を診断Part F自由回答2問簡単な質問に対して自由に回答していただきます クリアな音声というよりは、電話越しに聞く声のような、少しくぐもった感じがするのが特徴です。そのため、少し聞き取りづらいと感じるかもしれません。出題内容やサンプル問題が公式動画にまとめられていますので、確認してみてください。 また、VERSANTの総合スコアは20~80点で採点され、CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)と相関関係があります。 終了後には以下のようなシートが発行されます。 (引用:VERSANT公式サイト) 総合点とは別に、上記のように「文章構文、語彙、流暢さ、発音」の4つのサブスコアが出ます。スコアの見方や活用法については、無料で「スコア活用ブック」をダウンロード可能です。 TOEIC Speaking Test TOEICと言えば、リスニングとリーディングの力を測定するTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)が広く知られていますが、それとは別に話す力と書く力を測定するTOEIC Speaking & Writing Test(以下、TOEIC S&W)という試験があります。 以前はスピーキングテストとライティングテストの両方を受けなくてはなりませんでしたが、2016年からはスピーキングテストのみの受験も可能になりました。 TOEICスピーキングテストの概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金通常申込:税込6,930円追加申込:税込8,745円(申込締切後、空席がある場合に可能)受験可能時間月1回、日曜日の午前もしくは午後午前の実施: 9:15~9:30午後の実施: 16:00~16:15※試験会場によって、実施しない月もある(詳細)受験時間約20分間結果返却・30日以内に公式認定証を発送・試験日から17日後にインターネット上でスコアを確認可能使用可能デバイス試験会場に設置されているパソコン出題内容ビジネス英語採点方法デジタル録音された解答を、ETSの認定を受けた採点者が採点評価方法・Question 1から10の採点には0~3のスケール・Question 11の採点には0~5のスケール各項目のスケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換 テスト時間20分問題数11問で6,930円 TOEIC Speaking Testの特長とテスト構成は TOEIC Speaking Testはビジネス英語に特化しており、試験会場でパソコンを使用して行います。 採点はETSの認定を受けた人が担当するため、結果が分かるのが最短でも17日後とAI採点のような速さはありません。しかし、より実践に即した英語スピーキング力の測定が可能になっているのが特長です。 TOEICスピーキングテストについての詳細は、以下の公式動画で確認できます。 TOEIC Speaking Testの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数解答時間課題概要Read a text aloud(音読問題)2問各問45秒(準備時間 各45秒)アナウンスや広告などの内容の、短い英文を音読するDescribe a picture(写真描写問題)2問各問30秒(準備時間 各45秒)写真を見て内容を説明するRespond to questions(応答問題)3問15秒または30秒(準備時間 0秒※各質問とビープ音の間に3秒)身近な問題についてのインタビューに答えるなどの設定で、設問に答えるまたは、電話での会話で、設問に答えるRespond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題)3問15秒または30秒(準備時間 45秒※各質問とビープ音の間に3秒)提示された資料や文書(スケジュール等)に基づいて、設問に答えるExpress an opinion(意見を述べる問題)1問60秒(準備時間 30秒)あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる TOEIC Speaking Testの結果は、0点から200点のスコア(10点刻み)で表示され、以下のような認定証が、試験日から30日以内に発送されます。 総合スコアに加えて、能力レベル別評価(Your Proficiency Level)が8段階で表示されます。また、Pronunciation(発音)、Intonation(イントネーション)と Stress(アクセント)についても3段階で評価されます。 英検2級のスピーキングテスト 学生を中心に受験者が多い英検ですが、2級のスピーキングテストは一次試験合格者に対して行われます。面接形式で試験官と1対1で行われ、社会性のある話題について英語でやり取りをします。 英検2級のテスト概要は以下の通りです。 受験資格英検2級の一次試験合格者料金個人受験:8400円、団体受験:6000円~8000円(一次試験受験前に支払いを行う)受験日2022年度は7月、11月、2月もしくは3月※一次試験のWeb合格発表日から2~4週間後に実施受験時間約7分間結果返却試験9日後にWebで合否公開、成績表返却は試験16日後試験方法試験官と1対1の面接形式出題内容音読、問題についての質問に回答、イラストについての内容描写、自分自身の意見を回答採点方法面接官が採点(33点満点の内訳:音読5点、質問(No.1~No.5)各5点、アティチュード3点)評価方法素点をCSEスコアに変換し、650点満点で評価※460点以上で合格 テスト時間は約7分 英検2級の特長とテスト構成は 英検2級のスピーキングテストは英語力のほかに、試験官と積極的に自然なコミュニケーションが取れるかといったアティチュードについても問われます。 英検2級スピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 形式詳細問題数音読パッセージを読む(60語程度)1問パッセージについての質問音読したパッセージについての質問に答える1問イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する1問受験者自身の意見などカードのトピックに関連した内容について自分の意見を述べる1問受験者自身の意見など日常生活の事柄について自分の意見を述べる(カードのトピックに関連しない内容も含む)1問 英検2級スピーキングテストの結果は、試験9日後にWebで見ることができ、試験16日後に成績表が返却されます。素点をCSEスコアに変換したものが650点満点で表示され、合格には460点以上が必要です。 CSEスコアが導入されて以来、合格するためには各技能をバランスよく得点することが重要となりました。 GTECのスピーキングテスト GTEC(ジーテック)とは、「Global Test of English Communication」の略で、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定です。 学年別にレベル分けされており、小学5年生から中学1年生までを対象にしたGTEC Junior、中学生・高校生対象のGTEC、大学生・社会人対象のGTECの3種類があります。 受験者数が多い中高生向けGTECの概要は以下の通りです。 受験資格目安:中学1年生~高校3年生料金CBT:9900円(税込)※CBT以外は団体申込のみとなっているため、学校など所属団体に問い合わせ受験可能時期アセスメント版:通年(年間2回まで受検可能)検定版:6月、8月、12月CBT版:7月、11月、3月(年間2回まで受検可能)受験時間Core:約92分(スピーキングテストは25分)Basic:約110分(スピーキングテストは25分)Advanced:約110分(スピーキングテストは25分)CBT:約150分(スピーキングテストは20分)結果返却アセスメント版:実施約2ヶ月後にスコアレポートを返却検定版:実施約2ヶ月後にオフィシャルスコア証明書とスコアレポートを返却CBT版:実施約5週間後にオフィシャルスコア証明書を返却使用可能デバイスCore、Basic、Advanced:紙もしくはタブレットCBT:パソコン出題内容Core:中学2年生~3年生レベルBasic:中学3年生~高校2年生レベルAdvanced:高校1年生~高校3年生レベルCBT:高校2年生後半~高校3年生レベル採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う テストの種類は10タイプ、年齢や英語レベル別に受験できるGTECの特長とテスト構成は GTECは年齢別に3種類に分かれており、さらにタイプ別に10タイプのテストが行われます。受験方法もタイプ別に紙・タブレット・パソコンなどさまざまです。 中高生向けGTECはレベル別にCore、Basic、Advanced、CBTの4タイプのテストに分かれており、スピーキングテストは20分~25分です。 大学受験の英語力証明として利用される、GTEC CBTのスピーキングテスト出題形式と構成は以下の通りです。 パート内容問題数1 会話応答問題質問の内容に即座に応答する6問2 情報伝達および照会問題与えられた情報を整理して説明する3問3 意見展開問題与えられたトピックについて、自分の考えや経験をもとに意見を述べる3問 テスト終了約5週間後に、以下のようなオフィシャルスコア証明書が発行されます。 (引用:GTEC公式サイト) 4技能それぞれのGTECスコアと合計スコアが表示されます。 GTEC CBTではCEFRレベルが合わせて表示され、世界標準での英語力が判定可能となっているのが特徴です。 TOEFLスピーキングテスト TOEFLとはアメリカのETSが開発したテストで、英語圏の大学や大学院で学ぶ英語力があるかを測定します。すべてコンピューター上で解答する形式で、英語4技能の能力測定が可能です。 TOEFLのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金通常申し込み:245ドル、申込締切以降:285ドル受験日2022年は月3~5回(土日いずれかの実施)詳細はこちらから受験時間約3時間(スピーキングテストは17分)結果返却約6日後に確認可能、公式スコアレポートは4~6週間後に発送※Reading, Listeningセクションのみ、テスト終了時にスコア(非公式)が表示される使用可能デバイスパソコン出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法・AI採点(リーディングとリスニングセクション)・AI採点と試験官による採点(ライティングとスピーキングセクション)評価方法各セクションのスコアを0〜30で評価、総合スコアは0〜120 大学生活や講義に関連する問題が出題 TOEFLスピーキングテストの特長とテスト構成は TOEFLは約3時間と試験時間が長いテストです。スピーキングはリーディングとリスニングの試験を75~129分間休みなしで受けたあとに行われるため、集中力を切らさずに臨むことが重要になります。 TOEFLスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数解答時間Independent task身近なトピックについて意見を述べる1問準備15秒解答45秒Integrated task読んだ内容を要約して話す2問準備30秒解答60秒Integrated task聞いた内容を要約して話す1問準備20秒解答60秒 受験後4~6週間すると、以下のようなレポートが送付されます。 (引用:TOEFLテスト日本事務局) 各セクションのスコアおよび合計スコアに加え、過去2年以内に受験したテストがある場合は、そのなかから最高点数をピックアップしたMy Best Scoresが表示されるのも特徴です。 IELTSスピーキングテスト IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が、英語力を証明するために受験するテストです。 IELTSのテスト概要(アカデミックモジュール)は以下の通りです。 受験資格特になし(16歳以上を推奨)料金25380円受験日全国16都市のセンターでほぼ毎週末受験可能。実施日はセンターによって異なる。スピーキングテストのみ翌日受験(合計2日間)となる場合もあり受験時間約2時間45分(スピーキングテストは11~14分)結果返却終了13日後に確認可能、同時に公式スコアレポートが発送される使用可能デバイスComputer-delivered IELTSを選択した場合、パソコンを使用出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法研修を受けた試験官による採点評価方法各セクション、総合とも1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表示 試験官との会話が録音される IELTSスピーキングテストの特長とテスト構成は IELTSスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 パート内容解答時間1.自己紹介とインタビュー家族や仕事、趣味などについて話す4~5分2.スピーチ特定のテーマについて話し、試験官からの質問に答える3~4分(準備1分)(スピーチ1~2分)3.ディスカッションパート2に関連するその他の質問について答える4~5分 IELTSの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 (引用:IELTS公式サイト) 4つのスキルごとに1~9の段階評価で示され、総合評価(オーバーオールバンドスコア)は0.5刻みで示されます。 TSSTスピーキングテスト TSSTとは、英語教育事業を行っているアルク社が実施しているスピーキング力を測るテストで、法人を中心に年間約1万人が受験しています。 24時間どこからでも電話で受験でき、ビジネスや趣味などさまざまな話題について10個の質問に回答します。あらゆる話題について、その場で英語をどれだけ適切に使えるかが問われる試験です。 TSSTのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金法人:税込7700円個人:税込8800円受験可能時間24時間いつでも※詳しい実施スケジュールはこちら受験時間約15分間結果返却受験期間終了後、約10日後使用可能デバイス電話出題内容ビジネスや日常生活など多様なテーマに関する質問(10題)採点方法試験官3名による採点評価方法・評価 Level 1 (初級) ~ Level 9 (上級) までの9段階・100~995点のスコア(5点刻み) 設問は日本語と英語の両方で読み上げられる TSSTスピーキングテストの特長とテスト構成は TSSTスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数回答時間一問一答形式10問各45秒 TSSTの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 画像:TSST公式サイトより引用 4つの評価基準をもとに採点され、レベル1~9の段階評価で示されます。そのほか、英語力アップのためには、どのような学習を行うとよいかについてのアドバイスも提示されるのが特徴です。 Linguaskill Businesスピーキングテスト Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)は、ビジネスの場面で必要となる英語のコミュニケーションスキルを測定するテストです。ヨーロッパやアジアなど多くの国の企業を中心に採用されており、年間約150万人が受験しています。 Linguaskill Businesのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金・リーディング&リスニング:2900円・スピーキング:6900円・ライティング:3900円【セット割引】・リーディング&リスニング+スピーキング:8900円(900円割引)・リーディング&リスニング+ライティング:5900円(900円割引)・4技能すべて:11900円(1800円割引)受験可能時間・団体:相談の上、希望の日時・会場にて実施・個人(会場受験):東京と大阪で実施・個人(リモート受験):24時間受験可能受験時間・リーディング&リスニング約60~90分・スピーキング約15分・ライティング約45分結果返却受験終了3営業日後使用可能デバイスパソコン出題内容ビジネス英語採点方法AIによる自動採点と試験官による採点(ハイブリッド)評価方法CEFR(A1〜C2ランク)で評価 4技能すべてを受験することもできますし、受けたいものだけを選んで受験することも可能です。詳しく試験概要について知りたい場合は、公式動画をご覧ください。 テスト時間15分問題数23問 Linguaskill Businessスピーキングテストの特長とテスト構成は Linguaskill Businessスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数回答時間Part 1インタビュー8問設問1~4:各10秒設問5~8:各20秒Part 2音読8問各10秒Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)Part 4グラフを用いたプレゼンテーション1問60秒(準備別途60秒)Part 5コミュニケーション5問各20秒(準備別途40秒) 公式サイトには、スピーキングテストについての詳しいチュートリアルも掲載されています。 Linguaskill Businessの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 画像:Linguaskill Business公式サイトより引用 CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づき、最高でC1レベルまでの判定を行います。 まとめ この記事では、数多くあるスピーキングテストの中から9種類を取り上げ、その特長について解説してきました。 それぞれのテストは、以下のようにお勧めする人が異なります。 ・スマホやタブレットですぐに受験したい:PROGOS、VERSANT ・結果をすぐに知りたい:PROGOS、VERSANT ・人の目で細かいところまで採点してほしい:TOEIC Speaking Test、英検、IELTS、TSST、Linguaskill Busines ・とにかく安く受験したい:PROGOS ・大学受験や留学に利用したい:GTEC、TOEFL、IELTS スピーキングテストの内容や特長を理解して、自分に一番合ったテストを選んで受験していきましょう。 この記事が、テスト選びのご参考になれば幸いです。
