最近ではリモート化が進み、業務でのミーティングなどもビデオチャットなどで実施する機会が増えているかと思います。
英会話におきましても、オンラインレッスンを利用する方が増えてきておりますが、ビデオチャットのデメリットとしては、直接会話するよりも声が聞き取りにくくなってしまう場合があることが挙げられます。
英会話の音質を向上させるためにはヘッドセット選びが重要になりますが、値段の幅や形状の違いなど人によって好みも分かれてくると思います。
今回はそのヘッドセット選びをどのようにするのベストなのかを解説していきたく思います。
■ヘッドセットの形状は大きく分けて3つ
ヘッドセットとは、ヘッドホンとマイクがセットになった音声機器になります。
人の好みによってはヘッドホンとマイクは別が良いという方もいらっしゃいますが、ヘッドセットは一つの機器だけで「ヘッドフォン」と「マイク」を同時に装着出来ますので、準備に手間取らず、パソコンの前に「マイク」を置くスペースを作る必要もありません。使いやすさと手軽さを考えると、ビデオチャットにはヘッドセットがおすすめです。
またヘッドセットと言ってもさまざまな形状があります。まずはそれぞれの特徴について解説していきます。
オーバーヘッドタイプ
いわゆる通常のヘッドフォンにマイクが搭載された形になり、最もスタンダードなヘッドセットです。頭にかぶるだけなので脱着がとても楽に出来ます。
モノラルヘッドセット(イヤフォンが片耳しか無いタイプ)もあり、こちらは比較的小型で軽く着け心地は良いのですが、長時間片耳だけを使用して会話しているとストレスを感じる方も多いかと思いますので、ステレオタイプ(両耳にイヤフォンが付いているタイプ)をお勧め致します。
また密閉型と開放型という2タイプもあり、どちらにも良し悪しがあります。
①密閉型オーバーヘッドタイプ
【おすすめヘッドセット】
密閉型は遮音性が高く、音に臨場感があります。また比較的低いボリュームでも鮮明に音を聞くことが出来ます。
ただし外の音が遮断されている分、閉塞感を感じやすく、長時間使用していると疲労感を感じるという方もいらっしゃるかもしれません。
②開放型オーバーヘッドタイプ
【おすすめヘッドセット】
ゼンハイザー ゲーミングヘッドセット オープン型 GSP 107
一方で開放型は、遮音性が低く外の音が多少入るため、閉塞感を感じることが少なく、カジュアルな音質で会話出来ることがメリットです。しかし同時に音漏れもしやすい設計のため、近隣に人がいる場合には適さないデメリットもあります。
これらはどちらが絶対におすすめということはなく、それぞれの特徴を踏まえてチョイスしていただければと思います。
イヤフォンタイプ
耳の穴に装着して使うイヤフォンにマイク機能が搭載されたタイプです。非常に軽く頭に装着するものも無いため、オーバーヘッドタイプだと頭の締め付け感が気になるという方にはお勧めです。
またイヤフォンタイプにも主にカナル型とインナーイヤー型の2種類があり、こちらもそれぞれに良し悪しがあります。
①カナル型イヤフォン
【おすすめのヘッドセット】
カナル型のイヤホンは、耳栓型のイヤースピース(主にゴム素材が多い)を耳の中に入れるようにして装着します。外れにくく、密閉性が高いので音漏れも少ないほか、低音や細かい音の描写が聴き取りやすいことが特徴です。
耳の中に入れ込む装着に慣れが必要な場合があり、長時間使用すると耳に違和感を覚える方もいるかもしれませんので注意が必要です。
カナル型は最近のイヤホン市場で多くラインナップされています。価格も性能も幅広く、選択肢が多いのが魅力です。
②インナーイヤー型イヤフォン
【おすすめのヘッドセット】
Linklike Classic 2 インナーイヤー型イヤフォン
インナーイヤー型は、iPhone購入時に付属品で付いてくるあのイヤフォンで、耳の穴の入口部分にイヤホンのパーツをひっかけて装着するタイプです。装着感がとてもライトで疲れにくく、カナル型イヤホン特有の装着感・閉塞感が苦手な方におすすめです。
しかし、接着面が少ないため外れやすいのと、外部の音が遮断できるカナル型に比べ音漏れがしやすい点にも注意が必要です。
イヤーフックタイプ
【おすすめヘッドセット】
イヤーフックタイプは、主に耳の上にフックをかけて使用するヘッドセットです。モノラル方式のものが多く、非常に軽いのでほかの作業をしながら通話をするのに適しています。
耳栓型のインナーイヤー・カナルタイプだと耳が痛くなるという人におすすめ。
また耳との密着感が少ないため、音漏れしやすい形のものも多いので注意が必要です。
音質よりも、とにかく装着感が軽いヘッドセットを使いたいという方は検討してみるのも良いかもしれません。
■接続方式にも注意が必要?