PROGOSやVERSANTなどのオンラインでのスピーキングテストを受験する時に、どのような準備が必要なのか、気にされる方が多くいらっしゃると思います。 「今自分が持っている環境で十分なのか?」「何か追加で購入する必要があるのか?」と心配になりますよね。 実は、オンラインでのスピーキングテストはスマホ1台でも受験することが可能です。(VERSANTの場合は専用アプリのインストールが必要) ただし、スマホでの受験は画面が小さいことや集音の問題が発生する場合があるため、ベストな環境でスピーキングテストに挑むのであれば、パソコンを使用してヘッドセットやWebカメラを用意した方が良いでしょう。 また使用されているネット環境などによっても、テスト中に接続が切れてしまうリスクがあり、気にしておく必要はあります。 そこで今回は、ベストな環境でスピーキングテストを受験するために“必要な準備”について紹介します。 ベストな環境でスピーキングテストに臨めば、スコアアップの近道になるので、ぜひ受験日までに必要な準備をしてください。 集中出来る環境を用意する 当たり前と言えば当たり前なのですが、受験する際に使用する部屋の環境はとても大事です。特に雑音がある部屋での受験はとても危険です。問題文が一部音声で読まれるものもあるので、リスニングが上手くいかずに設問を落としてしまう危険性もあります。 さらにオンラインのスピーキングテストでは、発話の音声を解析してスピーキングの流暢さを判定しているため、声に雑音が乗ってしまうと上手く判定されず、実力よりもスコアを落とされてしまうかもしれません。 またテスト中は20分間何があっても中断することは出来ません。思わぬ割り込みが入らないか、入念にチェックしてからテストを開始しましょう。 スマホの電源は切っているか?宅配便が届く予定はないか?キッチンの火は止めているか?など、しっかりと確認が必要です。 パソコンまたはスマホ、タブレットを用意する 冒頭でもお話ししましたとおり、オンラインのスピーキングテスト自体はスマホ・タブレットでも受験が可能です。もし受験日までにパソコンが用意できない方は、スマホ・タブレットで受験するのもありかと思います。 しかしベストな環境で受験をするにはパソコンがお勧めです。ただしパソコンを使えばそれでOKということでもなく、パソコンにも使用前に注意すべきいくつかのポイントがあります。パソコンを使用して受験をする際には以下をご確認ください。 ・バッテリーは十分に充電されているか念のためにバッテリーコードを差した状態で受験するのが安全です。・余計なアプリケーションが立ち上がっていないか余計なアプリケーションが多く立ち上がっていると、PCのパフォーマンスが低下して音声の再生などが途切れてしまう危険性がありますので、なるべく全てのアプリを閉じた方が良いです。・ハードディスクの容量は十分にあるかこちらもハードディスクがフル状態になっていると、PCのパフォーマンス低下に繋がるので一応気にかけておきましょう。・音声の入出力は正常に行えているかテストの受験前にチェックテストが入るのですが、念のため事前にも確認しておきましょう。 ネット回線を用意する オンラインでのスピーキングテストにはネット回線が必須になります。音声だけのやりとりになりますので、そこまで通信量は多くありませんが、もし切断されてしまったら大変な事故になります。切断の心配が無い安定したネット回線を使用するのがベストでしょう。 もしスマホ・タブレットを使用して受験する場合は4G,5G,Wi-fiなどに接続する形になると思いますが、普段使っていて最も切断が少ない回線を選択した方が良いでしょう。 またパソコンを使用して受験する場合ですが、スマホ・タブレットのようにWi-fiに接続することも出来るのですが、ぜひ有線LANでの接続をお勧めします。有線LANですとモデムとPCをケーブルで繋げなければならないので、場所の制約が出来てきしまうかもしれませんが、もし可能でしたら有線LANを使用するのが無難です。 Wi-fi等に無線LANと比べて通信速度が速いだけでなく、電波障害などによって通信が遮断されるリスクが低いため、一瞬でも回線が落ちてしまうと事故になるスピーキングテストにおいて通信の安定性はとても重要です。 ヘッドセットを用意する 主にパソコンを使用しての場合ですが、スピーキングテストを実施する際にはヘッドセットを使用するのがお勧めです。理由としましては、パソコンに標準搭載されているマイクとスピーカーを使って受験することも可能なのですが、基本的にスペックが低めのものが多く、発音認識やリスニングで不利になってしまうからです。 どのようなヘッドセットを準備すべきかどうかは、周囲の受講環境や個人の好みによって判断することをおすすめします。特に周りの音が気になるような場所で受ける方は、パソコンに内蔵されたマイクでは周りの音や生活音を拾いやすいため、ヘッドセットの使用が特に必要です。ヘッドセットを使用すれば、自分の声がクリアに伝わるだけでなく、出題時にリスニングが必要なパートで英語ので音声をしっかり聞き取ることができます。 ヘッドセットの良い選び方につきましてはこちらの記事にまとめていますので、是非参考にして頂ければと思います。 https://speaking-test.com/?p=31 メモと筆記用具、飲み物を用意する スピーキングテストは始まると20分間髪入れず問題が進行していきます。途中で、「あっあれを用意しておくのを忘れた」となっても、パソコンの前から離れるわけにはいきません。テスト中に必要になりそうなものは事前に手の届く範囲に配置しておきましょう。テスト中にあると便利なものとして、まずメモと筆記用具があります。 例えばVERSANTテストのパートEにはリスニングした内容を自分でサマライズして、30秒で自分の言葉で伝え直すという出題があります。こういった場面で忘れやすい登場人物の名前や地名などを軽くメモしておけば、その後の回答がやりやすくなります。 また飲み物も重要です。スピーキングテストでは20分間でかなりの量の発声をすることになります。そうすると途中で喉の渇きによってコンディションが悪くなり、結果的に発話の流暢さで減点に繋がってしまうかもしれません。当然テスト中に立ち上がって飲み物を取りに行く時間はありませんので、事前に手元に用意しておくことが重要です。 発声練習をしておく オンラインのスピーキングテストでは、どういう訳か序盤のパートに発音のレベルチェックが出てくるという共通点があります。 ■TOEICスピーキングテストパート1:アナウンスや広告などの短い英文を音読します。■VERSANTパートA:8つの短い英文を音読します。■PROGOSパート2:表示された文章を発話します。 始まるとすぐに発音チェックが始まりますので、緊張や喉の詰まりなどで出だしからつまずいてしまうと、発音パートのスコアダウンだけでなく、その後のパートまで引きずってしまう可能性があります。もし時間があれば、スピーキングテスト前にある程度の発声ウォーミングアップをしておくことをお勧め致します。 発声ウォーミングアップに最も適切なのは「シャドーイング」と言われる発声練習になります。シャドーイングとは、聞き取った英語をそのまま真似して発音するトレーニングです。一見簡単そうにも思えますが、実際やってみると発話時の口の動きがとてもスムーズになります。イングリッシュブートキャンプのYoutubeチャンネルにもにもシャドーイング教材が大量にアップされていますので無料で実施可能です。ぜひこちらもご活用ください。「イングリッシュブートキャンプYoutubeチャンネル」https://www.youtube.com/c/EnglishbootcampTV まとめ いかがでしたでしょうか。オンラインのスピーキングテストは事前の準備によってスコアアップをより確実なものとすることが出来ます。全てを網羅するのは難しいという方でも、ぜひ出来ることから取り組んでいただけると良いかと思います。
最近ではリモート化が進み、業務でのミーティングなどもビデオチャットなどで実施する機会が増えているかと思います。英会話におきましても、オンラインレッスンを利用する方が増えてきておりますが、ビデオチャットのデメリットとしては、直接会話するよりも声が聞き取りにくくなってしまう場合があることが挙げられます。 英会話の音質を向上させるためにはヘッドセット選びが重要になりますが、値段の幅や形状の違いなど人によって好みも分かれてくると思います。今回はそのヘッドセット選びをどのようにするのベストなのかを解説していきたく思います。 ■ヘッドセットの形状は大きく分けて3つ ヘッドセットとは、ヘッドホンとマイクがセットになった音声機器になります。人の好みによってはヘッドホンとマイクは別が良いという方もいらっしゃいますが、ヘッドセットは一つの機器だけで「ヘッドフォン」と「マイク」を同時に装着出来ますので、準備に手間取らず、パソコンの前に「マイク」を置くスペースを作る必要もありません。使いやすさと手軽さを考えると、ビデオチャットにはヘッドセットがおすすめです。またヘッドセットと言ってもさまざまな形状があります。まずはそれぞれの特徴について解説していきます。 オーバーヘッドタイプ いわゆる通常のヘッドフォンにマイクが搭載された形になり、最もスタンダードなヘッドセットです。頭にかぶるだけなので脱着がとても楽に出来ます。モノラルヘッドセット(イヤフォンが片耳しか無いタイプ)もあり、こちらは比較的小型で軽く着け心地は良いのですが、長時間片耳だけを使用して会話しているとストレスを感じる方も多いかと思いますので、ステレオタイプ(両耳にイヤフォンが付いているタイプ)をお勧め致します。 また密閉型と開放型という2タイプもあり、どちらにも良し悪しがあります。 ①密閉型オーバーヘッドタイプ 【おすすめヘッドセット】 ロジクール G ゲーミングヘッドセット G433BK 密閉型は遮音性が高く、音に臨場感があります。また比較的低いボリュームでも鮮明に音を聞くことが出来ます。ただし外の音が遮断されている分、閉塞感を感じやすく、長時間使用していると疲労感を感じるという方もいらっしゃるかもしれません。 ②開放型オーバーヘッドタイプ 【おすすめヘッドセット】 ゼンハイザー ゲーミングヘッドセット オープン型 GSP 107 一方で開放型は、遮音性が低く外の音が多少入るため、閉塞感を感じることが少なく、カジュアルな音質で会話出来ることがメリットです。しかし同時に音漏れもしやすい設計のため、近隣に人がいる場合には適さないデメリットもあります。 これらはどちらが絶対におすすめということはなく、それぞれの特徴を踏まえてチョイスしていただければと思います。 イヤフォンタイプ 耳の穴に装着して使うイヤフォンにマイク機能が搭載されたタイプです。非常に軽く頭に装着するものも無いため、オーバーヘッドタイプだと頭の締め付け感が気になるという方にはお勧めです。またイヤフォンタイプにも主にカナル型とインナーイヤー型の2種類があり、こちらもそれぞれに良し悪しがあります。 ①カナル型イヤフォン 【おすすめのヘッドセット】 1MORE カナル型イヤホン E1009 カナル型のイヤホンは、耳栓型のイヤースピース(主にゴム素材が多い)を耳の中に入れるようにして装着します。外れにくく、密閉性が高いので音漏れも少ないほか、低音や細かい音の描写が聴き取りやすいことが特徴です。耳の中に入れ込む装着に慣れが必要な場合があり、長時間使用すると耳に違和感を覚える方もいるかもしれませんので注意が必要です。カナル型は最近のイヤホン市場で多くラインナップされています。価格も性能も幅広く、選択肢が多いのが魅力です。 ②インナーイヤー型イヤフォン 【おすすめのヘッドセット】 Linklike Classic 2 インナーイヤー型イヤフォン インナーイヤー型は、iPhone購入時に付属品で付いてくるあのイヤフォンで、耳の穴の入口部分にイヤホンのパーツをひっかけて装着するタイプです。装着感がとてもライトで疲れにくく、カナル型イヤホン特有の装着感・閉塞感が苦手な方におすすめです。しかし、接着面が少ないため外れやすいのと、外部の音が遮断できるカナル型に比べ音漏れがしやすい点にも注意が必要です。 イヤーフックタイプ 【おすすめヘッドセット】 Anpoow Bluetoothヘッドセット イヤーフックタイプは、主に耳の上にフックをかけて使用するヘッドセットです。モノラル方式のものが多く、非常に軽いのでほかの作業をしながら通話をするのに適しています。耳栓型のインナーイヤー・カナルタイプだと耳が痛くなるという人におすすめ。また耳との密着感が少ないため、音漏れしやすい形のものも多いので注意が必要です。音質よりも、とにかく装着感が軽いヘッドセットを使いたいという方は検討してみるのも良いかもしれません。 ■接続方式にも注意が必要? ヘッドセットには形状の違いの他に、接続方式も製品選びの重要なポイントになります。ヘッドセットの接続方法は、有線かワイヤレスかの2種類に分けられます。こちらにもメリットデメリットがありますので見ていきましょう。 ①有線タイプ 有線タイプのヘッドセットは、ワイヤレスと違って通信障害などによって接続が解除されないのがメリット。音声が途中で切れてしまう心配がありません。また、有線タイプはワイヤレスに比べ、低コストでも遅延がなく音質に優れているのが特徴です。 有線タイプのデメリットは、コードによって行動範囲が制限されることです。ずっとPCとコードによって繋がれている状態ですので、ほんの少しだけ離席したい場合でもヘッドセットを脱着しなければなりません。 ②ワイヤレスタイプ ワイヤレスヘッドセットは、Bluetoothを利用した接続が主流ですが、コードの煩わしさがないため、快適に通話を行えます。 デメリットは、場合によっては遅延が発生する恐れがある点です。遅延と言っても0.1秒以下の誤差と言って良い程度の場合が多いですが、相手の口の動きと声がズレていると少し気持ち悪い印象ですよね。また基本的にバッテリー駆動になりますので、長時間使用する場合は事前に充電もしておく必要があります。 有線タイプとワイヤレスタイプはどっちが良い? 有線タイプとワイヤレスタイプにはどちらも良し悪しがあり、こちらも個人の好みの部分もあると思いますが、無難に使用するのであれば有線タイプをお勧めしたいと思います。 理由としましては、ワイヤレスタイプには稀に通信障害などによって接続が解除されてしまう場合や、バッテリー切れによって解除されてしまうリスクがあります。オンライン英会話での切断はまだセーフかもしれませんが、もしVERSANTやプロゴスなどのスピーキングテスト中に数秒でも切断が起きてしまった場合は完全にアウトです。そういったリスクを回避する意味でも有線タイプを選ぶのが無難と言えます。また有線タイプの方が、音質などのスペックに対して、ワイヤレスタイプよりも安価なラインナップが豊富なのも魅力の一つです。 ■マイクの機能について ヘッドセットのマイクについては、価格帯などによって音質のクオリティが変わってきますが、ノイズキャンセル機能付きのマイクがおすすめです。ノイズキャンセル機能とは、人の声の周波数以外のサウンドをカットすることによって、聞き手側に部屋の空調の音や、車が通る音などが聞こえなくする機能です。もちろん無くても静かな部屋があれば問題ないですが、可能であれば是非ノイズキャンセル付きのマイクを選択したいところです。 ■ヘッドセットの選び方のまとめ いかがでしたでしょうか。ヘッドセットと言っても形状や機能などでとても多くの種類があります。製品のラインナップも多くて何を選べば良いか悩んでしまいがちですが、選び方のポイントをまとめますと。・自身が使いやすい形状タイプを選択しましょう。・有線タイプを選択することが無難でしょう。・マイクはノイズキャンセル機能付きであればなお良いでしょう。これらを参考にして頂き、ご自身に合ったベストなヘッドセットでオンライン英会話やスピーキングテストに望んでいただければと思います。