ヘッドセットには形状の違いの他に、接続方式も製品選びの重要なポイントになります。
ヘッドセットの接続方法は、有線かワイヤレスかの2種類に分けられます。
こちらにもメリットデメリットがありますので見ていきましょう。
①有線タイプ
有線タイプのヘッドセットは、ワイヤレスと違って通信障害などによって接続が解除されないのがメリット。音声が途中で切れてしまう心配がありません。また、有線タイプはワイヤレスに比べ、低コストでも遅延がなく音質に優れているのが特徴です。
有線タイプのデメリットは、コードによって行動範囲が制限されることです。ずっとPCとコードによって繋がれている状態ですので、ほんの少しだけ離席したい場合でもヘッドセットを脱着しなければなりません。
②ワイヤレスタイプ
ワイヤレスヘッドセットは、Bluetoothを利用した接続が主流ですが、コードの煩わしさがないため、快適に通話を行えます。
デメリットは、場合によっては遅延が発生する恐れがある点です。遅延と言っても0.1秒以下の誤差と言って良い程度の場合が多いですが、相手の口の動きと声がズレていると少し気持ち悪い印象ですよね。
また基本的にバッテリー駆動になりますので、長時間使用する場合は事前に充電もしておく必要があります。
有線タイプとワイヤレスタイプはどっちが良い?
有線タイプとワイヤレスタイプにはどちらも良し悪しがあり、こちらも個人の好みの部分もあると思いますが、無難に使用するのであれば有線タイプをお勧めしたいと思います。
理由としましては、ワイヤレスタイプには稀に通信障害などによって接続が解除されてしまう場合や、バッテリー切れによって解除されてしまうリスクがあります。
オンライン英会話での切断はまだセーフかもしれませんが、もしVERSANTやプロゴスなどのスピーキングテスト中に数秒でも切断が起きてしまった場合は完全にアウトです。
そういったリスクを回避する意味でも有線タイプを選ぶのが無難と言えます。
また有線タイプの方が、音質などのスペックに対して、ワイヤレスタイプよりも安価なラインナップが豊富なのも魅力の一つです。
■マイクの機能について
ヘッドセットのマイクについては、価格帯などによって音質のクオリティが変わってきますが、ノイズキャンセル機能付きのマイクがおすすめです。
ノイズキャンセル機能とは、人の声の周波数以外のサウンドをカットすることによって、聞き手側に部屋の空調の音や、車が通る音などが聞こえなくする機能です。
もちろん無くても静かな部屋があれば問題ないですが、可能であれば是非ノイズキャンセル付きのマイクを選択したいところです。
■ヘッドセットの選び方のまとめ
いかがでしたでしょうか。ヘッドセットと言っても形状や機能などでとても多くの種類があります。製品のラインナップも多くて何を選べば良いか悩んでしまいがちですが、選び方のポイントをまとめますと。
・自身が使いやすい形状タイプを選択しましょう。
・有線タイプを選択することが無難でしょう。
・マイクはノイズキャンセル機能付きであればなお良いでしょう。
これらを参考にして頂き、ご自身に合ったベストなヘッドセットでオンライン英会話やスピーキングテストに望んでいただければと思います。