「英語を話せると思って採用したのに、仕事に入ったら全く英語が使えず困った」 このように感じている企業の採用担当者が増えていると言われています。TOEICや英検をはじめとするテストで良いスコアや級を取得することは素晴らしいですが、実際に英語を話せるかどうかはまた別なのです。 ビジネスの現場で使える英語力を測定するテストとして世界的に有名なものに、Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)という試験があります。 企業としては、ビジネスの場面で英語が使える人材を発見することができ、受験者は就職や転職活動時のアピール材料として、あるいは英語学習のペースメーカーとしてLinguaskill Businessを活用することができます。 この記事では、Linguaskill Businessの概要やテストの構成、結果判定方法などについてお伝えしていきます。 Linguaskill Businessスピーキングテストとは? Linguaskill Businessは、ビジネスの場面で必要となる英語のコミュニケーションスキルを測定するテストです。そのため、テスト内容はビジネスに関する実務的なものとなります。 英検やTOEICに比べると、まだ日本での認知度は低いかもしれません。しかし、ケンブリッジ大学英語検定機構が開発したテストで、ヨーロッパやアジアなど多くの国の企業を中心に採用されており、年間約150万人がLinguaskill Businessを受験しています。 このように、Linguaskill Businessはビジネスに直結した英語力を測るテストのため、日本でも三井物産をはじめとする多くの企業が導入し、採用時やグローバル人材育成の研修時などに活用しています。 画像:Linguaskill Business公式ホームページより引用 ちなみに、Linguaskill Businessは英語4技能のスキルを測るテストですが、好きなスキルのみを選んで受験することも可能です。つまり、スピーキングテストのみを受験したい場合は、ほかのリーディング、リスニング、ライティングの試験を受ける必要はありません。 Linguaskill Businessの評価は、世界基準であるCEFRに基づいて行われるため、国際的な基準で英語力を確認できます。また、合わせてケンブリッジ英検でも用いられているCambridge English Scaleのスコアも表示されます。 もっと詳しくLinguaskill Businessについて知りたい場合は、全編英語となりますが、公式動画をチェックしてみてください。 Linguaskill Businessのテスト概要 それでは、Linguaskill Businessのテスト概要を見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 受験資格特になし料金・リーディング&リスニング:2900円・スピーキング:6900円・ライティング:3900円【セット割引】・リーディング&リスニング+スピーキング:8900円(900円割引)・リーディング&リスニング+ライティング:5900円(900円割引)・4技能すべて:11900円(1800円割引)受験可能時間・団体:相談の上、希望の日時・会場にて実施・個人(会場受験):東京と大阪で実施・個人(リモート受験):24時間受験可能受験時間・リーディング&リスニング約60~90分・スピーキング約15分・ライティング約45分結果返却受験終了3営業日後使用可能デバイスパソコン出題内容ビジネス英語採点方法AIによる自動採点と試験官による採点(ハイブリッド)評価方法CEFR(A1〜C2ランク)で評価 上記の一覧表を見て頂くと分かるように、Linguaskill Businessは団体と個人で受験方法が異なります。個人受験でリモートを選択した場合は、24時間いつでも受験可能です。 会場受験を選択する場合、試験スケジュール表はこちらになります。1か月に1回のペースで試験が行われており、平日実施の月と週末実施の月がありますので注意してください。 テストは4技能すべて受験することも可能ですし、好きなものだけを選んで受けることもできますが、リーディングとリスニングについては、必ず2技能をセットで受験する必要があります。 Linguaskill Businessの問題構成 それでは、Linguaskill Businessの出題形式や構成について説明していきます。 内容問題数回答時間Part 1インタビュー8問設問1~4:各10秒設問5~8:各20秒Part 2音読8問各10秒Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)Part 4グラフを用いたプレゼンテーション1問60秒(準備別途60秒)Part 5コミュニケーション5問各20秒(準備別途40秒) すべて、パソコン画面に表示される問題文を読み、マイクとヘッドセットを使って回答を録音します。 スピーキングテストについての詳しいチュートリアルが公式サイトに掲載されていますので、ぜひご覧ください。 Linguaskill Businessスピーキングテストの問題例 それぞれのパートではどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。 Part1の問題例 自分自身について短い質問がなされるので、それに対して英語で答えます。前半の4問は各10秒、後半の4問は各20秒の持ち時間があるので、目いっぱい使って話をしましょう。なお、最初の2問は採点されません。採点対象となるのは残りの8問です。 ちなみにチュートリアルでは、Question1は”What’s your name?”でした。 ほかには、出身地や仕事内容、将来のキャリアプランなどについて問われるようです。 Part1については「自分自身のことを話す」と決まっていますので、出身地や趣味について、仕事について話ができるように準備しておきましょう。 とくに、Linguaskill Businessはビジネス場面の英語力を測定するため、仕事関係の質問が多い可能性があります。どんな仕事をしていて、何がきっかけでその仕事をするようになったのか、今後はどのように働いていきたいかなど、細かい点まで話ができるよう準備しておいてください。 Part2の問題例 画面に表示された英文を音読します。サンプル問題では、”The team needs sales staff who can speak more than one language.”という文章が表示されていました。 発音が評価されますので、慌てずにハッキリとした声で読み上げましょう。対策法としては、オンライン英会話などで直接ネイティブスピーカーから指導を受けるほか、発音チェックができるスマホアプリなどを利用することをお勧めします。 Part3の問題例 与えられたトピックについて、40秒間の準備後、1分間のプレゼンテーションを行います。論理的にプレゼンテーションが行われているかどうかや、文法の正しさや語彙力についても判定されます。 サンプル問題では、”Talk about a training course you have attended for your work.”(あなたが仕事で参加したトレーニングコースについて話してください)というトピックが与えられました。 回答には、以下の3点を含めるように指示があります。 You should say: ・what the course was(コースはどうだったか) ・why you did the course(なぜそのコースを受講したのか) ・whether you would recommend this course(このコースをお勧めするかどうか) 何について話すべきかが提示されているため、後述するPart4よりも取り組みやすい問題です。しかし、話し慣れていないと時間内に3つのポイントをまとめることができず、減点となってしまいます。 対策としては、最初と終わりにはこう話すというテンプレートを作成しておきましょう。「これから〇〇について話します」と述べた後に、「まず最初に・・次に・・最後に・・」と述べて、「以上で終わります。聞いてくださってありがとうございました」と締める。 このようなテンプレートを作成し、様々なテーマで回答ができるように練習を重ねておくことをお勧めします。 ちなみに、回答内容は本当のことではなくても構いません。上記のサンプルであれば、「なぜそのコースを受講したのか」と問われ、「受けたくなかったが、上司から強制されたので仕方なく」とは答えられませんよね? 仮にそうだったとしても、「コースに含まれていた〇〇というプログラムが、私が担当している〇〇という業務の効率向上に役立つものだったからです」などと答える必要があります。 Part4の問題例 グラフから読み取れる内容について、分かりやすく説明していきます。サンプル問題では、ある会社に4年間で寄せられた苦情の種類や割合についてのグラフが示され、4年の間に苦情の種類がどう変化したのかについて述べるようになっていました。 Part3とは異なり、答えるべきポイントが細かく指定されていません。しかし、Part3と同様テンプレートを作成しておくことで、回答しやすくなるでしょう。 具体的には、「何についてのグラフなのか」「グラフで述べられている内容」「減った、増えたなど数字の変化があった箇所についての説明」を必ず入れるようにしてください。 サンプル問題であれば、”types of complaints”(苦情の種類)という見出しがついていますが、この見出しは必ず回答に含めましょう。 Part5の問題例 提示されたトピックに関するロールプレイを行います。 サンプル問題は、以下のようになっていました。 “A business owner is thinking about using sponsorship to publicise his company. He wants to find out your opinion about the best way to organise a sponsorship programme.” He will ask you questions about: ・benefits for companies ・who to sponsor ・length of sponsorship ・possible problems ・judging success 自分の意見とその根拠を述べ、具体例も合わせて述べることができると高評価につながると考えられます。しかし、どのような問題が出るかは分かりませんし、事前に対策するのは難しいでしょう。 Part4までの準備を重ねておくと、英語を話すことに対する抵抗感が薄れてくるはずです。Part5の準備よりもまずは、Part4までに集中して対策することをお勧めします。 公式サイトでは、オンライン版のサンプルテストを公開中です。実際にどのような問題が出題されるのか、受験前に必ず確認しておいてください。 結果はどのように表示されるのか? Linguaskill Businessの評価は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づき評価が行われ、以下のような結果シートが送付されます。 画像:Linguaskill Business公式サイトより引用 最高でC1レベルまでの判定がなされますが、詳しい評価基準はこちらから確認してください(英文)。 まとめ この記事では、ビジネスシーンでの英語スピーキング能力を測るテスト、Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)についてご紹介してきました。 世界的によく知られているテストで、日本でも三井物産など導入企業が増えてきています。就職希望者や社員の英語スピーキング力を的確に判断することができるようになるため、採用時やグローバル人材育成の研修時などに活用されています。 この記事が、Linguaskill Businessに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「社員を海外出張させたいのだけれど、英語力がどのくらいあるのかよくわからない。本当に出張させても大丈夫だろうか?」 このように感じたことはありませんか?英語の資格試験で良いスコアを取得しているのと、実際に英語が話せるかどうかは別問題だと言われています。 アルク社が実施しているTSSTというスピーキングテストは、24時間電話での受験が可能です。特定の分野に限らず多くのジャンルから出題されるため、純粋な英語運用能力を測定することができます。 また、受験後に返却される結果シートには、レベルだけではなく意識すべきことについてのコメントや、英語力をアップさせるために必要なトレーニング方法が記載されており役立ちます。 この記事では、TSSTの概要やテストの構成、結果判定方法などについてお伝えしていきます。 TSSTスピーキングとは? TSSTとは、英語教育事業を行っているアルク社が実施しているスピーキング力を測るテストです。個人、法人とも受験が可能ですが、法人を中心に年間約1万人が受験しています。 24時間どこからでも電話で受験が可能なため、会場手配や受験者のスケジュール調整が不要です。そのため法人での実施が多く、社内研修の効果測定や海外赴任選抜などに利用されています。 電話越しに質問を聞いたらすぐに回答する必要があるため、自分の考えを瞬時に伝える能力が必要です。実際の会話でも考える時間が十分にないまま話し出すため、とても実践的なテストと言えるでしょう。 TSSTではスピーキング力を正確に測るために、ビジネスや趣味などさまざまな話題について10個の質問がなされます。そのため、特定の分野に知識があるかどうかで試験結果に差が出ることはありません。あらゆる話題について、その場で英語をどれだけ適切に使えるかが問われるのです。 試験結果は、9段階評価と100~995点のスコア表記の2パターンで行われます。評価項目別にできていることと今後の課題、学習方法が提示されるため、受験後にどうやって英語力を伸ばしていったら良いかが分かるのも特徴です。 TSSTのテスト概要 それでは、TSSTスピーキングテストの概要を見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 受験資格特になし料金法人:税込7700円個人:税込8800円受験可能時間24時間いつでも※詳しい実施スケジュールはこちら受験時間約15分間結果返却受験期間終了後、約10日後使用可能デバイス電話出題内容ビジネスや日常生活など多様なテーマに関する質問(10題)採点方法試験官3名による採点評価方法・評価 Level 1 (初級) ~ Level 9 (上級) までの9段階・100~995点のスコア(5点刻み) 上記の一覧表を見て頂くと分かるように、TSSTの大きな特徴は「24時間いつでも」「どの場所からも」受験が可能で、全問が自由発話形式であることが挙げられます。多様なテーマに関して英語で回答するため、純粋な口頭運用能力が計測できます。 TSSTスピーキングテストの問題構成 それでは、TSSTの出題形式や構成について説明していきます。 内容問題数回答時間一問一答形式10問各45秒 TSSTは、他社の多くのスピーキングテストとは異なり、問題構成がとてもシンプルです。質問を聞いたらすぐに英語で回答します(45秒間)。 多くのスピーキングテストでは考えをまとめる時間が与えられますが、TSSTでは問題を聞き終えたらすぐに回答しなくてはなりません。 問題は難易度別にグループ分けされており、コンピューターが自動的に抽出します。リスニング力に左右されないよう、設問は日本語と英語の両方で読み上げられます。 TSSTスピーキングテストの問題例と対策 TSSTでは、以下のように多ジャンルから出題されます。 説明する問題 ・あなたの趣味について話してください ・あなたの大切な人について話してください ・あなたは週末どのように過ごしますか ・あなたの住んでいるエリアについて話してください 意見を述べる問題 ・家に友人を招くのは好きですか?それはなぜですか? ・スポーツ観戦は、テレビと生とどちらが好きですか?それはなぜですか? ・英語以外の言語を学ぶとしたら、何語を学びたいですか?それはなぜですか? ・出張に行くのは好きですか?それはなぜですか? 問題への対応について述べる問題 ・友人と意見が食い違い、険悪なムードになりそうです。あなたはどう対応しますか? ・待ち合わせをしている友人が現れず、連絡もつかない場合、あなたはどう対応しますか? ・友人が「近所の人がうるさくて困っている、どうしたら良いと思う?」と聞いてきました。あなたはどう答えますか? もっと詳しく出題内容などについて知りたい場合は、公式サイトにサンプル問題が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。 TSSTスピーキングテストの対策 TSSTでは多くの問題が用意されているため、答えやすい問題もあれば、考えたこともないようなことを聞かれる可能性もあります。 考えをまとめる時間が与えられないまま45秒間話し続けるため、高度な回答が求められているわけではありません。 実際に相手と話をする際に、関係ない話をしたり、何も話さずに黙り込んでしまったりするのは失礼だということは想像がつくでしょう。可能な限り、質問に対して詳しく、わかりやすく答えることができればベストです。45秒間で話し切ることができなくても構いません。具体例を使うなどして、相手に理解してもらえるように意識して話してみてください。 日常でできるTSSTの対策 実際にどのような問題が出題されるかは、スピーキングテストを受験するまでわかりません。日常的にできる対策としては、趣味や家族、仕事など自己紹介の際にも必要になる内容については、英語で話をできるようにしておきましょう。 また、使える英文を増やしていくことが大切です。具体的には、瞬間英作文などの練習をしていきましょう。瞬間英作文では、簡単な文型の英文をスピーディーに発話していきます。 日本語をいちいち英語に置き換えるのではなく、頭の中でイメージして英語を英語のまま話す練習を積み重ねていくことで、サッと英語が口から出てくるようになるので、ぜひ実践してください。 そして、オンライン英会話などを利用し、英語を話す機会を作りましょう。TSSTでは目の前に相手がいると仮定して、その相手が理解できるよう具体的に話をすることが高得点につながります。瞬間英作文の練習も大事ですが、ぜひ実際に英語を話すようにしていってください。 結果はどのように表示されるのか? TSSTでは、その場で瞬時に話し伝える能力を、以下の4つの基準により総合評価しています。 言語機能理由や意見を述べる、問題解決のために提案する、手順を説明する、苦情を言うなど話題および場面聞かれている内容について話ができているかテキストタイプ話の流れがわかりやすいか、単語やフレーズはどのようなものを使っているか、短い文章か長い文章かなど正確さ文法、語彙、発音、流暢さなど 受験者には、以下のような結果シートが返却されます。結果だけではなく、学習アドバイスが記されているのも特徴です。 画像:TSST公式サイトより引用 このほか、評価項目別にできていることや意識すべきことについてのコメントや、弱点に合わせた効果的なトレーニング方法(音読やオーバーラッピング、1分間スピーキングなど)が提示されます。 レベルは1〜3(初級)、4〜8(中級)、9(上級)の9段階で表示され、レベル4以上が英語を使った国内業務の目安、レベル5以上が海外出張の目安、レベル6以上が海外赴任の目安です。 詳しいレベル概要については、公式ホームページに説明およびサンプル音声がありますので、ぜひ参考にしてください。 まとめ この記事では、アルク社が実施している英語スピーキング能力を測るテスト、TSSTについてご紹介してきました。 電話で24時間どこからでも受験でき、あらゆるジャンルについての英語運用能力を測定します。日頃の英語学習の成果をチェックするのにもとても有用と言えるでしょう。 また、企業でも採用や研修などで利用することで、就職希望者や社員の英語スピーキング力を的確に判断することができるようになります。 この記事が、TSSTに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「IELTSのスピーキングテストが難しい」という声をよく聞きます。 IELTSのスピーキングテストは試験官との自由会話というイメージが強く、とらえどころがないと感じる人がいるかもしれません。しかし、ポイントを押さえておくことで話しやすくなり、高得点につながります。 短い準備時間で話す内容をまとめる必要があるため、普段から戦略的に準備し、練習を重ねることが大切です。 この記事では、IELTSの概要やスピーキングセクションの問題例、対策方法などを紹介していきます。 IELTSとは? IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が、英語力を証明するために受験するテストです。 IELTSは2種類のテストに分かれており、留学希望者向けのアカデミックモジュールと、海外移住申請用のジェネラルトレーニングモジュールがあります。スピーキングとリスニングはどちらのモジュールも同じ問題ですが、リーディングとライティングの問題はそれぞれ異なります。 2019年から東京と大阪会場で、Computer-delivered IELTSが開始し、希望者はパソコンを利用してテストを受験できるようになりました。しかしスピーキングテストは、筆記版、コンピューター版とも面接官との対面式で行われます。 IELTSの概要 それでは、IELTSのテスト概要を見ていきましょう。 日本で受験者の多い、アカデミックモジュールの概要は以下になります。 受験資格特になし(16歳以上を推奨)料金25380円受験日全国16都市のセンターでほぼ毎週末受験可能。実施日はセンターによって異なる。スピーキングテストのみ翌日受験(合計2日間)となる場合もあり受験時間約2時間45分(スピーキングテストは11~14分)結果返却終了13日後に確認可能、同時に公式スコアレポートが発送される使用可能デバイスComputer-delivered IELTSを選択した場合、パソコンを使用出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法研修を受けた試験官による採点評価方法各セクション、総合とも1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表示 4技能すべてのテスト時間は約2時間45分ですが、問題用紙の配布や回収の時間を含めると、スピーキング以外の3技能だけで約3時間半かかります。 同日受験の場合、そのあと午後1時から7時までスピーキングテストが行われます。待ち時間が長い場合は、朝から晩まで一日がかりの試験になる可能性があるので注意が必要です。 IELTSスピーキングテストの問題構成 IELTSのスピーキングテストは以下の3つのパートに分かれ、試験官と話をしながら、解答が録音されます。 パート内容解答時間1.自己紹介とインタビュー家族や仕事、趣味などについて話す4~5分2.スピーチ特定のテーマについて話し、試験官からの質問に答える3~4分(準備1分)(スピーチ1~2分)3.ディスカッションパート2に関連するその他の質問について答える4~5分 IELTSスピーキングテストの問題例 IELTSのスピーキングテストではどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。 パート1:自己紹介とインタビュー お互いの自己紹介の後、パスポートで受験者の本人確認を行い、テストが始まります。仕事や家族、趣味などに関する身近なテーマの質問がなされ、それに対して答えていきます。 自己紹介なので簡単だと思うかもしれませんが、パート1でできるだけ高いスコアを取れるように、事前に準備をして臨んでください。パート1の答え方によって、パート2以降の質問内容や難易度が変わる可能性があるからです。 パート2:スピーチ 試験官から、トピックと話すべきポイントが書かれたタスクカードが渡されます。鉛筆と紙も渡されるので、1分の準備時間でメモを取り考えをまとめましょう。そして、トピックについて1〜2分間話します。スピーチが終わったら、試験官がトピックについて1つか2つの質問をします。 たとえば、以下のようなトピックが出題されます。 「健康のためにあなたが行っている活動について説明しなさい」 スピーチには以下の3つのポイントを含め、その活動がどうあなたの健康維持に役立っているかを説明してください。 ・何を行っているか ・どのくらいの頻度で行っているか ・どこで行っているか 答える際には、できるだけ具体的に説明するようにしましょう。少し文法的な誤りがあったとしても、止まらずに長く話し続ける方が高評価につながります。コンピューターテストとは異なり、制限時間を超えたら録音がストップしてしまうこともないため、2分の制限時間を目いっぱい使うつもりで話してください。 パート3:ディスカッション 試験官がパート2のトピックに関連する、さらに掘り下げた質問をします。たとえば先ほどパート2で取り上げた例題の場合、次のような質問がされるでしょう。 ・健康維持のために行っている活動を続けるうえで、問題になることは何だと思いますか? ・メディアでも健康維持の大切さについて語られていますが、あなたが健康維持のために活動しようと思ったキッカケは何でしたか? 受験者は一貫性のある意見を述べなくてはなりませんが、パート1や2のように事前に質問を予測したり、解答の型を決めたりすることができません。オンライン英会話などを利用して練習を重ねていきましょう。 スピーキングテスト解答のポイント IELTSでは、AIではなく試験官が採点するため、「解答内容に一貫性があり、自然な流れになっていること」がとても重要です。そのため、言葉に詰まってしまったときも、”Well, let me think…”(ちょっと考えさせてください)などを挟みこむことで自然であると見なされます。分からないからと言って黙ってしまうと、減点対象になるので注意です。とにかく話し続けることを意識してください。 また、一貫性を持たせるためには、自分の意見を述べた後には必ず理由も合わせて説明する癖をつけましょう。そして、自然な会話を行うためには、身振り手振りを使ったり、試験官の目を見て話したり、笑顔で話したりといったことも大切です。とくにパート1の自己紹介では、笑顔を絶やさずに話ができるよう、練習を重ねていきましょう。 実際にどのような解答をすればよいかについては、IELTSの公式サイトで受験者がスピーキングテストを行うサンプル動画が公開されていますので、ぜひご覧ください。 バンドスコア別に公開されているため、目標スコアを達成するためにはどの程度のスピーキング力が必要なのかも分かり便利です。また、試験官と受験者との距離やアイコンタクト、ボディーランゲージといった言語能力以外の要素もチェックできます。繰り返し見てテストの様子をイメージしておきましょう。 結果はどのように表示されるのか? IELTSの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 (引用:IELTS公式サイト) 4つのスキルごとに1~9の段階評価で示され、総合評価(オーバーオールバンドスコア)は0.5刻みで示されます。スコア別の評価は以下の通りです。 (引用:IELTS公式サイト) スピーキングテストは、以下の4点について評価されます。 ・Fluency and coherence(流暢さと一貫性) ・Lexical resource(語彙力) ・Grammatical range and accuracy(文法知識と正確さ) ・Pronunciation(発音) 詳しい評価基準について知りたい場合は、IELTSが公表している資料をご覧ください。 まとめ この記事では、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が受験するIELTSについてご紹介してきました。 スピーキングテストは面接官と1対1で行われ、一貫性のある自然な会話ができるかどうかを評価されます。ある程度の出題パターンは決まっているため、解答テンプレートを作成し、練習を重ねることでスコアアップを達成していきましょう。 この記事が、IELTSスピーキングテストに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「TOEFLのスピーキングテストが難しい」という声をよく聞きます。 実際、TOEFLのなかでもっとも難しいセクションのひとつとしてあげられるのが、スピーキングセクションです。準備時間がほとんどない中で、すぐに文章を構成して発話する必要があるため、普段から戦略的に準備し、練習を重ねることが重要といえます。 この記事では、TOEFLの概要やスピーキングセクションの問題例、対策方法などを紹介していきます。 TOEFLとは? TOEFLとはアメリカのETSが開発したテストで、英語圏の大学や大学院で学ぶ英語力があるかどうかを測定します。すべてコンピューター上で解答する形式で、英語4技能の能力測定が可能です。 所要時間は約3時間で、そのうちスピーキングテストは17分です。ヘッドセットとマイクを利用し、パソコンに解答を録音します。 スコアは各セクション30点満点で、合計120点満点です。採点項目が4つあり、それぞれ0〜4点の5段階評価でスコアが決定します。 もっと詳しくTOEFLについて知りたい場合は、こちらから公式動画(日本語字幕あり)をチェックしてみてください。 TOEFLの概要 それでは、TOEFLのテスト概要を見ていきましょう。 下記をご覧ください。 受験資格特になし料金通常申し込み:245ドル、申込締切以降:285ドル受験日2022年は月3~5回(土日いずれかの実施)詳細はこちらから受験時間約3時間(スピーキングテストは17分)結果返却約6日後に確認可能、公式スコアレポートは4~6週間後に発送※Reading, Listeningセクションのみ、テスト終了時にスコア(非公式)が表示される使用可能デバイスパソコン出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法・AI採点(リーディングとリスニングセクション)・AI採点と試験官による採点(ライティングとスピーキングセクション)評価方法各セクションのスコアを0〜30で評価、総合スコアは0〜120 上記を見て頂くと分かるように、TOEFLは試験時間が約3時間と長いテストです。スピーキングテストはそのうち17分ですが、リーディングとリスニングの試験を75~129分間休みなしで受けたあとに行われるため、集中力を切らさずに臨むことが重要になります。 TOEFLスピーキングテストの問題構成 TOEFLのスピーキングテストは、17分間で4つの設問に解答します。 内容問題数解答時間Independent task身近なトピックについて意見を述べる1問準備15秒解答45秒Integrated task読んだ内容を要約して話す2問準備30秒解答60秒Integrated task聞いた内容を要約して話す1問準備20秒解答60秒 Independent taskはほかのスピーキングテストでも一般的な形式です。しかしTOEFLスピーキングテストでは、教授によるレクチャーを聞いて話したり、専門分野に関する英文を読んでから話したりといったIntegrated taskの割合が4問中3問と高い特徴があります。 TOEFLスピーキングテストの問題例 Independent task、Integrated taskでは、それぞれどのような問題が出題されるか、以下で解説していきます。 Independent task Question1では、ひとつの出来事や事象に対して2つの相反する考えが提示され、「賛成か反対か」「どちらが好みか」について自分の意見とその理由を解答します。 サンプル問題では、以下の問題が取り上げられていました。 Some people enjoy taking risks and trying new things. Others are not adventurous; they are cautious and prefer to avoid danger. Which behavior do you think is better? Explain Why? Question1では準備時間が15秒しかないので、考えている時間はほとんどありません。そのため、こう答えるといった解答テンプレートを作成し、そこに文章を当てはめていく方法をお勧めします。 たとえば、賛成か反対かを聞く問題であれば、必ず”I agree / I disagree”から始める。どちらが好みかを聞く問題であれば、必ず” I prefer”から始めるなどです。意見を主張したあとにはBecauseで文章をつなぎ、なぜそう思うのかを述べます。そして、For exampleと続け、具体例を提示する形をとるとよいでしょう。 Integrated task Question2~3では、大学や講義に関する文章を読んだあと、その文章に関する会話を聞いて質問に答えます。 Question2のサンプル問題では、履修する学生が少なくなったため彫刻のクラスがなくなるという英文を読んだのち、男子学生とその決定に反対する女子学生の会話を聞き取りました。 そして質問では、女子学生の意見とその理由について述べます。 The woman expresses her opinion of the university’s plan. State her opinion and explain the reasons she gives for holding that opinion. Question2でも解答テンプレートを用意しておくと、準備時間の30秒間で慌てることもなくなります。男性か女性のどちらかが、賛成もしくは反対の意見を持っていることを表現したい場合には、”The man/woman agrees/disagrees with…”で始めましょう。そして、なぜ賛成もしくは反対なのか理由を述べます。このとき、理由は2つ述べるようにしてください。 Question3では、生物学のテキストの一部を読んだあと、講義を聞いて以下の質問に答えるよう求められました。 Using the examples of the peanut bug and the morpho butterfly, explain the concept of revealing coloration. Question3は、大学の講義に関連する内容を読んで話すことが多いですが、様々な分野から出題されます。このサンプル問題でいえば、「revealing colorationとは何のことだろう?」と立ち止まってしまうと、解答が難しくなるでしょう。 そのため自分が希望しない専攻分野であっても、大学1年生の基礎科目で履修する程度のボキャブラリーはTOEFLの英単語集などを使って身につけておいてください。 Question4のサンプル問題では、ビジネスの講義を聞いて以下の質問に答えるよう求められました。 Using the points and examples from the lecture, explain the two pricing strategies described by the professor. リスニング内容を聞き取れないとスピーキングにつなげられないため、講義を聞きながら、重要な部分についてはメモを取っていきましょう。 全体を通して、TOEFLのスピーキングでは話すテンポが悪かったり、言いよどんでしまい無言の時間が長くなったりすると減点対象になります。そのため、少しゆっくり目でも構わないので、途中で止まることなく、同じペースで話し続けることを意識しましょう。 もっと詳しく出題内容や対策方法について知りたい場合は、こちらの公式動画をチェックしてみてください。Q1~Q4までサンプル問題をもとに詳しく説明されています。 結果はどのように表示されるのか? TOEFLの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 各セクションのスコアおよび合計スコアに加え、過去2年以内に受験したテストがある場合は、そのなかから最高点数をピックアップしたMy Best Scoresが表示されるのも特徴です。 (引用:TOEFLテスト日本事務局) スピーキングセクションの採点項目は以下の4つあり、それぞれにつき0〜4点の5段階でスコアが出されます。 ・General Description(適切で十分な解答ができているか) ・Delivery(発音やイントネーションが正確か、途切れずに流暢に話せているか) ・Language Use(ミスなく単語や文法が使えているか) ・Topic Development(話の展開が論理的か) 詳しい採点基準について知りたい場合は、ETSが公表している資料をご覧ください。 まとめ この記事では、英語圏の大学や大学院で学べる英語力があるかを測定するTOEFLについてご紹介してきました。 スピーキングテストは、大学のキャンパス内で起こる出来事や講義を読んだり聞いたりしたあとに、質問に対して適切な解答を行います。話す力はもちろん、読む力と聞く力も求められる総合的なテストです。ある程度の出題パターンは決まっているため、解答テンプレートを作成し、練習を重ねることでスコアアップを達成していきましょう。 この記事が、TOEFLスピーキングテストに興味のある方にとってお役に立てたら幸いです。
「GTECのスピーキングテストは、どんな問題が出るのだろう」 「大学入試の出願でGTECのスコアが使えるみたいだけれど、どのテストを受けたらいいんだろう」と思ったことはありませんか? GTECは、小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験するテストです。年齢層や英語レベル別に3種類、10個の問題タイプに分かれているため、もっとも適切なものを選んで受ける必要があります。 この記事では、GTECのなかでもスピーキングテストに特化して、3種類のテストの違いや問題例、対策方法についてお伝えしていきます。 GTECとは? GTEC(ジーテック)とは、「Global Test of English Communication」の略で、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定です。 学年別にさまざまなレベルに分けられており、小学5年生から中学1年生までを対象にしたGTEC Junior、中学生・高校生対象のGTEC、大学生・社会人対象のGTECの3種類があります。 3種類のテストのレベル分けについては、以下の一覧表をご覧ください。 (引用:GTEC公式サイト) 上記のように、GTEC Juniorは3レベル、中高生対象のGTECは4レベルに分かれており、それぞれの学年で学んだ内容に沿ったテストが受けられるのが特徴です。 学校などの団体受験が多いのも特徴で、個人で申込可能なのは、大学受験に向けてスコアを活用したい生徒が受験するGTEC CBT(中高生用)と、大学生・社会人向けのGTEC Businessのみです。 GTECの概要 それでは、GTEC3種類のテスト概要をそれぞれ見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 ・GTEC Junior 受験資格目安:小学校5年生~中学1年生料金団体申込のみとなっているため、所属団体に問い合わせ受験可能時期2021年度は、2021年11月1日~2022年2月1日の3か月間のみ受験時間Junior 1:85分間(スピーキングテストは13分)Junior 2:90分間(スピーキングテストは12分)Junior Plus:95分間(スピーキングテストは12分)結果返却実施約2ヶ月半後にスコアレポートを返却使用可能デバイスタブレット(ベネッセから会場に直送)出題内容Junior 1:小学3年~5年の範囲の語いJunior 2:小学3年~6年の範囲の語いJunior Plus:小学4年~中学1年の範囲の語い採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う評価方法Junior 1:「GTEC Junior」Grade 1~4で測定Junior 2:「GTEC Junior」Grade 1~4で測定Junior Plus:「GTEC Junior」Grade 1~5で測定 GTEC Juniorは、小学校や英語教室などでの団体受験のみ可能です。 テストに必要なタブレットはベネッセから会場に送られるため、テストを受けるために自分で電子機器を用意する必要はありません。 ・GTEC(中高生向け) 受験資格目安:中学1年生~高校3年生料金CBT:9900円(税込)※CBT以外は団体申込のみとなっているため、学校など所属団体に問い合わせ受験可能時期アセスメント版:通年(年間2回まで受検可能)検定版:6月、8月、12月CBT版:7月、11月、3月(年間2回まで受検可能)受験時間Core:約92分(スピーキングテストは25分)Basic:約110分(スピーキングテストは25分)Advanced:約110分(スピーキングテストは25分)CBT:約150分(スピーキングテストは20分)結果返却アセスメント版:実施約2ヶ月後にスコアレポートを返却検定版:実施約2ヶ月後にオフィシャルスコア証明書とスコアレポートを返却CBT版:実施約5週間後にオフィシャルスコア証明書を返却使用可能デバイスCore、Basic、Advanced:紙もしくはタブレットCBT:パソコン出題内容Core:中学2年生~3年生レベルBasic:中学3年生~高校2年生レベルAdvanced:高校1年生~高校3年生レベルCBT:高校2年生後半~高校3年生レベル採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う 中高生向けのGTECはアセスメント版・検定版・CBT版と3種類のテスト方法がありますが、個人受験が可能なのは会場受験のCBTのみです。また、アセスメント版のみ、スピーキングテストを除いた3技能での受験が可能になっています。 団体受験を行う検定版、アセスメント版は、Core・Basic・Advancedの3種類のテストに分かれるため、適切なレベルの試験を受けましょう。 ・GTEC(大学生・社会人向け) 受験資格目安:大学生~社会人料金・Academic(2技能)2200円・Academic(4技能)6600円・Business自宅(2技能)2420円・Business自宅(4技能)8800円・Business公開会場(2技能)4620円・Business公開会場(4技能)14520円受験可能時期Academicは所属団体に問い合わせが必要Business自宅受験は24時間可能、公開会場は試験場所によって異なる※自宅での受験は最大年10回、公開会場での受験は最大年5回まで受験時間4技能は50分間(Listening&Readingの2技能は30分間、Listening&Speakingの2技能は20分間)結果返却自宅受験:スコアレポートを返却(実施約10日後)公開会場受験:スコア証明書を返却(実施約10日後)使用可能デバイスパソコン出題内容ビジネスや日常生活シーンを想定した出題内容採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う 大学生、社会人向けのGTECは、AcademicとBusinessの2種類に分かれています。Academicは大学のクラス分けなどで用いられることが多いため、社会人はBusiness受験一択となるでしょう。 また、GTEC Juniorや中高生向けのGTECとは異なり、結果返却まで約10日と早いのが特徴です。 GTEC スピーキングテストの問題構成 それでは、GTECの4技能のうち、スピーキングテストの出題形式や構成について説明していきます。 ・GTEC Junior1、2 パート内容問題数1 音を聞いてまねして読める対話の応答文などを読み上げる形式の出題、正確な発音で読み上げる力4問2 絵を見て質問に答えられる状況を表す絵を見て、それに関する質問を聞き適切に応答する4問3 自分のことについて伝えられる自分のことに関する質問に対して答える3問 ・GTEC Junior Plus パート内容問題数1 文を声に出して読める対話の応答文などを読み上げる4問2 絵を見て質問に答えられる状況を表す絵を見て、それに関する質問を聞き適切に応答する4問3 絵の説明ができる日常的な出来事の絵を見て、その状況を説明する1問4 自分のことについて伝えられる自分のことに関する質問に対して答える2問 ・GTEC (中高生向け)Core、Basic、Advanced パート内容問題数1 音読30秒の準備時間の後、30秒で音読する2問2 質問を聞いて応答するCore:受験者自身の回答を述べる問題と、与えられた情報をもとに適切に答える問題に、10秒の準備時間の後、10秒で回答するAdvancedとBasic:与えられた情報をもとに、10秒の準備時間の後、15秒で回答する4問3 ストーリーを英語で話すCore:4コマのイラストを見て、30秒の準備時間の後、ストーリーを40秒で話す。AdvancedとBasic:4コマのイラストを見て、30秒の準備時間の後、ストーリーを60秒で話す。1問4 自分の意見を述べるCore:質問に対しての自分の考えとその理由を、60秒の準備時間の後40秒で話す。AdvancedとBasic:あるテーマについての自分の考えとその理由を、60秒の準備時間の後60秒で話す。1問 ・GTEC (中高生向け)CBT パート内容問題数1 会話応答問題質問の内容に即座に応答する6問2 情報伝達および照会問題与えられた情報を整理して説明する3問3 意見展開問題与えられたトピックについて、自分の考えや経験をもとに意見を述べる3問 ・GTEC (大学生、社会人向け)Business自宅、Business公開会場 パート内容A 発音・リズム・イントネーション音読。30秒後に録音がスタートするので、15秒以内に話すB 会話シミュレーション問題動画を見て、会話相手に適切な応答をするC ストーリーテリング問題9コマのイラストを見て、ストーリーを1分以内に話すD ショートプレゼンテーション問題あるテーマに関する自分の意見と理由を述べる ・GTEC(大学生、社会人向け)Academic パート内容A 発音・リズム・イントネーション音読。30秒後に録音がスタートするので、15秒以内に話すB 会話シミュレーション問題動画を見て、会話相手に適切な応答をするC ショートプレゼンテーション問題あるテーマに関する自分の意見と理由を述べる GTEC スピーキングテストの問題例と対策 それぞれのパートではどのような問題が出題されるか、以下をご覧ください。対策方法については、CBTとBusinessのみお伝えします。 GTEC Junior1、2、Plusの問題例 公式サイトでサンプル問題が公開されています(Junior1と2は同じサンプル問題です)。書かれた英語を読み取る必要はなく、すべて絵を見て判断していくのが特徴です。 Plusでは英文が少し長くなり、絵がなく音声のみを聞いて答えを選ぶ問題があります。公式サイトで公開されているサンプル問題はこちらです。 以下のような問題が出題されます。 ・絵を見て流れてきた単語と同じものを選ぶ ・絵を見て、英語の質問と3つの答えから正しいものを選ぶ(日本語説明あり) ・会話を聞いて、絵の中から正しいものを選ぶ(日本語説明あり) ・英文を聞き、話の順序と内容に合う絵を選ぶ(日本語音声あり) GTEC (中高生向け)Core、Basic、Advancedの問題例 公式サイトでCoreとBasicのサンプル問題が公開されています。Advancedのサンプル問題はこちらです。 以下のような問題が出題されます。 ・音読(日本語で状況説明の文章あり) ・画面上の情報を見て、質問に対して英語で答える ・4コマのイラストを見て、英語でストーリーを説明する(日本語で状況説明の文章あり) ・ある質問やトピックについて、自分の意見と理由を説明する(日本語で状況説明の文章あり) GTEC (中高生向け)CBTの問題例と対策 意見展開問題のみですが、公式サイトでサンプル問題が公開されています。 Part 1の会話応答問題は、質問に対して即座に応答します。名前や趣味、出身地などが聞かれるため、自己紹介の練習をしておきましょう。英検の二次試験と内容も似ておりそれほど難しくないので、確実に正解したいパートです。 Part2は、電話相手に留守電メッセージを残す問題です。伝える内容をウェブサイトなどから読み取り、情報を整理して的確に伝える必要があります。 留守電なので、まずは相手に呼びかけ、自分の名前を名乗りましょう。”Hi, XX.(相手の名前)This is YY.(自分の名前)”と言ってから本題に入り、最後はたとえば”Please call me back. Thank you!”などで終わらせると決めておくと安心です。 Part3は大学の講義を聞いて質問に答える形式です。サンプル問題では、英語学習者が正しい発音を身に付けることが重要かどうかについて、自分の意見と理由を述べるように求められました。 Part1や2とは違い、発話量が格段に増えますが、分かりやすい英語で相手に伝えるように心がけましょう。難しい単語を使う必要はありません。まずは自分の考えや結論を先に話してから、そのあとに理由や具体例を述べるのを忘れないでください。 GTEC Business(大学生、社会人向け)の問題例と対策 公式サイトでサンプル問題が公開されています。Academicはストーリーテリング問題がありませんが、その他はBusinessと同じ問題形式のため、以下の説明をご参照ください。 Part Aでは音読を行います。ハッキリとした声で、発音・イントネーション・リズムに気を配りながら読み上げましょう。 Part Bは会話シミュレーション問題(3問)です。短いビデオを見て、登場する人物と疑似会話を行います。サンプル問題の1問目では、報告書のコピーが見当たらないと言う男性に対して、「自分も知らない」「会議室を探してみたか」と伝えます。 難しい英単語を使う必要はありませんが、基本的な文法を理解し、きちんと使えるかどうかが問われる問題です。 Part Cはストーリーテリング問題です(Businessのみ出題)。9コマのイラストを見て、時系列順に内容を説明していきます。詳しく説明したくなりますが、制限時間は1分なのでテンポよく進めていくことが大切です。実際に時間を計りながら練習してみましょう。説明の際には、過去形で説明にするように注意してください。 Part Dはショートプレゼンテーション問題です。図や写真などをもとに、あるトピックについて説明を行います。 サンプル問題では地図が掲載されており、ハンバーガーチェーンのエリアマーケターになったという設定でした。そして、新規店舗を出店する場合、地図の1~4のなかからどの場所がもっともふさわしいかを、理由を2つ以上含めて説明していきます。 答える内容については、常識の範囲で無理がなければどんな回答でも大丈夫です。論理的に説明を行うために、FirstやSecondly、Also、Thereforeなどを組み込んで説明できるよう繰り返し練習してください。 結果はどのように表示されるのか? GTECの結果は、以下のように表示されます。 ・GTEC Junior Plus (引用:GTEC公式サイト) ・GTEC CBT(中高生向け) (引用:GTEC公式サイト) ・GTEC Business(大学生・社会人向け) (引用:GTEC公式サイト) 上記のように、同じGTECでもスコアレポートの形式は種類によって異なり、中高生向けのGTEC(Core、Basic、Advanced、CBT)と大学生・社会人向けのGTEC Businessでは、4技能それぞれのGTECスコアと合計スコアが表示されます。 中高生向けのGTEC(Core、Basic、Advanced、CBT)のみ、CEFRレベルが合わせて表示され、世界標準での英語力が判定可能となっているのが特徴です。 中高生向けのGTECの評価について詳しくは、以下の表をご覧ください。 CEFRとは、”Common European Framework of Reference for Languages”(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略で、外国語の運用能力を同一基準で測定できる国際標準規格です。 運用能力が低い方から順にPre-A1→A1→A2→B1→B2→C1→C2と表わされますが、GTECでは最高でC1まで判定が可能となっています。CBTを受験して1400点満点中1350点以上の場合、C1となり「自分の専門外の内容についても理解し、発言できるレベル」です。 また、中学2年生、3年生レベルのCoreは最高得点が840点のため、満点をとってもCEFRはA2レベルになります。 大学受験の際に英語力証明としてスコアを提出する場合、GTECスコアを認める学校とCEFRレベルが必要な学校があります。GTECでは両方のスコアを併記してくれるため、どちらのタイプであっても対応可能です。 まとめ この記事では、小学生から社会人までさまざまな人の英語力を測るテスト、GTECについてご紹介してきました。年齢や英語力に応じて適切なレベルの試験を受けられるため、日頃の学習成果をチェックするのにとても有用と言えるでしょう。 社会人向けGTECのスピーキングテストではビジネスの場面を取り上げ、GTEC Juniorのスピーキングテストでは外国人の友人と会話する場面を取り上げるなど、実際に身近で起こりやすい題材が取り上げられているため、その後の学習にも活かしやすいのが特徴です。 中高生や社会人向けGTECのスピーキングテストでは、自分の意見を論理立てて話す力が必要となるため、事前の対策が必要です。オンライン英会話や学校の先生などにサポートしてもらいながら、練習を積み重ねていきましょう。
「英検2級に合格したいけれど、スピーキングが苦手だな」 「一次試験には合格したけれど、二次試験のスピーキング対策ってどうしたらいいんだろう?」と思ったことはありませんか? 英検2級の二次試験では面接形式のスピーキングテストが行われますが、問題の傾向をつかみ、適切な対策を取ることで合格の可能性が高まります。 この記事では、英検2級のスピーキングテストの概要や問題例、対策についてお伝えしていきます。 英検2級のスピーキングテストとは? 英検2級の二次試験は、一次試験合格者に対して行われます。二次試験は、面接形式で試験官と1対1で行われるスピーキングテストです。 準2級は高校生中級レベル程度だったのに対し、2級では高校卒業程度のレベルとなり、社会性のある話題について英語でやり取りをします。 試験時間は約7分間。問題カードを音読したり、英文についての質問に答えたり、3コマのイラストを英語で描写したり、自分自身の意見を回答したりとさまざまな設問に英語で対応していきます。 また、回答内容だけではなくアティチュードも評価されるため、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢や、自然な受け答えをすることも大切です。 英検2級 スピーキングテストの概要 それでは、英検2級のスピーキングテスト概要を見ていきましょう。 下の一覧表をご覧ください。 受験資格英検2級の一次試験合格者料金個人受験:8400円、団体受験:6000円~8000円(一次試験受験前に支払いを行う)受験日2022年度は7月、11月、2月もしくは3月※一次試験のWeb合格発表日から2~4週間後に実施受験時間約7分間結果返却試験9日後にWebで合否公開、成績表返却は試験16日後試験方法試験官と1対1の面接形式出題内容音読、問題についての質問に回答、イラストについての内容描写、自分自身の意見を回答採点方法面接官が採点(33点満点の内訳:音読5点、質問(No.1~No.5)各5点、アティチュード3点)評価方法素点をCSEスコアに変換し、650点満点で評価※460点以上で合格 上記を見て頂くと分かるように、英検2級のスピーキングテストは内容理解など英語そのものだけではなく、積極的に自然なコミュニケーションが取れるかなどのアティチュードについても問われます。 また、評価は技能バランスを重要視したCSEスコアで行われるため、受験者自身での合否判断は難しくなっています。 英検2級 スピーキングテストの問題構成 それでは、英検2級スピーキングテストの出題形式や構成について説明していきます。 形式詳細問題数音読パッセージを読む(60語程度)1問パッセージについての質問音読したパッセージについての質問に答える1問イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する1問受験者自身の意見などカードのトピックに関連した内容について自分の意見を述べる1問受験者自身の意見など日常生活の事柄について自分の意見を述べる(カードのトピックに関連しない内容も含む)1問 ちなみに、試験が始まるまでの流れは以下のようになります。 荷物をもって入室し、Helloと挨拶をするPlease have a seat.と言われてから着席するCan I have your card, please?と言われたら面接カードを手渡す面接官に自己紹介してくださいと言われたら、自分の名前を伝える その後、いよいよテスト開始です。20秒間の黙読を行い、音読、パッセージについての質問と移っていきます。 テストが終わったら、問題カードを試験官に返却して退出します。部屋を出る際に試験官が、”Good bye. Have a nice day!”など声をかけてくれる場合がありますので、そのときは無言で退出せずに、”You too!”などと答えてください。テスト前後の試験官とのこうしたやり取りは、アティチュードの評価に影響するため注意しましょう。 スピーキングテストでは、家庭や学校以外にも職場や公共施設、アナウンスなどの場面や状況が取り上げられています。 質問についてもテクノロジーやビジネス、医療や自然環境など、学生であれば普段はなじみのない分野から問われますので、英語できちんと答えられるよう対策が必要です。 英検2級 スピーキングテストの問題例と対策 二次試験の面接ではどのような問題が出題されるか、公式サイトで公開されているサンプル問題をもとに解説していきます。 音読 20秒間の黙読のあとに音読を行います。緊張しているかもしれませんが、時間制限はないため、早口にならないよう落ち着いて音読しましょう。ゆっくり正しい発音を意識し、アクセントや抑揚にも気を付けてください。小さい声ではなく、ハッキリとした声で読むように心がけます。 パッセージについての質問 音読した内容に基づいた質問がなされるため、文章が理解できていれば、正解にたどり着くのは難しくありません。 質問はWhyもしくはHowから始まるため、英文の中から答えに当てはまる部分を探しましょう。Why~?の場合はBecause~で答え、How~?の場合は方法を表している箇所を探し、By~ingの形で答えるなどと、型を決めておくとわかりやすいです。サンプル問題では、Howから始まる質問が掲載されていました。 また、文章に含まれるitやthatなどの指示語をそのまま使ってしまうと減点されてしまうため、何を指しているかを確かめて言い換えるようにしてください。 イラストについての質問 与えられた3コマのイラストについて、セリフを参考に英語でストーリーを作っていきます。サンプル問題では、我が子を美術館の託児所に預けた、佐々木夫妻の行動や気持ちの変化についてのイラストが掲載されていました。 すべて自力で英文を作るのは難しいため、イラスト内のセリフを使って「誰が何をした」かを順番にまとめていきましょう。その際に、佐々木夫妻の心情の変化にも触れていきます。サンプル問題では、最後のコマで赤ちゃんのことを考えて不安になっている奥さんの様子を、”Mrs. Sasaki was worried that their baby might be crying.”と説明していました。 受験者自身の意見など 自分の意見を問われる問題は、カードのトピックに関連しない質問もなされるため難易度が高くなります。できる範囲で事前に対策をしておきましょう。 出題される問題は、ほとんどが社会的なトピックです。先述したように、テクノロジーやビジネス、医療や自然環境などに関連するボキャブラリーを英検対策問題集などを使いインプットしておきましょう。また、可能であればオンライン英会話や英会話学校などで、講師と実際に受け答えをする練習を積んでおくことをお勧めします。 答える際には、最初にYes/Noをハッキリさせ結論から述べてください。日本語とは違い、英語は結論から先に述べる言語だからです。サンプル問題でも、I agree.(賛成です)、I disagree.(反対です)から回答を始めています。その後、なぜ賛成なのか反対なのかについて、理由を述べていきましょう。 アティチュード対策も忘れずに 英検2級の二次試験では、アティチュード(態度)も3点分の配点があります。ここでいう「態度」とは、積極的にコミュニケーションを取ろうとする前向きな態度を指します。上手に話せなかったと思った場合でも、ここで確実に得点していきましょう。 具体的には、以下に注意してください。 ・アイコンタクト→試験官の目を見て話すようにしてください。伏し目がちで相手の目を見ないで話すと、コミュニケーションを取りたくないと見なされます。 ・無言にならない→試験官からHow are you?など挨拶をされた際にも、ひと言で良いので返答しましょう。着席を促されたり問題カードを渡されたりした際には、Thank you.とお礼を言うようにしてください。 ・明るくハキハキした声で話す→ボソボソした声ではなく、ハッキリと話すように心がけましょう。ボソボソした声では、自信がなく聞こえてしまうからです。 もっと詳しくスピーキングテストの流れについて知りたい場合は、公式サイトで「英検バーチャル二次試験」という動画を提供していますので、ぜひチェックしてみてください。 結果はどのように表示されるのか? 英検2級スピーキングテストの評価は、素点をCSEスコアに変換したものが650点満点で表示されます。2級合格には、460点以上が必要です。 以前は素点だけで合否が決まっていたため、たとえば一次試験で極端にリスニングが苦手で0点だったとしても合格できていました。しかしCSEスコアが導入されて各技能にスコアが均等に配分されるようになったため、極端に点数が低い技能がある場合、全体のCSEスコアが大きく下がると言われています。 つまり、合格するためには各技能をバランスよく得点することが重要となりました。CSEスコアの導入により、より実践的な英語力を測定できるようになったと言えるでしょう。 まとめ この記事では、英検2級のスピーキングテストについてご紹介してきました。 日頃の英語学習の成果を測るテストとして学生を中心に受験者が多い英検2級ですが、合格すると高校卒業程度の英語力があると見なされます。二次試験では社会性のある話題について、自分の意見を論理立てて話す必要がありますが、適切な対策を取っていけば合格する可能性が高まるため、しっかりと準備をしていきましょう。 この記事が、英検2級の合格を目指す方にとってお役に立てたら幸いです。
グローバル人材の重要性が叫ばれる現代、主体性や語学力などが求められていますが、ビジネスの現場では英語のスピーキング能力が必要とされるケースが増えています。 また大学入試改革により、高校以下の学校でも英語教育の内容が変化しはじめ、小学校5年生から英語が正式な教科となりました。 こういった現状を受けて、より実践的な英語力を測るスピーキングテストが、近年になって多く実施されるようになっています。 この記事では、代表的な9種類の英語スピーキングテストを取り上げ、その特徴や試験内容などについてお伝えしていきます。 英語スピーキングテストにはどんなものがある? 多くの英語スピーキングテストがありますが、なかでも代表的なものは、以下の9種類です。 PROGOSVERSANTTOEIC Speaking & Writing英検GTECTOEFLIELTSTSSTLinguaskill Business スピーキングテストのみを受験するものもあれば、4技能すべてを受験するテストもありますが、スピーキングテスト自体は15分~30分程度で終了します。 受験方法は会場や自宅となり、面接形式で試験官と話をする場合と、パソコンやタブレットなどに向かって解答を録音する形式があります。採点は、AIもしくは試験官が担当しますが、AI採点の場合は試験後すぐに結果がわかる場合がほとんどです。 以下で、それぞれのテストの特徴をまとめていきます。 PROGOS ビジネス現場で使える英語力を判定するPROGOS(プロゴス)は、法人向けのスピーキングテストですが、オンライン英会話のレアジョブ受講生は無料で受験できます。 PROGOSのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金自動採点版:税込550円採点官による手動採点版:税込3278円レアジョブ英会話受講生:毎月1回~2回無料(受講コースによる)受験可能時間24時間いつでも受験時間20分間結果返却自動採点版:受験後24時間以内(最短2~3分)手動採点版:受験日から15営業日以内(レアジョブで受験の場合)使用可能デバイスパソコン、スマートフォン、タブレット出題内容ビジネス英語(インタビュー、音読、プレゼンテーション、ロールプレイなど)採点方法AIによる自動採点もしくは手動評価方法CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を日本基準に変換した「CEFR-J」に基づき評価 テスト時間20分問題数21問で550円! PROGOSの特長とテスト構成は PROGOSの特徴は試験終了後、わずか2~3分で結果が出るスピーディーさです。 また受験料も550円と安価のため、気軽に受験できます。結果返却時には、詳細なフィードバックも合わせて送られるため、ビジネス英語をどうやって伸ばしていけば良いかもよくわかるでしょう。 PROGOSの特長については、以下の公式動画をご覧ください。 PROGOSの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数回答時間Part 1インタビュー(一問一答形式)10問各20秒Part 2音読8問各10秒Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)Part 4プレゼンテーション(グラフや図を使用)1問60秒(準備別途40秒)Part 5ロールプレイ4問各30秒(準備別途40秒) 以下の公式動画で、サンプル問題や解答例が紹介されています。 終了後は、以下のようなシートが発行されます。 (引用:レアジョブ公式サイト) VERSANT VERSANT(バーサント)は、ピアソンジャパンと日本経済新聞社が運営しているスピーキングテストで、200社を超える企業や教育機関が導入しています。 VERSANTのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金スピーキングテスト:税込5,500円※別途料金を支払うことで、ライティングテスト、4技能を測るプレイスメントテストも受験可能受験可能時間24時間受験時間約17分間結果返却終了約5分後使用可能デバイスパソコン(ブラウザ利用もしくはソフトウェアインストール)、スマートフォン(アプリ利用)出題内容Part A:音読 Part B:復唱 Part C:質問 Part D:文の構築 Part E:話の要約 Part F:自由回答※VERSANTの公式サイトでは、「ネイティブによる自然なスピードで流れる質問を聞き、回答するテストです。リスニング能力とスピーキング能力(自然さ、流暢さ、即時性)の両方を測定します」と記されています。採点方法AIによる自動採点評価方法20~80点【CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と相関関係あり】 テスト時間20分問題数63問で5,500円 VERSANTの特長とテスト構成は VERSANTはビジネス英語に特化した内容で、24時間いつでも受験が可能です。試験後、AIによる自動採点システムにより、わずか5分ほどで結果が分かります。 VERSANTの特長については、以下の公式動画をご覧ください。 VERSANTの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数内容Part A音読8問提示された文章を、指示された順序で声を出して読むことで、「流暢さ」「発音」を診断Part B複唱16問音声で流れた文章を聞こえた通りに繰り返すことで「文章構文」「流暢さ」「発音」を診断Part C質問24問質問で使用された単語を使って回答することで「語彙」を診断Part D文の構造10問ばらばらに並び替えられた単語または単語の連なりを聞き、文章を正しく作り答えることで「文章構文」「流暢さ」を診断Part E話の要約3問短い物語を聞き、内容を自分の言葉で正確に伝えることで「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」を診断Part F自由回答2問簡単な質問に対して自由に回答していただきます クリアな音声というよりは、電話越しに聞く声のような、少しくぐもった感じがするのが特徴です。そのため、少し聞き取りづらいと感じるかもしれません。出題内容やサンプル問題が公式動画にまとめられていますので、確認してみてください。 また、VERSANTの総合スコアは20~80点で採点され、CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)と相関関係があります。 終了後には以下のようなシートが発行されます。 (引用:VERSANT公式サイト) 総合点とは別に、上記のように「文章構文、語彙、流暢さ、発音」の4つのサブスコアが出ます。スコアの見方や活用法については、無料で「スコア活用ブック」をダウンロード可能です。 TOEIC Speaking Test TOEICと言えば、リスニングとリーディングの力を測定するTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)が広く知られていますが、それとは別に話す力と書く力を測定するTOEIC Speaking & Writing Test(以下、TOEIC S&W)という試験があります。 以前はスピーキングテストとライティングテストの両方を受けなくてはなりませんでしたが、2016年からはスピーキングテストのみの受験も可能になりました。 TOEICスピーキングテストの概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金通常申込:税込6,930円追加申込:税込8,745円(申込締切後、空席がある場合に可能)受験可能時間月1回、日曜日の午前もしくは午後午前の実施: 9:15~9:30午後の実施: 16:00~16:15※試験会場によって、実施しない月もある(詳細)受験時間約20分間結果返却・30日以内に公式認定証を発送・試験日から17日後にインターネット上でスコアを確認可能使用可能デバイス試験会場に設置されているパソコン出題内容ビジネス英語採点方法デジタル録音された解答を、ETSの認定を受けた採点者が採点評価方法・Question 1から10の採点には0~3のスケール・Question 11の採点には0~5のスケール各項目のスケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換 テスト時間20分問題数11問で6,930円 TOEIC Speaking Testの特長とテスト構成は TOEIC Speaking Testはビジネス英語に特化しており、試験会場でパソコンを使用して行います。 採点はETSの認定を受けた人が担当するため、結果が分かるのが最短でも17日後とAI採点のような速さはありません。しかし、より実践に即した英語スピーキング力の測定が可能になっているのが特長です。 TOEICスピーキングテストについての詳細は、以下の公式動画で確認できます。 TOEIC Speaking Testの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数解答時間課題概要Read a text aloud(音読問題)2問各問45秒(準備時間 各45秒)アナウンスや広告などの内容の、短い英文を音読するDescribe a picture(写真描写問題)2問各問30秒(準備時間 各45秒)写真を見て内容を説明するRespond to questions(応答問題)3問15秒または30秒(準備時間 0秒※各質問とビープ音の間に3秒)身近な問題についてのインタビューに答えるなどの設定で、設問に答えるまたは、電話での会話で、設問に答えるRespond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題)3問15秒または30秒(準備時間 45秒※各質問とビープ音の間に3秒)提示された資料や文書(スケジュール等)に基づいて、設問に答えるExpress an opinion(意見を述べる問題)1問60秒(準備時間 30秒)あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる TOEIC Speaking Testの結果は、0点から200点のスコア(10点刻み)で表示され、以下のような認定証が、試験日から30日以内に発送されます。 総合スコアに加えて、能力レベル別評価(Your Proficiency Level)が8段階で表示されます。また、Pronunciation(発音)、Intonation(イントネーション)と Stress(アクセント)についても3段階で評価されます。 英検2級のスピーキングテスト 学生を中心に受験者が多い英検ですが、2級のスピーキングテストは一次試験合格者に対して行われます。面接形式で試験官と1対1で行われ、社会性のある話題について英語でやり取りをします。 英検2級のテスト概要は以下の通りです。 受験資格英検2級の一次試験合格者料金個人受験:8400円、団体受験:6000円~8000円(一次試験受験前に支払いを行う)受験日2022年度は7月、11月、2月もしくは3月※一次試験のWeb合格発表日から2~4週間後に実施受験時間約7分間結果返却試験9日後にWebで合否公開、成績表返却は試験16日後試験方法試験官と1対1の面接形式出題内容音読、問題についての質問に回答、イラストについての内容描写、自分自身の意見を回答採点方法面接官が採点(33点満点の内訳:音読5点、質問(No.1~No.5)各5点、アティチュード3点)評価方法素点をCSEスコアに変換し、650点満点で評価※460点以上で合格 テスト時間は約7分 英検2級の特長とテスト構成は 英検2級のスピーキングテストは英語力のほかに、試験官と積極的に自然なコミュニケーションが取れるかといったアティチュードについても問われます。 英検2級スピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 形式詳細問題数音読パッセージを読む(60語程度)1問パッセージについての質問音読したパッセージについての質問に答える1問イラストについての質問3コマのイラストの展開を説明する1問受験者自身の意見などカードのトピックに関連した内容について自分の意見を述べる1問受験者自身の意見など日常生活の事柄について自分の意見を述べる(カードのトピックに関連しない内容も含む)1問 英検2級スピーキングテストの結果は、試験9日後にWebで見ることができ、試験16日後に成績表が返却されます。素点をCSEスコアに変換したものが650点満点で表示され、合格には460点以上が必要です。 CSEスコアが導入されて以来、合格するためには各技能をバランスよく得点することが重要となりました。 GTECのスピーキングテスト GTEC(ジーテック)とは、「Global Test of English Communication」の略で、ベネッセコーポレーションが実施している英語4技能検定です。 学年別にレベル分けされており、小学5年生から中学1年生までを対象にしたGTEC Junior、中学生・高校生対象のGTEC、大学生・社会人対象のGTECの3種類があります。 受験者数が多い中高生向けGTECの概要は以下の通りです。 受験資格目安:中学1年生~高校3年生料金CBT:9900円(税込)※CBT以外は団体申込のみとなっているため、学校など所属団体に問い合わせ受験可能時期アセスメント版:通年(年間2回まで受検可能)検定版:6月、8月、12月CBT版:7月、11月、3月(年間2回まで受検可能)受験時間Core:約92分(スピーキングテストは25分)Basic:約110分(スピーキングテストは25分)Advanced:約110分(スピーキングテストは25分)CBT:約150分(スピーキングテストは20分)結果返却アセスメント版:実施約2ヶ月後にスコアレポートを返却検定版:実施約2ヶ月後にオフィシャルスコア証明書とスコアレポートを返却CBT版:実施約5週間後にオフィシャルスコア証明書を返却使用可能デバイスCore、Basic、Advanced:紙もしくはタブレットCBT:パソコン出題内容Core:中学2年生~3年生レベルBasic:中学3年生~高校2年生レベルAdvanced:高校1年生~高校3年生レベルCBT:高校2年生後半~高校3年生レベル採点方法スピーキングとライティングは複数の担当者が採点し、さらに上位のスーパーバイザーが最終判定を行う テストの種類は10タイプ、年齢や英語レベル別に受験できるGTECの特長とテスト構成は GTECは年齢別に3種類に分かれており、さらにタイプ別に10タイプのテストが行われます。受験方法もタイプ別に紙・タブレット・パソコンなどさまざまです。 中高生向けGTECはレベル別にCore、Basic、Advanced、CBTの4タイプのテストに分かれており、スピーキングテストは20分~25分です。 大学受験の英語力証明として利用される、GTEC CBTのスピーキングテスト出題形式と構成は以下の通りです。 パート内容問題数1 会話応答問題質問の内容に即座に応答する6問2 情報伝達および照会問題与えられた情報を整理して説明する3問3 意見展開問題与えられたトピックについて、自分の考えや経験をもとに意見を述べる3問 テスト終了約5週間後に、以下のようなオフィシャルスコア証明書が発行されます。 (引用:GTEC公式サイト) 4技能それぞれのGTECスコアと合計スコアが表示されます。 GTEC CBTではCEFRレベルが合わせて表示され、世界標準での英語力が判定可能となっているのが特徴です。 TOEFLスピーキングテスト TOEFLとはアメリカのETSが開発したテストで、英語圏の大学や大学院で学ぶ英語力があるかを測定します。すべてコンピューター上で解答する形式で、英語4技能の能力測定が可能です。 TOEFLのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金通常申し込み:245ドル、申込締切以降:285ドル受験日2022年は月3~5回(土日いずれかの実施)詳細はこちらから受験時間約3時間(スピーキングテストは17分)結果返却約6日後に確認可能、公式スコアレポートは4~6週間後に発送※Reading, Listeningセクションのみ、テスト終了時にスコア(非公式)が表示される使用可能デバイスパソコン出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法・AI採点(リーディングとリスニングセクション)・AI採点と試験官による採点(ライティングとスピーキングセクション)評価方法各セクションのスコアを0〜30で評価、総合スコアは0〜120 大学生活や講義に関連する問題が出題 TOEFLスピーキングテストの特長とテスト構成は TOEFLは約3時間と試験時間が長いテストです。スピーキングはリーディングとリスニングの試験を75~129分間休みなしで受けたあとに行われるため、集中力を切らさずに臨むことが重要になります。 TOEFLスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数解答時間Independent task身近なトピックについて意見を述べる1問準備15秒解答45秒Integrated task読んだ内容を要約して話す2問準備30秒解答60秒Integrated task聞いた内容を要約して話す1問準備20秒解答60秒 受験後4~6週間すると、以下のようなレポートが送付されます。 (引用:TOEFLテスト日本事務局) 各セクションのスコアおよび合計スコアに加え、過去2年以内に受験したテストがある場合は、そのなかから最高点数をピックアップしたMy Best Scoresが表示されるのも特徴です。 IELTSスピーキングテスト IELTS(アイエルツ)とはInternational English Language Testing Systemの略で、イギリスやオーストラリアなどを中心とする英語圏への留学を希望する人が、英語力を証明するために受験するテストです。 IELTSのテスト概要(アカデミックモジュール)は以下の通りです。 受験資格特になし(16歳以上を推奨)料金25380円受験日全国16都市のセンターでほぼ毎週末受験可能。実施日はセンターによって異なる。スピーキングテストのみ翌日受験(合計2日間)となる場合もあり受験時間約2時間45分(スピーキングテストは11~14分)結果返却終了13日後に確認可能、同時に公式スコアレポートが発送される使用可能デバイスComputer-delivered IELTSを選択した場合、パソコンを使用出題内容英語圏の大学・大学院で必要なアカデミック英語採点方法研修を受けた試験官による採点評価方法各セクション、総合とも1.0から9.0までの0.5刻みのバンドスコアで表示 試験官との会話が録音される IELTSスピーキングテストの特長とテスト構成は IELTSスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 パート内容解答時間1.自己紹介とインタビュー家族や仕事、趣味などについて話す4~5分2.スピーチ特定のテーマについて話し、試験官からの質問に答える3~4分(準備1分)(スピーチ1~2分)3.ディスカッションパート2に関連するその他の質問について答える4~5分 IELTSの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 (引用:IELTS公式サイト) 4つのスキルごとに1~9の段階評価で示され、総合評価(オーバーオールバンドスコア)は0.5刻みで示されます。 TSSTスピーキングテスト TSSTとは、英語教育事業を行っているアルク社が実施しているスピーキング力を測るテストで、法人を中心に年間約1万人が受験しています。 24時間どこからでも電話で受験でき、ビジネスや趣味などさまざまな話題について10個の質問に回答します。あらゆる話題について、その場で英語をどれだけ適切に使えるかが問われる試験です。 TSSTのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金法人:税込7700円個人:税込8800円受験可能時間24時間いつでも※詳しい実施スケジュールはこちら受験時間約15分間結果返却受験期間終了後、約10日後使用可能デバイス電話出題内容ビジネスや日常生活など多様なテーマに関する質問(10題)採点方法試験官3名による採点評価方法・評価 Level 1 (初級) ~ Level 9 (上級) までの9段階・100~995点のスコア(5点刻み) 設問は日本語と英語の両方で読み上げられる TSSTスピーキングテストの特長とテスト構成は TSSTスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数回答時間一問一答形式10問各45秒 TSSTの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 画像:TSST公式サイトより引用 4つの評価基準をもとに採点され、レベル1~9の段階評価で示されます。そのほか、英語力アップのためには、どのような学習を行うとよいかについてのアドバイスも提示されるのが特徴です。 Linguaskill Businesスピーキングテスト Linguaskill Business(リンガスキルビジネス)は、ビジネスの場面で必要となる英語のコミュニケーションスキルを測定するテストです。ヨーロッパやアジアなど多くの国の企業を中心に採用されており、年間約150万人が受験しています。 Linguaskill Businesのテスト概要は以下の通りです。 受験資格特になし料金・リーディング&リスニング:2900円・スピーキング:6900円・ライティング:3900円【セット割引】・リーディング&リスニング+スピーキング:8900円(900円割引)・リーディング&リスニング+ライティング:5900円(900円割引)・4技能すべて:11900円(1800円割引)受験可能時間・団体:相談の上、希望の日時・会場にて実施・個人(会場受験):東京と大阪で実施・個人(リモート受験):24時間受験可能受験時間・リーディング&リスニング約60~90分・スピーキング約15分・ライティング約45分結果返却受験終了3営業日後使用可能デバイスパソコン出題内容ビジネス英語採点方法AIによる自動採点と試験官による採点(ハイブリッド)評価方法CEFR(A1〜C2ランク)で評価 4技能すべてを受験することもできますし、受けたいものだけを選んで受験することも可能です。詳しく試験概要について知りたい場合は、公式動画をご覧ください。 テスト時間15分問題数23問 Linguaskill Businessスピーキングテストの特長とテスト構成は Linguaskill Businessスピーキングテストの出題形式と構成は以下の通りです。 内容問題数回答時間Part 1インタビュー8問設問1~4:各10秒設問5~8:各20秒Part 2音読8問各10秒Part 3プレゼンテーション1問60秒(準備別途40秒)Part 4グラフを用いたプレゼンテーション1問60秒(準備別途60秒)Part 5コミュニケーション5問各20秒(準備別途40秒) 公式サイトには、スピーキングテストについての詳しいチュートリアルも掲載されています。 Linguaskill Businessの結果は、以下のようなレポート形式で表示されます。 画像:Linguaskill Business公式サイトより引用 CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づき、最高でC1レベルまでの判定を行います。 まとめ この記事では、数多くあるスピーキングテストの中から9種類を取り上げ、その特長について解説してきました。 それぞれのテストは、以下のようにお勧めする人が異なります。 ・スマホやタブレットですぐに受験したい:PROGOS、VERSANT ・結果をすぐに知りたい:PROGOS、VERSANT ・人の目で細かいところまで採点してほしい:TOEIC Speaking Test、英検、IELTS、TSST、Linguaskill Busines ・とにかく安く受験したい:PROGOS ・大学受験や留学に利用したい:GTEC、TOEFL、IELTS スピーキングテストの内容や特長を理解して、自分に一番合ったテストを選んで受験していきましょう。 この記事が、テスト選びのご参考になれば幸いです。
PROGOSやVERSANTなどのオンラインでのスピーキングテストを受験する時に、どのような準備が必要なのか、気にされる方が多くいらっしゃると思います。 「今自分が持っている環境で十分なのか?」「何か追加で購入する必要があるのか?」と心配になりますよね。 実は、オンラインでのスピーキングテストはスマホ1台でも受験することが可能です。(VERSANTの場合は専用アプリのインストールが必要) ただし、スマホでの受験は画面が小さいことや集音の問題が発生する場合があるため、ベストな環境でスピーキングテストに挑むのであれば、パソコンを使用してヘッドセットやWebカメラを用意した方が良いでしょう。 また使用されているネット環境などによっても、テスト中に接続が切れてしまうリスクがあり、気にしておく必要はあります。 そこで今回は、ベストな環境でスピーキングテストを受験するために“必要な準備”について紹介します。 ベストな環境でスピーキングテストに臨めば、スコアアップの近道になるので、ぜひ受験日までに必要な準備をしてください。 集中出来る環境を用意する 当たり前と言えば当たり前なのですが、受験する際に使用する部屋の環境はとても大事です。特に雑音がある部屋での受験はとても危険です。問題文が一部音声で読まれるものもあるので、リスニングが上手くいかずに設問を落としてしまう危険性もあります。 さらにオンラインのスピーキングテストでは、発話の音声を解析してスピーキングの流暢さを判定しているため、声に雑音が乗ってしまうと上手く判定されず、実力よりもスコアを落とされてしまうかもしれません。 またテスト中は20分間何があっても中断することは出来ません。思わぬ割り込みが入らないか、入念にチェックしてからテストを開始しましょう。 スマホの電源は切っているか?宅配便が届く予定はないか?キッチンの火は止めているか?など、しっかりと確認が必要です。 パソコンまたはスマホ、タブレットを用意する 冒頭でもお話ししましたとおり、オンラインのスピーキングテスト自体はスマホ・タブレットでも受験が可能です。もし受験日までにパソコンが用意できない方は、スマホ・タブレットで受験するのもありかと思います。 しかしベストな環境で受験をするにはパソコンがお勧めです。ただしパソコンを使えばそれでOKということでもなく、パソコンにも使用前に注意すべきいくつかのポイントがあります。パソコンを使用して受験をする際には以下をご確認ください。 ・バッテリーは十分に充電されているか念のためにバッテリーコードを差した状態で受験するのが安全です。・余計なアプリケーションが立ち上がっていないか余計なアプリケーションが多く立ち上がっていると、PCのパフォーマンスが低下して音声の再生などが途切れてしまう危険性がありますので、なるべく全てのアプリを閉じた方が良いです。・ハードディスクの容量は十分にあるかこちらもハードディスクがフル状態になっていると、PCのパフォーマンス低下に繋がるので一応気にかけておきましょう。・音声の入出力は正常に行えているかテストの受験前にチェックテストが入るのですが、念のため事前にも確認しておきましょう。 ネット回線を用意する オンラインでのスピーキングテストにはネット回線が必須になります。音声だけのやりとりになりますので、そこまで通信量は多くありませんが、もし切断されてしまったら大変な事故になります。切断の心配が無い安定したネット回線を使用するのがベストでしょう。 もしスマホ・タブレットを使用して受験する場合は4G,5G,Wi-fiなどに接続する形になると思いますが、普段使っていて最も切断が少ない回線を選択した方が良いでしょう。 またパソコンを使用して受験する場合ですが、スマホ・タブレットのようにWi-fiに接続することも出来るのですが、ぜひ有線LANでの接続をお勧めします。有線LANですとモデムとPCをケーブルで繋げなければならないので、場所の制約が出来てきしまうかもしれませんが、もし可能でしたら有線LANを使用するのが無難です。 Wi-fi等に無線LANと比べて通信速度が速いだけでなく、電波障害などによって通信が遮断されるリスクが低いため、一瞬でも回線が落ちてしまうと事故になるスピーキングテストにおいて通信の安定性はとても重要です。 ヘッドセットを用意する 主にパソコンを使用しての場合ですが、スピーキングテストを実施する際にはヘッドセットを使用するのがお勧めです。理由としましては、パソコンに標準搭載されているマイクとスピーカーを使って受験することも可能なのですが、基本的にスペックが低めのものが多く、発音認識やリスニングで不利になってしまうからです。 どのようなヘッドセットを準備すべきかどうかは、周囲の受講環境や個人の好みによって判断することをおすすめします。特に周りの音が気になるような場所で受ける方は、パソコンに内蔵されたマイクでは周りの音や生活音を拾いやすいため、ヘッドセットの使用が特に必要です。ヘッドセットを使用すれば、自分の声がクリアに伝わるだけでなく、出題時にリスニングが必要なパートで英語ので音声をしっかり聞き取ることができます。 ヘッドセットの良い選び方につきましてはこちらの記事にまとめていますので、是非参考にして頂ければと思います。 https://speaking-test.com/?p=31 メモと筆記用具、飲み物を用意する スピーキングテストは始まると20分間髪入れず問題が進行していきます。途中で、「あっあれを用意しておくのを忘れた」となっても、パソコンの前から離れるわけにはいきません。テスト中に必要になりそうなものは事前に手の届く範囲に配置しておきましょう。テスト中にあると便利なものとして、まずメモと筆記用具があります。 例えばVERSANTテストのパートEにはリスニングした内容を自分でサマライズして、30秒で自分の言葉で伝え直すという出題があります。こういった場面で忘れやすい登場人物の名前や地名などを軽くメモしておけば、その後の回答がやりやすくなります。 また飲み物も重要です。スピーキングテストでは20分間でかなりの量の発声をすることになります。そうすると途中で喉の渇きによってコンディションが悪くなり、結果的に発話の流暢さで減点に繋がってしまうかもしれません。当然テスト中に立ち上がって飲み物を取りに行く時間はありませんので、事前に手元に用意しておくことが重要です。 発声練習をしておく オンラインのスピーキングテストでは、どういう訳か序盤のパートに発音のレベルチェックが出てくるという共通点があります。 ■TOEICスピーキングテストパート1:アナウンスや広告などの短い英文を音読します。■VERSANTパートA:8つの短い英文を音読します。■PROGOSパート2:表示された文章を発話します。 始まるとすぐに発音チェックが始まりますので、緊張や喉の詰まりなどで出だしからつまずいてしまうと、発音パートのスコアダウンだけでなく、その後のパートまで引きずってしまう可能性があります。もし時間があれば、スピーキングテスト前にある程度の発声ウォーミングアップをしておくことをお勧め致します。 発声ウォーミングアップに最も適切なのは「シャドーイング」と言われる発声練習になります。シャドーイングとは、聞き取った英語をそのまま真似して発音するトレーニングです。一見簡単そうにも思えますが、実際やってみると発話時の口の動きがとてもスムーズになります。イングリッシュブートキャンプのYoutubeチャンネルにもにもシャドーイング教材が大量にアップされていますので無料で実施可能です。ぜひこちらもご活用ください。「イングリッシュブートキャンプYoutubeチャンネル」https://www.youtube.com/c/EnglishbootcampTV まとめ いかがでしたでしょうか。オンラインのスピーキングテストは事前の準備によってスコアアップをより確実なものとすることが出来ます。全てを網羅するのは難しいという方でも、ぜひ出来ることから取り組んでいただけると良いかと思います。
最近ではリモート化が進み、業務でのミーティングなどもビデオチャットなどで実施する機会が増えているかと思います。英会話におきましても、オンラインレッスンを利用する方が増えてきておりますが、ビデオチャットのデメリットとしては、直接会話するよりも声が聞き取りにくくなってしまう場合があることが挙げられます。 英会話の音質を向上させるためにはヘッドセット選びが重要になりますが、値段の幅や形状の違いなど人によって好みも分かれてくると思います。今回はそのヘッドセット選びをどのようにするのベストなのかを解説していきたく思います。 ■ヘッドセットの形状は大きく分けて3つ ヘッドセットとは、ヘッドホンとマイクがセットになった音声機器になります。人の好みによってはヘッドホンとマイクは別が良いという方もいらっしゃいますが、ヘッドセットは一つの機器だけで「ヘッドフォン」と「マイク」を同時に装着出来ますので、準備に手間取らず、パソコンの前に「マイク」を置くスペースを作る必要もありません。使いやすさと手軽さを考えると、ビデオチャットにはヘッドセットがおすすめです。またヘッドセットと言ってもさまざまな形状があります。まずはそれぞれの特徴について解説していきます。 オーバーヘッドタイプ いわゆる通常のヘッドフォンにマイクが搭載された形になり、最もスタンダードなヘッドセットです。頭にかぶるだけなので脱着がとても楽に出来ます。モノラルヘッドセット(イヤフォンが片耳しか無いタイプ)もあり、こちらは比較的小型で軽く着け心地は良いのですが、長時間片耳だけを使用して会話しているとストレスを感じる方も多いかと思いますので、ステレオタイプ(両耳にイヤフォンが付いているタイプ)をお勧め致します。 また密閉型と開放型という2タイプもあり、どちらにも良し悪しがあります。 ①密閉型オーバーヘッドタイプ 【おすすめヘッドセット】 ロジクール G ゲーミングヘッドセット G433BK 密閉型は遮音性が高く、音に臨場感があります。また比較的低いボリュームでも鮮明に音を聞くことが出来ます。ただし外の音が遮断されている分、閉塞感を感じやすく、長時間使用していると疲労感を感じるという方もいらっしゃるかもしれません。 ②開放型オーバーヘッドタイプ 【おすすめヘッドセット】 ゼンハイザー ゲーミングヘッドセット オープン型 GSP 107 一方で開放型は、遮音性が低く外の音が多少入るため、閉塞感を感じることが少なく、カジュアルな音質で会話出来ることがメリットです。しかし同時に音漏れもしやすい設計のため、近隣に人がいる場合には適さないデメリットもあります。 これらはどちらが絶対におすすめということはなく、それぞれの特徴を踏まえてチョイスしていただければと思います。 イヤフォンタイプ 耳の穴に装着して使うイヤフォンにマイク機能が搭載されたタイプです。非常に軽く頭に装着するものも無いため、オーバーヘッドタイプだと頭の締め付け感が気になるという方にはお勧めです。またイヤフォンタイプにも主にカナル型とインナーイヤー型の2種類があり、こちらもそれぞれに良し悪しがあります。 ①カナル型イヤフォン 【おすすめのヘッドセット】 1MORE カナル型イヤホン E1009 カナル型のイヤホンは、耳栓型のイヤースピース(主にゴム素材が多い)を耳の中に入れるようにして装着します。外れにくく、密閉性が高いので音漏れも少ないほか、低音や細かい音の描写が聴き取りやすいことが特徴です。耳の中に入れ込む装着に慣れが必要な場合があり、長時間使用すると耳に違和感を覚える方もいるかもしれませんので注意が必要です。カナル型は最近のイヤホン市場で多くラインナップされています。価格も性能も幅広く、選択肢が多いのが魅力です。 ②インナーイヤー型イヤフォン 【おすすめのヘッドセット】 Linklike Classic 2 インナーイヤー型イヤフォン インナーイヤー型は、iPhone購入時に付属品で付いてくるあのイヤフォンで、耳の穴の入口部分にイヤホンのパーツをひっかけて装着するタイプです。装着感がとてもライトで疲れにくく、カナル型イヤホン特有の装着感・閉塞感が苦手な方におすすめです。しかし、接着面が少ないため外れやすいのと、外部の音が遮断できるカナル型に比べ音漏れがしやすい点にも注意が必要です。 イヤーフックタイプ 【おすすめヘッドセット】 Anpoow Bluetoothヘッドセット イヤーフックタイプは、主に耳の上にフックをかけて使用するヘッドセットです。モノラル方式のものが多く、非常に軽いのでほかの作業をしながら通話をするのに適しています。耳栓型のインナーイヤー・カナルタイプだと耳が痛くなるという人におすすめ。また耳との密着感が少ないため、音漏れしやすい形のものも多いので注意が必要です。音質よりも、とにかく装着感が軽いヘッドセットを使いたいという方は検討してみるのも良いかもしれません。 ■接続方式にも注意が必要? ヘッドセットには形状の違いの他に、接続方式も製品選びの重要なポイントになります。ヘッドセットの接続方法は、有線かワイヤレスかの2種類に分けられます。こちらにもメリットデメリットがありますので見ていきましょう。 ①有線タイプ 有線タイプのヘッドセットは、ワイヤレスと違って通信障害などによって接続が解除されないのがメリット。音声が途中で切れてしまう心配がありません。また、有線タイプはワイヤレスに比べ、低コストでも遅延がなく音質に優れているのが特徴です。 有線タイプのデメリットは、コードによって行動範囲が制限されることです。ずっとPCとコードによって繋がれている状態ですので、ほんの少しだけ離席したい場合でもヘッドセットを脱着しなければなりません。 ②ワイヤレスタイプ ワイヤレスヘッドセットは、Bluetoothを利用した接続が主流ですが、コードの煩わしさがないため、快適に通話を行えます。 デメリットは、場合によっては遅延が発生する恐れがある点です。遅延と言っても0.1秒以下の誤差と言って良い程度の場合が多いですが、相手の口の動きと声がズレていると少し気持ち悪い印象ですよね。また基本的にバッテリー駆動になりますので、長時間使用する場合は事前に充電もしておく必要があります。 有線タイプとワイヤレスタイプはどっちが良い? 有線タイプとワイヤレスタイプにはどちらも良し悪しがあり、こちらも個人の好みの部分もあると思いますが、無難に使用するのであれば有線タイプをお勧めしたいと思います。 理由としましては、ワイヤレスタイプには稀に通信障害などによって接続が解除されてしまう場合や、バッテリー切れによって解除されてしまうリスクがあります。オンライン英会話での切断はまだセーフかもしれませんが、もしVERSANTやプロゴスなどのスピーキングテスト中に数秒でも切断が起きてしまった場合は完全にアウトです。そういったリスクを回避する意味でも有線タイプを選ぶのが無難と言えます。また有線タイプの方が、音質などのスペックに対して、ワイヤレスタイプよりも安価なラインナップが豊富なのも魅力の一つです。 ■マイクの機能について ヘッドセットのマイクについては、価格帯などによって音質のクオリティが変わってきますが、ノイズキャンセル機能付きのマイクがおすすめです。ノイズキャンセル機能とは、人の声の周波数以外のサウンドをカットすることによって、聞き手側に部屋の空調の音や、車が通る音などが聞こえなくする機能です。もちろん無くても静かな部屋があれば問題ないですが、可能であれば是非ノイズキャンセル付きのマイクを選択したいところです。 ■ヘッドセットの選び方のまとめ いかがでしたでしょうか。ヘッドセットと言っても形状や機能などでとても多くの種類があります。製品のラインナップも多くて何を選べば良いか悩んでしまいがちですが、選び方のポイントをまとめますと。・自身が使いやすい形状タイプを選択しましょう。・有線タイプを選択することが無難でしょう。・マイクはノイズキャンセル機能付きであればなお良いでしょう。これらを参考にして頂き、ご自身に合ったベストなヘッドセットでオンライン英会話やスピーキングテストに望んでいただければと思います。